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「はぁ~、自分で決めた事だけど、『王国学園』面倒くさいな~。フィーナと世界を旅して、気に入らない奴らを潰した方が楽しかったかな?」
「まあまあ、入学した方がローニャ様の顔が知れ渡り、面倒事が減りますから良いじゃないですか」
「そうだけど、私は半月もリハビリしてたのに、それが終わったらすぐに王都に帰って来いとか、王家は私に喧嘩売ってるよね?」
私が場所の中でイライラしながらそう言うと、フィーナは苦笑いして何も言うことがなかった。
何故なら、フィーナ自身も王家が私に喧嘩を売ってないと言い切れないからだろう。
なにせ今は私が目を覚ましてから一ヶ月と半月しか経ってない。
私が目覚めて、フィーナと楽しく「キャッキャ、うふふ」とゆっくりとリハビリしていたら、私が目覚めたと嗅ぎ付けた王家に『王国学園』の後学期から入学するようにと、移動手段付きで連絡が来た。
私が目覚めてリハビリしていたのが『エンドシート学園』だったので、私が目覚めたという事を王国と帝国に嗅ぎ付けられるのは理解していた。
だが、ただでさえ『エンドシート学園』は王国と帝国の境目にあり、王都に戻るのに1ヶ月は掛かる。
それに加えて、1ヶ月寝たきりだった私にはリハビリが必要だと分かっているだろうに、1ヶ月半後には開始される『王国学園』の後学期から入学するようにとか、喧嘩を売っているとしか思えない。
しかも、この連絡が来たのが私が目覚めて半月経った頃だったのだ。
おそらく、近くの街で私がいつ目覚めても良いように待機していたのだろう。
それに思い当たり、連絡に来た奴を凍り付けにして、王都に送り付けてやろうかと本気で検討した。
そもそもの話、確かに私は『王国学園』に入学する気では居た。
だが、それは次の年からの編入を考えていた。
元々『王国学園』の入学年は基本的にはお披露目をした年となっている。
しかし色々と諸事情がある者も居る。
なので、お披露目をしてから2年までは入学を延期できるし、入学の際に試験を受けて基準を満たせば自身のお披露目の際に入学した学年に編入出来る。
この制度を使って来年、といっても既に半年くらいしか残ってないが、とにかく来年から編入するつもりだったのだ。
その予定を狂わせる様に『後学期から入学せよ』とか、本気で王城を氷漬けにしてやりたいと思う。
「あの、ローニャ様?大丈夫ですか?やはり、まだリハビリと偽って、休まれていた方が」
私が外を見ながらそんな事を考えていたら、フィーナが私を心配そうに見つめていた。
フィーナは私が起きてから、かなり過保護になってしまった。
なにせ、フィーナが私から離れるときと言えば、本人がトイレに行く時くらいになってしまった。
別にそれが嫌な訳では無いが、無理をしているのではないかと、私がフィーナの方を少し心配してしまう。
しかし、フィーナと長く居れるのは嬉しいので、笑顔でフィーナに答えた。
「流石に大丈夫だよ、フィーナ。ありがとう」
「まあまあ、入学した方がローニャ様の顔が知れ渡り、面倒事が減りますから良いじゃないですか」
「そうだけど、私は半月もリハビリしてたのに、それが終わったらすぐに王都に帰って来いとか、王家は私に喧嘩売ってるよね?」
私が場所の中でイライラしながらそう言うと、フィーナは苦笑いして何も言うことがなかった。
何故なら、フィーナ自身も王家が私に喧嘩を売ってないと言い切れないからだろう。
なにせ今は私が目を覚ましてから一ヶ月と半月しか経ってない。
私が目覚めて、フィーナと楽しく「キャッキャ、うふふ」とゆっくりとリハビリしていたら、私が目覚めたと嗅ぎ付けた王家に『王国学園』の後学期から入学するようにと、移動手段付きで連絡が来た。
私が目覚めてリハビリしていたのが『エンドシート学園』だったので、私が目覚めたという事を王国と帝国に嗅ぎ付けられるのは理解していた。
だが、ただでさえ『エンドシート学園』は王国と帝国の境目にあり、王都に戻るのに1ヶ月は掛かる。
それに加えて、1ヶ月寝たきりだった私にはリハビリが必要だと分かっているだろうに、1ヶ月半後には開始される『王国学園』の後学期から入学するようにとか、喧嘩を売っているとしか思えない。
しかも、この連絡が来たのが私が目覚めて半月経った頃だったのだ。
おそらく、近くの街で私がいつ目覚めても良いように待機していたのだろう。
それに思い当たり、連絡に来た奴を凍り付けにして、王都に送り付けてやろうかと本気で検討した。
そもそもの話、確かに私は『王国学園』に入学する気では居た。
だが、それは次の年からの編入を考えていた。
元々『王国学園』の入学年は基本的にはお披露目をした年となっている。
しかし色々と諸事情がある者も居る。
なので、お披露目をしてから2年までは入学を延期できるし、入学の際に試験を受けて基準を満たせば自身のお披露目の際に入学した学年に編入出来る。
この制度を使って来年、といっても既に半年くらいしか残ってないが、とにかく来年から編入するつもりだったのだ。
その予定を狂わせる様に『後学期から入学せよ』とか、本気で王城を氷漬けにしてやりたいと思う。
「あの、ローニャ様?大丈夫ですか?やはり、まだリハビリと偽って、休まれていた方が」
私が外を見ながらそんな事を考えていたら、フィーナが私を心配そうに見つめていた。
フィーナは私が起きてから、かなり過保護になってしまった。
なにせ、フィーナが私から離れるときと言えば、本人がトイレに行く時くらいになってしまった。
別にそれが嫌な訳では無いが、無理をしているのではないかと、私がフィーナの方を少し心配してしまう。
しかし、フィーナと長く居れるのは嬉しいので、笑顔でフィーナに答えた。
「流石に大丈夫だよ、フィーナ。ありがとう」
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