11 / 188
1章 王国編
10話
しおりを挟む
黒尽くめの3人は、先程まで話していた3人とは別人で有ることが魔眼の色や体格から判別することは簡単だった。
しかし、3人は全員が魔眼を持っているものの、3人共に魔眼は青以下であり、移動をしていた私達が3人と遭遇したのは周りが成人男性の頭の位置よりも少し高いくらいの高さがある生け垣に囲まれた一本道。
なので、フィーナだけでも簡単に対処は簡単だと判断した。
3人は一斉に攻撃してきた。
1人は風の刃、1人は火の矢、1人は地面が迫り上がり、それぞれがこちらに迫って来ていた。
フィーナは風の刃と火の矢はその場で躱し、迫って来ていた地面は地面が割れる程の力を足に込めて蹴ることで掻き消した。
フィーナならばこの程度は造作もないだろうということは知っていたけど、少し違和感を覚えた。
フィーナならば例え私を抱えたままでも、あの3人程度には遅れを取ることは無く、先程程度の攻撃ならば回避と同時に接近して全員を気絶させることくらいは簡単な筈。
しかし、私の予想に反してフィーナは苦悶の表情を浮かべた。
それに気がついた敵の三人組の一人が叫ぶように指示を出した。
「あの女は女を抱えてるぞ!!チャンスだ!!女ごと殺すぞ!!」
「「おう!!」」
三人組は、そう言ってこちらに駆け出してきた。
それを見て、フィーナは私をその場に降ろしてから、右手で剣を抜いた。
「安心して下さい、フロービス嬢。あんな奴らに貴方を傷つけさせはしませんから」
フィーナはそう言って、走り出した。
しかし、そこで予想外の事が起こった。
パーティー会場を爆発した熊の魔獣(赤色の魔眼持ちで、未来ではフィーナを含めた騎士達が倒していた)が、フィーナの真横の生け垣を爆発させて飛び出してきた。
魔獣とは、魔眼を発現させた動物のことである。
しかも、この魔獣は元の気性がどれだけ大人しくても必ず凶暴化すると言われており、危険な分類の生物になる。
必ず凶暴化する理由は解き明かされていないが、自然界で突如として圧倒的な力を持ってしまった為に凶暴化するというのが、一般的な考えになる。
しかも魔獣は凶暴化すると人間まで食料として食い始める上に、魔獣の発生確率は7500匹に1匹程と、人間の魔眼発現確率(1万人に1人)よりも高く、更には元々が動物なので素の身体能力が人間よりも高い事が多く、一対一なら相手の魔獣の魔眼よりも色が上でなければ勝てない。
これは持論になってしまうけど、人間よりも魔眼の発現確率が高いのは、自然界の方が死に直面する確率が高いからではないかと思う。
少し説明が長くなってしまったが、要するに魔獣は魔眼持ちの人間と比べると強いし、数が人間よりも多いもののフィーナなら、この熊にも負けない。
筈だった。
しかし、3人は全員が魔眼を持っているものの、3人共に魔眼は青以下であり、移動をしていた私達が3人と遭遇したのは周りが成人男性の頭の位置よりも少し高いくらいの高さがある生け垣に囲まれた一本道。
なので、フィーナだけでも簡単に対処は簡単だと判断した。
3人は一斉に攻撃してきた。
1人は風の刃、1人は火の矢、1人は地面が迫り上がり、それぞれがこちらに迫って来ていた。
フィーナは風の刃と火の矢はその場で躱し、迫って来ていた地面は地面が割れる程の力を足に込めて蹴ることで掻き消した。
フィーナならばこの程度は造作もないだろうということは知っていたけど、少し違和感を覚えた。
フィーナならば例え私を抱えたままでも、あの3人程度には遅れを取ることは無く、先程程度の攻撃ならば回避と同時に接近して全員を気絶させることくらいは簡単な筈。
しかし、私の予想に反してフィーナは苦悶の表情を浮かべた。
それに気がついた敵の三人組の一人が叫ぶように指示を出した。
「あの女は女を抱えてるぞ!!チャンスだ!!女ごと殺すぞ!!」
「「おう!!」」
三人組は、そう言ってこちらに駆け出してきた。
それを見て、フィーナは私をその場に降ろしてから、右手で剣を抜いた。
「安心して下さい、フロービス嬢。あんな奴らに貴方を傷つけさせはしませんから」
フィーナはそう言って、走り出した。
しかし、そこで予想外の事が起こった。
パーティー会場を爆発した熊の魔獣(赤色の魔眼持ちで、未来ではフィーナを含めた騎士達が倒していた)が、フィーナの真横の生け垣を爆発させて飛び出してきた。
魔獣とは、魔眼を発現させた動物のことである。
しかも、この魔獣は元の気性がどれだけ大人しくても必ず凶暴化すると言われており、危険な分類の生物になる。
必ず凶暴化する理由は解き明かされていないが、自然界で突如として圧倒的な力を持ってしまった為に凶暴化するというのが、一般的な考えになる。
しかも魔獣は凶暴化すると人間まで食料として食い始める上に、魔獣の発生確率は7500匹に1匹程と、人間の魔眼発現確率(1万人に1人)よりも高く、更には元々が動物なので素の身体能力が人間よりも高い事が多く、一対一なら相手の魔獣の魔眼よりも色が上でなければ勝てない。
これは持論になってしまうけど、人間よりも魔眼の発現確率が高いのは、自然界の方が死に直面する確率が高いからではないかと思う。
少し説明が長くなってしまったが、要するに魔獣は魔眼持ちの人間と比べると強いし、数が人間よりも多いもののフィーナなら、この熊にも負けない。
筈だった。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~
九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】
【HOTランキング1位獲得!】
とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。
花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる