15 / 188
1章 王国編
14話
しおりを挟む
いつの間にか天井がある部屋の中にいた。
視界の中には天井には何も写っていない。
だから、体を動かそうとして所で、私の視界に女の人が映り込んだ。
「おはようございます。声は出せますか?」
「声?」
「良かった、声は出せるようですね。それでは、こちらは何に見えますか?」
そう言うと、女はすぐに視界から消えて今度は赤い薔薇の花が現れた。
「赤い薔薇?」
「ひとまず、声と目は大丈夫そうですね。お加減はいかがですか?なにか、違和感等はありませんか?」
「いえ、ありません。ただ、かなり眠いです」
「眠い、ですか。分かりました、ひとまずお休み頂いて大丈夫ですよ。お休みなさい」
そう言うと、女は私が目を閉じたのを確認して部屋から出て行った。
かなり眠いのは本当だが、眠りに落ちる前に部屋から出てくれたのは助かった。
まず、私は起き上がり部屋を見回した。
私が居る部屋はどうやら庭が眺められるらしく、部屋の窓からは庭園が見えるが、ここが何階かは分からない。
次に私は魔眼の力を使い薄い水面を作り出し、簡易的な鏡を作った。
そして、左目の確認をした。
カモフラージュは、右目は解けていたが、左目は解けていなかった。
これには助かった。
右目の魔眼の力は大々的に使ってしまったので隠れていては不自然過ぎる、逆に使っていない左目の魔眼があれば、私は頭のおかしい研究者達の実験対象になる可能性もなくはない。
なので理由は分からないが右目は解けて、左目は解けていない現状は最適。
正直に言えば起きて一番最初に心配したことは、左目の魔眼が誰かに見られており、秘密がバレてしまっていることだったので、運が良かった。
恐らく、私が気絶したのは魔眼が発現したばかりなのに、かなり力を使ったからだろう。
魔眼が発現した当初は、まずは体に魔眼を慣らすことが大切だと、何かの本に書いてあった記憶があるので、今後は気を付けよう。
そこまで考えた所で、眠気に逆らう限界が来た。
私は私が起き上がったことで捲れた毛布を自身にかけ直し、再び眠りについた。
再び目を開けた時、私の左側にフィーナがおり、フィーナは心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「フィーナ?」
「フロービス嬢、良かった、ようやく目が覚めたのですね。何処か、具合の悪い所はありませんか?」
「ええ、無いけど、どうしたのフィーナ。貴方らしくない、泣きそうな顔をしているわ」
私がそう言うと、フィーナは目を強く閉じ、自分を責めるように話しだした。
「あの魔獣が2つ目の魔眼を発現させる前に倒していれば、フロービス嬢に無理をさせることもなければ、倒れるまで発現したばかりの魔眼を酷使させ、フロービス嬢が1度目を覚ましたとはいえ、3日間も眠り続ける事もありませんでした。
フロービス嬢。私が未熟だったばかりに誠に申し訳ありませんでした」
そう言って、フィーナは頭を下げた。
視界の中には天井には何も写っていない。
だから、体を動かそうとして所で、私の視界に女の人が映り込んだ。
「おはようございます。声は出せますか?」
「声?」
「良かった、声は出せるようですね。それでは、こちらは何に見えますか?」
そう言うと、女はすぐに視界から消えて今度は赤い薔薇の花が現れた。
「赤い薔薇?」
「ひとまず、声と目は大丈夫そうですね。お加減はいかがですか?なにか、違和感等はありませんか?」
「いえ、ありません。ただ、かなり眠いです」
「眠い、ですか。分かりました、ひとまずお休み頂いて大丈夫ですよ。お休みなさい」
そう言うと、女は私が目を閉じたのを確認して部屋から出て行った。
かなり眠いのは本当だが、眠りに落ちる前に部屋から出てくれたのは助かった。
まず、私は起き上がり部屋を見回した。
私が居る部屋はどうやら庭が眺められるらしく、部屋の窓からは庭園が見えるが、ここが何階かは分からない。
次に私は魔眼の力を使い薄い水面を作り出し、簡易的な鏡を作った。
そして、左目の確認をした。
カモフラージュは、右目は解けていたが、左目は解けていなかった。
これには助かった。
右目の魔眼の力は大々的に使ってしまったので隠れていては不自然過ぎる、逆に使っていない左目の魔眼があれば、私は頭のおかしい研究者達の実験対象になる可能性もなくはない。
なので理由は分からないが右目は解けて、左目は解けていない現状は最適。
正直に言えば起きて一番最初に心配したことは、左目の魔眼が誰かに見られており、秘密がバレてしまっていることだったので、運が良かった。
恐らく、私が気絶したのは魔眼が発現したばかりなのに、かなり力を使ったからだろう。
魔眼が発現した当初は、まずは体に魔眼を慣らすことが大切だと、何かの本に書いてあった記憶があるので、今後は気を付けよう。
そこまで考えた所で、眠気に逆らう限界が来た。
私は私が起き上がったことで捲れた毛布を自身にかけ直し、再び眠りについた。
再び目を開けた時、私の左側にフィーナがおり、フィーナは心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「フィーナ?」
「フロービス嬢、良かった、ようやく目が覚めたのですね。何処か、具合の悪い所はありませんか?」
「ええ、無いけど、どうしたのフィーナ。貴方らしくない、泣きそうな顔をしているわ」
私がそう言うと、フィーナは目を強く閉じ、自分を責めるように話しだした。
「あの魔獣が2つ目の魔眼を発現させる前に倒していれば、フロービス嬢に無理をさせることもなければ、倒れるまで発現したばかりの魔眼を酷使させ、フロービス嬢が1度目を覚ましたとはいえ、3日間も眠り続ける事もありませんでした。
フロービス嬢。私が未熟だったばかりに誠に申し訳ありませんでした」
そう言って、フィーナは頭を下げた。
0
あなたにおすすめの小説
「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている
歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が
ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が
一人分減るな、と思っただけ。
ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。
しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、
イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。
3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された
ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。
「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」
「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる