【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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1章 王国編

17話

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「世界一の天才と名高いコローナ様程の鬼才をお持ちの方の時間を私の治療で奪ってしまった事、謝罪いたします」

「別に謝罪は要りませんよ。世間ではやれ魔眼所持者専門医師の第一人者だの、鬼才だのと言われていますが、私は所詮ただの人であり、1人の医師ですから。それに私の魔眼は青で、そこまで強い魔眼ではありませんから。

ですが、もしもどうしても私に感謝の気持ちを伝えたいと言うのであれば、是非病気や怪我をされたときには、私の元までお越しくださると大変嬉しく思います。

それでは私は国王陛下にフロービス嬢が起きたことを伝えて参ります。その後で軽い食事を持ってきますから、それまではあまり無理をせずフィーナと話でもしていてください」

そう言って彼女は部屋を出て行った。
私は暫く扉を見ていたものの、その後はフィーナに私が気絶してしまってからの事を聞いた。




色々とぼかして説明しようとするフィーナに正直に話させるのは苦労したものの、かなり良い情報も手に入った。

まず、私が咄嗟にイメージしやすく声を出して使った魔法(ただ凍らせるだけの魔法なので技名はないものの、今回の魔法は便宜的に『氷結庭園』と呼称)は、庭のすべてを凍り付かせた後は広がることは無かったものの、庭に入ったものは生物だろうが、無生物だろうが全てを凍りつかせているらしい。
更には、3日間も経った今日まで未だに魔法が解除される様子がなく、赤色の魔眼、しかも火を扱える者でなければ下手に近づく事すら出来ないらしい。

しかも、私が注いだ魔力で凍り続けているので、私が咄嗟に注いだ魔力分(私の魔力全て)を消費し切るまで魔法は解けないという見解で一致しているらしい。
ただ黒色の魔眼所持者でも保有している魔力は、バラバラなのでいつ解けるのかは謎になっている。

ただ、フィーナはそんな凍り付いている庭から私を抱えた上に、自身の吹き飛ばされていた腕もちゃっかりと回収して脱出したらしい。
しかし、脱出したと言ってもフィーナはかなり無理をして脱出したらしく、未だに体が本調子にならないという。

私はフィーナよりも状態が悪かったらしく、脱出した直後は全身が凍り付きかけており、特に体の中が冷やされた空気のダメージを諸に受けていたらしく、少なくとも1週間は固形物は取らないようにという判断をされたらしい。

そんな感じで私とフィーナ、更に言えば城の一部の庭を使用不可能にされた王家が被害を被った。
だが、王家は賊が侵入した件を、2つの魔眼を所持者している魔獣の討伐と『氷結庭園』ほどの魔法が使える黒色の魔眼の所持者、しかも使える系統は2つあるという2系統持ちデュアラーであるという話題性のお陰で大事にならずに済んだので、私になにか褒美を取らせる方向で調整しているという。

以上がひとまずの現状だと、フィーナは言った。
そして、私はフィーナの話を聞き終えてから、表情には出さず、内心で歓喜していた。
なにせ、現状の話が旨すぎて罠にはめられていないかと疑ってしまうほどに、私には都合がいい話になっているのだから。
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