【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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2章 対魔獣戦闘編

52話

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「あぁ、コローナ。ここで止めて下さい。ここが限界です」

限界?
私はミューの言葉に疑問を覚えながらも、コローナが馬車を止めたので、馬車を降りた。

私よりも先に降りていたフィーナは周りを警戒するように、細かく見回していた。

「フィーナ?」

私がそう声を掛けた所で、フィーナが馬車の前の方に周り、馬車を背中で庇うような形で剣を抜いてた。
それに気付いた私が何をする気か疑問に思っていると、フィーナは突然剣を振るった。

すると、ドシャという音と共に、真っ二つになっている小さめの鳥が突然現れた。
それを見て私が透明になる魔法が使える魔眼持ちの鳥かと理解したと同時に、馬車を停めていたコローナがぽかんとした顔をしていた。

「はい?と、鳥が急に?」

「さっそく襲ってきましたか」

そう言ったのは、ミューだった。
その呟きを聞き、コローナが驚いたような表情をした。

「え?ま、まさか、既に最終段階に入ってるの!?」

「最終段階?」

「最終段階とは、この火山全域に生息する魔獣達が一斉に人間を襲い始める事です。現在は森に侵入してきた者達に片っ端から襲いかかる段階ですので、あと少しで最終段階ですね。

フロービスとフィーナは、この山に24時間ほど留まり目についた魔獣達を倒して下さい。ああ、死体はそのまま放置していれば、他の魔獣達が食べてくれるでしょうから、そのままで良いですよ。

1日すれば迎えに来ますから、それではまた明日」

それだけ言うと、コローナと馬車、更にはミューが浮かび上がり馬車が進むよりも何倍も早い速度で飛んでいった。

「まさか、ここで放置とは思わなかったな。フィーナ、動物の解体ってできる?」

「解体?あぁ、食料の確保ですか、熊と鹿、後は猪と鳥であれば出来ますよ」

「それなら、まずは魔獣を綺麗に倒すところからかな」

「いえ、どちらかといえば魔眼を発現させていない動物を探すところからですね。魔眼を発現させている魔獣を食べると、魔眼持ちの人間は体調を崩し魔法が使えなくなるそうですから」

「なるほどね。1日が山に籠らなければならない状況では、それは致命的という訳か」

私がそこまで言ったところで、フィーナが再び剣を構えた。
それを見て私はフィーナの後ろに動き、魔法を何時でも発動させられるように準備をした。

そして、その数秒後、凄い勢いの風がこちらに飛んで来た。
その風は回転しながら風が通ったあとの周囲の木を切り倒しながら、こちらに進んで来てきた。

それを見て、私は即座にフィーナの前に出て氷壁を出現させた。
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