【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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2章 対魔獣戦闘編

75話

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「『氷槍』」

その魔法を私が使用した瞬間、私の右手には氷で槍が作り出された。
それを右手の感触で感じ取った私は走るのを辞めて、右手の遠心力で体が後ろに行くような投げ方で『氷槍』槍を投げた。

その『氷槍』は鹿の魔獣の顔に直撃し、鹿の魔獣を倒してくれた。
『氷槍』が避けられた場合に備えて、鹿の魔獣を完全に凍らせる魔法を準備していたものの、無駄になってしまった。

まあ、魔力は使っておらず、イメージだけだったので、特に損失はない。
しかし、猿の魔獣はまだ倒せていないので、猿の魔獣を倒すべく後ろを振り向くと驚きの光景が広がっていた。

なんとフィーナが猿の魔獣を倒していたのだ。
それを見て、私はひとまず開いていた扉を『氷壁』で塞ぎ、フィーナに聞いた。

「雷魔法を使っていたみたいだけど、怪我はない?」

「はい、なんとかなりました。を見ていたからでしょうか?」

私はフィーナの言葉を聞き、目を見開いた。
私が目を見開いたのを見て、フィーナは自身の失言に気が付いたらしく、フィーナも目を見開いた。

それを見て私は俯き、そして言わずにはいられなかった。

「ああ、フィーナは知ってたんだ」

私の言葉でフィーナが体をビクリと震わせた。
それを俯きながらも見ていた私は、バクバクと嫌な音をさせる心臓を落ち着かせるために、1度深呼吸をしてから顔を上げた。

「フィーナ、詳しいことは今は聞かない。だから、落ち着いた状況になったら教えてくれる?」

「はい、分かりました。今まで黙っていて、すみません」

「大丈夫。少し驚いただけだから。さあ、この城から脱出しよう」

私はそう言ってから、扉とは真反対にある壁に手を付けた。
そして、その壁の氷を人が1人通れる程の大きさの穴を『溶氷』により作り出した。

そして、そこから肉眼で周りを確認すると、魔獣や動物の姿は確認出来なかった。
それを見て安堵し、私は振り返った。

私が振り返ると、準備万端といったかんじでフィーナは頷いた。
それを見て私も頷き、少し穴から離れ、助走を付けて穴から飛び出した。
その城の10階から飛び出したので、恐怖感はあったものの、私が城から飛び出した数瞬後には城から飛び出して来たフィーナが、私を抱えてそのままの勢いで森まで到達した。

城に入って来ていた魔獣の数はかなりのものだったので、恐らくは広場の周りには魔獣は居ないだろうと考えていたが、それは当たっていたらしい。
私はフィーナが木に飛び移る前に城から出たときの勢いを殺すために私達の前に大きめの『水玉』を出した。

フィーナはその『水玉』に身体強化した状態で飛び込み、勢いを殺した。
これで私達は『氷城』から脱出し、再び時間が来るで続く魔獣との鬼ごっこの様な物が開始された。
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