【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
88 / 188
3章前半 『エンドシート学園』編

87話

しおりを挟む
「指導?」

私が疑問を浮かべると、フィーナはため息を付きながら言った。

「この学園は入学から4年の間に一度でも『序列部屋』の30番以内にならなければ、卒業できません。なので、死もの狂いで下位の人間と入れ替わろうとしてきます。

しかも、私とローニャ様が入れられた『戦闘』組の、この入れ替えは二人組での戦闘ですから、中々キツイんですよ」

「二人組での戦闘。ん?というか、私達は『特化クラス』に入れたんじゃないの?」

「恐らく、学園長が言った『特化クラス』の許可は『補欠特化クラス』の事でしょう」

「は、はい?『補欠特化クラス』?」

「ええ、『特化クラス』は魔獣の討伐に行くこともありますから、主にその補助をするクラスですね」

「そうなんだ。一応『特化クラス』の上位3名は半年保持し続ければ卒業出来るっているのは、知ってるんだけどね。

まあ、二人組なら私とフィーナの2人で、すぐに1番になれるでしょ」

私が笑顔でそう言うと、フィーナは顔を曇らせた。

「残念ですが、二人組の組み合わせは指導をされる『序列部屋』下位の者と、指導をする『序列部屋』上位の者の組み合わせと決まっています。

『戦闘』クラスの者は、『序列部屋』が変わるごとに変わる組み合わせに、如何にして適応し、如何にして戦闘力を維持、または上昇させるかに焦点があてられていますから」

私はフィーナの言葉を聞いて、暫く止めてしまい、それから確認するように質問した。

「つまり、私はそこの子と組まなければならない、と?」

「はい」

私はフィーナの言葉を受けて、私が組むという子を見た。
すると、その子は緊張したように表情を固くした。

それはきっと私が不愉快な顔をしてしまったからだろう。
正直にいって、他人程信用出来ないものは無いと思う。
それでも私がフィーナに頼っている以上は、フィーナ以外の他人を信じなければならない場面もある。

だから、ここを飛び級卒業するまでは、この子を信じる。

「私はローニャ・フロービス。フロービスと呼んで。魔法は水と氷の系統が使えて、攻撃も防御も出来るわ。貴方は?」

「え、あ、はい!!
私らモークルです。平民ですので、性はありません!!魔法は木魔法が使えますが、攻撃は出来なくて、防御特化です。よろしくお願いします!!」

「そう、それじゃあ、よろしく」

「はい!!よろしくお願いします、フロービス様!!」

流石に握手はしなかったけど、挨拶だけはした。
すると、フィーナが驚いたように軽く目を見開いていた。

それを半目で睨みつけると、すぐにフィーナは苦笑いして、私に頭を下げてからフィーナのペアの子と何処かに行ってしまった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。  記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。  そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。 「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」  恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~

九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】 【HOTランキング1位獲得!】 とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。 花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

処理中です...