【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章前半 『エンドシート学園』編

111話

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「に、2倍」

ミューの言葉に私よりもコローナが強い反応を示した。
フィーナは顔を顰めたが、すぐに普通の顔に戻った。

私は残りの寿命を計算しつつ、ミューに聞いた。

「最長で生きる人間は大体60歳くらい、そして私が時間魔法の魔眼を発現させたのが今年、つまり12歳だから残りは最長48年。それを2で割るから、残りの寿命は24年か。

それでも、なにも無ければ36歳くらいまでは生きれるってことか。それで私とフィーナが死ぬときは、どうなるの?」

「恐らく、というか十中八九老死でしょうね。まあ、通常ではない魔法の使い方をすれば、それ以外にも死に方はありますけどね」

「通常ではない魔法の使い方?」

「ええ、ですがこれは教えられません。というか、自分で気づくしかありません。まあ、魔眼が発現している時点で、気づけませんから気にする必要はありませんよ。

それで、他に質問はありませんか?なければ、扉を開きますが」

ミューがそう聞いていたので、私はひととおりの話を思い出して、疑問を抱いていない事を確認した。

「私は特にないかな。2人は他に何かある?」

私が2人を見ると、2人は首を横に振った。
私がそれを確認したのと同時に、ミューが言った。

「それでは行きますか。最後に一つだけ、ここからは何が起こるか、何があるか分かりません。なので、最後は自分を信じてください」

私達がミューの言葉を理解する前に、ミューは目の前の扉を開いた。

そして、扉を開いた先には扉の先一面全てを埋め尽くすほどの、黒い何かが居た。
黒い何かは扉が開いた次の瞬間には襲い掛かってきた。

しかし、それを予想していたようにミューは魔法を発動させた。

「『束縛の鎖』!!」

ミューがそう叫ぶと、空中から鎖が現れ、黒い何かの動きを止めた。
しかし、黒い何かは今にも鎖を引き千切り、自由に動き出しそうにしていた。
それを見て、『ミューの魔法の見た目は支配魔法というよりも、鎖魔法といったほうがしっくるものが多い』と思いながらも、素早く魔法を発動させた。

「全てを凍り付かせろ、『永久氷結えいきゅうひょうけつ』!!」

魔法を発動させ、黒い何かを凍り付かせてから叫んだ

「フィーナ、この氷はどれだけ砕いても絶対に溶けないから、壊して!!」

私が発動させた魔法は、私が学園に来てから作り出した魔法、『永久氷結』。
読み方の通り、魔法を掛けたが最後、私の『氷魔支配』以外では溶けない氷にする。
更に、これは内側は凍っていないものの、粉々に砕いても、砕いたそばから凍っていない場所をすぐに凍り付かせる。

なので、決して溶けず、生き残ることが出来ない必殺の魔法。
だから、フィーナにいくら砕かれても問題ない。

フィーナは心得たとばかりに頷き、私とミューの前に出て魔法を発動させた。

「部位集中、『身体強化・腕しんたいきょうか・わん』」
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