【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章後半 『終わり』編

126話

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「もしかして、上に居る3人を気にしてる?大丈夫だよ、あの3人には私特製の『グラトニースライ厶』を向かわせているから、その内に来るよ?」

「グラトニー、スライム?それに来る?」

私が女の言っている言葉の意味が分からずに呟くと、女はなにかに気が付いたように両手を打った。

「ああ、今はスライムの概念がないのか。外で見た黒い子だよ。『グラトニースライム』と名付けたのは、あのスライムが全てを喰らって成長していくからだね。

空気や水、肉はもちろん、例え、戦いやすくする為に細かく別れている体が壊されても、『グラトニースライム』はその体を含めた大きな一つの個体。だから、少しの欠片でも『グラトニースライム』が取り込めば、その時の戦闘記録すら喰らって成長していくんだ。

だから、君達に勝機はない。あ、もしかして、テンプレみたいに核さえを壊せばいいとか思ってる?流石に私もそんな分かりやすい弱点を作るような、お約束は守らないさ。あの子には核も作ってないから、倒すならそうだね。

あの子の全ての体を同時に破壊しないといけないね。そうじゃないと、すぐに復活しちゃうからね。

それでどうだい、私の作った高傑作の出来栄えは。それを聞きたくて、わざわざここに連れてきたんだ」

女は私に「どう?」と問いかける様に笑みを向けてきたので、私は迷わずに答えた。

「趣味が悪いんじゃない?」

「え~、そう?中々、可愛いじゃない」

「幼少期の教育からやり直した方がいいと思うわ」

私がそう言うと、女は口を三日月に歪ませた。

「あはは、そう?それじゃあ君を騎士君に殺させてから、勉強し直そうかな」

「騎士君?」

私は意味が分からずに眉を顰めると同時に、悪寒を感じた。
だから、即座に背中側に『氷壁』を張り、私が作った氷の坂があるせいで退路が狭まると分かっていながら、斜め前に飛んだ。

その次の瞬間には、私が作り出した『氷壁』が壊れる音が聞こえてきた。
避けるタイミングで、ちらりと後ろを見ると、そこには階段で居て欲しいかった、しかし今は居る筈がない人間が見えた、見えてしまった。

私は悪寒から回避行動をしてから、先程まで私が居た場所のを見た。
そこには、やはり居てはいけない人間が居た。

「フィー、ナ?な、んで?」

そこにはフィーナが剣を振り下ろした体勢で立っていた。

「あは、あはは!!この騎士君は、あ~、いや女の子だから騎士ちゃんか。この騎士ちゃんは君の支えだったのでしょう?

だから、貰っちゃった」

女は嬉しそうに、そう言った。
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