【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章後半 『終わり』編

132話

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私はフィーナを救うための可能性を見出だす事は出来た。
見出だす事は出来たが、実行は出来なかった。
それは結局魔力が足りないから。

結局はその問題にぶつかった。
しかし、そこで諦めなかった。
だって、あの時は今の私よりも魔力なんて無かった。

それなら、何か方法があるはず。
思い出せ、あの時の状況を。

「私はあの時、何を考えてた?

死にたくない?いや、違う気がする、あの時は自分の事なんか、どうでも良かった気がする。

それなら、何かの後悔?・・・してた気がする。なら、なんの後悔?あの時、最後に何をー

今、何か引っかかったような。そうだ、最後だ。私は最後に引っかかった。最後、最後、最後?

そうだ、私は処刑される寸前に、最後に何かを見た気がして。なら、何を見た?あの時、周りには暴徒寸前の人間しか居なかったはず」

それから必死に思い出そうとしたが、全く思い出せなかった。
その内、中はいつ『グラトニースライム』が攻めてくるかという思考になり、私は悪態をついた。

「あ~、もう!!お披露目会の日に思い出しても、ぼんやりしか覚えてなかったのに、思い出せる訳がなー」

私は悪態をつく中で、違和感を感じ取り言葉を止めた。

私は処刑された時のことを、ぼんやりとした事しか覚えてなかった。
しかし戦闘中には死に対する恐怖を感じたし、なんとなくの光景は思い出せる。

でも、その時のことを細かく思い出そうとしても思い出せない。
例えば、その時の詳しい状況や私が処刑された時の罪状、処刑台から見た時の光景、その他にも殆ど思い出せない。

というか、前の人生の時の記憶がフィーナと一緒に居るとき以外の物も思い出せない。

なんで?
私には記憶を消す魔法なんて使えないし、今まで記憶を消す魔法なんて確認されてない。
それなら、封印魔法や支配魔法で記憶を消す、いや封じられた?

でも、フィーナが使う封印魔法は明確に対象を指定しないと発動しないと聞いたから、フィーナとの記憶だけが残っているならまだしも、多少とはいえ他の記憶もあるから違う筈。
これは支配魔法にも言える事だから、結局は違う筈。

それなら、どうやって?
魔法であるだろうことは間違いない。
だって、こんな事が出来るのは魔法しかない。

でも、記憶を消すなり、封印するなりするには方法がない。
それこそ、新しい魔法自体を作り出すしか無い筈。

そこまで考えて、私はなぜ時間魔法で戻す前の自分の記憶が無いのかを悟った。

「そうか、作ったんだ。新しい魔法を」
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