【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

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3章後半 『終わり』編

138話(フィーナ視点)

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私が幾つも案を出しては却下し、どうするのが最適化と考えていると、氷の城が大きな音を立てて、その後に大きく揺れ、傾いた。

その揺れでローニャ様の体が転がり出し、壁の方へと向かって行ってしまった
私は咄嗟にローニャ様を抱えることで、ローニャ様と壁が激突することを防いだ。
実際には、無意識の人間の体が転がっても加速する訳では無いので、激突はしないだろうが、壁に着くまでに体を変に捻ってしまう事も考えられた。

それを防ぐ事が出来たので、安堵の息を吐いたが、これでローニャ様を残して行っても氷の城が崩れてしまう危険性がある為に、残していく選択肢が消えてしまった。
それなら連れて行くしかない。

何かローニャ様の安全を確保できる方法で、更に連れていける方法。
ローニャ様とその周囲、薄皮一枚ほどの範囲に封印魔法を掛けて、攻撃を受けても受け付けないようにする?
でも、それだと私がローニャ様を背負わなければいけない関係で、手が塞がってしまう。

それなら何かローニャ様を背負える物を即興を作る?
いや、私はそこまで器用ではない。
ローニャ様が起きていて、氷で背負える物を作ってくださるならまだしも、下手な物を作ればローニャ様を落としてしまう。

落とさないように何かに入れておければー
入れておく?
そういえば最近、近い事を聞いたような?

なにで、聞いた?
なにかを封印する?
いや、違う、封じる?

それだ、封じる。
確か再現不可能の遺物アーティファクトは魔法を封じ込めていると言っていた。
魔法を封じ込めることが出来るのならば、その方法さえ分かればローニャ様を封じる事で守る事も出来るはず。

それなら何に封じる?
封じる物は?
下手なものだと落としてしまうかもしれないし、そもそもきちんとした形をしたものでないと、ローニャ様を封じる事を想像する事が出来ずに、魔法も使えないはず。
せめて何かを仕舞うか収める物でないと魔法が使える気がしない。

そう考えて、苦い顔をして視線を下げると、腰にある剣の鞘が目に入った。
剣はこれから収める事は、勝つまでない。
それなら、ローニャ様を封じるのは鞘で良い。

ローニャ様を封じる物は決まった。
残りの問題は、どう封じるのか。
幾つかの想像を元に魔法を発動させようとしたが、発動しなかった。

それなら、もう想像は後からで良い。

新しい魔法を作るときに必要な物は、ローニャ様は明確な想像だけだと言っていた。
しかし、私が新しい魔法を作る際に必要な物は、明確な想像か

私の願望は唯一。
情けない姿を見せても、弱い心を晒しても、全てを受けて入れて、だから私はローニャ様を守らなければならない。

そこまで考えて、下を向いた。

「願望か」

私は一瞬だけ目を瞑り、今度は目を見開いて叫んだ。

「私は、いや私が!!ローニャ様を!!」
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