【本編完結】魔眼持ちの伯爵令嬢〜2度目のチャンスは好きにやる〜

ロシキ

文字の大きさ
151 / 188
番外編 『王国学園』編

5話

しおりを挟む
私が教室に入って来た馬鹿共を黙らせていると、再び生徒が1人入って来た。

入って来た生徒は顔色を悪くして、黙り込んで居るのを見て、何かがあったのを察したらし。
その生徒は何も言わず私達の元まで歩いて来て、手紙を取り出した。
その手紙を私達の方に出しながら、その生徒は言った。

「本来ならば昨日渡すべき手紙だったのだが、渡すタイミングを逸してしまった。王家から個人的な手紙だ。受け取ってはくれないか?」

そう言ったのは、第二王子だった。
この王子は婚約者じゃなかったので、名前を覚えてない。
本当なら分かるけど、私の場合は記憶の大半を魔力に変えたせいで分からない。
流石に王家の人間の名前くらいは、後で覚えておこう。

そんな事を考えていると、王子は流石に頭を下げる事はしなかったが、それに近い雰囲気を出して居たので、多少は顔を立てた。

「王家からですか?伯爵家の屋敷に届けて下されば、わざわざ王子の手を煩わせる事も無かったのですが」

「確かにそうなのだが、王家は2人を無理矢理呼んでしまったからな。この程度の誠意は見せたかったのだ」

「そうでしたか」

それだけ言って手紙を受け取った。
手紙を受け取ったが、王子は席に座ろうとしなかったので、質問した。

「もしや、今手紙を拝見し、返事をした方がよろしいでしょうか?」

「すまない、そうして貰えると助かる」

そう言った王子に内心で舌打ちして、大人しく手紙を開けた。
手紙には長々と書いてあったが、要約すると次の休日に王城に来い、学園では第一王子、第二王子と仲良くしろと書いてあった。

その手紙を見て、自然と魔力を放出させるのを止められなかった。

「はぁ?巫山戯てる?」

「ローニャ様?」

「なに、フィーナ」

「あの、教室が凍り付き始めているのですが」

私がフィーナの言葉を聞いて、周りを見ると確かに凍り付き始めていて、護衛も飛び込んて来ていたが、その護衛も教室に居た生徒共々、凍りついていた。

ただし、フィーナだけは全く凍り付いていなかった。
それを見て、私は自己理解した。

「なるほど、私は無意識でフィーナを攻撃しないくらいの事は出来るんだね」

「いえ、あの、その前に氷を溶いたほうが」

「ん?ああ、そうだね。『氷魔支配』」

私が魔法を使うと、私が出してしまっていた氷は消した。
氷が消えたことにより生徒、護衛共に動けるようになった。
それから、すぐに教師が飛び込んで来て、無意識だったとはいえ魔法を使ってしまった為、今回は流石に教員室に呼ばれた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「地味な婚約者を捨てて令嬢と結婚します」と言った騎士様が、3ヶ月で離婚されて路頭に迷っている

歩人
ファンタジー
薬師のナターリアは婚約者の騎士ルドガーに「地味なお前より伯爵令嬢が ふさわしい」と捨てられた。泣きはしなかった。ただ、明日から届ける薬が 一人分減るな、と思っただけ。 ルドガーは華やかな伯爵令嬢イレーネと結婚し、騎士団で出世する——はずだった。 しかしイレーネの実家は見栄だけの火の車。持参金は消え、借金取りが押し寄せ、 イレーネ本人にも「稼ぎが少ない」と三行半を突きつけられた。 3ヶ月で全てを失ったルドガーが街角で見たのは、王宮薬師に抜擢された ナターリアが、騎士団長と笑い合う姿だった。 「なあ、ナターリア……俺が間違っていた」 「ええ、知ってます。でも、もう関係のない話ですね」

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...