黒色の令嬢と金色の側近

ロシキ

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1章 令嬢の決闘

13話 対応

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「次に決闘に関してよ。まず、私は昨晩のパーティーで馬鹿とゴミと愛人の子供にノーザス公爵家の名誉を賭けて決闘を挑んだわ。ここまで昨日の内に説明して居たけど、昨晩の内に更に面倒な事態になったわ」

そう言ってから、私が昨晩に起こった事並びにそれを誰が行ったかを説明した。
すると、セルバとクレス怒り心頭といった具合で、顔を歪ませながら言った。

「まさか、あのゴミがそこまで愚かだとは思ってしませんでした。当主を曖昧にしていたとはいえ、このノーザス公爵家の次期当主を指名できると思っているとは」

「全くですね。それにゴミもゴミなら馬鹿も馬鹿ですね。ノーザス公爵家の当主が誰か等、少しだけ考えれば分かるてしょうに」

「まあ、何故自分が未だに王太子になっていないかも分からない愚か者なのだから、仕方ないでしょう?それにそのお陰で、決闘で恨みを晴らせるのだから、多少は感謝しないとね。

さて、みんなに知恵を貸してほしいのはここからよ。さっき来た王家からの使者は明日中に城に顔を出すようにと言ってきたわ」

私がそういうと、セルバが考え込むような表情をした。

「なるほど、つまり明日にはローザ様又はニードレッドさんを決闘で打ち負かす何かを用意できる、ということですか」

「ええ、恐らくそうでしょうね。でも私とニードレッドならば、それらは無視できるでしょう。

問題は決闘の結果を直に知る人間が少ないだろうということと、私とニードレッドが屋敷を留守にしている間の屋敷の守りよ」

「それならば『情報屋』を使い、『ノーザス公爵家に行われた侮辱を決闘にて晴らすので、その決闘を直に観覧下さい』と各貴族家に送れば問題はないと思われます。

屋敷の守りに関してはここが貴族街という事もあり、下手は出来ませんね。出来たとして衛兵達に金を握らせ守りを厚くするか、ニードレッドさんに屋敷の各場所で未来を見てもらい、賊が来るかを見るくらいですね」

「そうね、それくらいしか出来ないわね。それじゃあニードレッドは悪いけど屋敷の各場所で未来を見て来てくれる?とりあえず、明日までで良いから余り疲労しないように。

セルバは『情報屋』に連絡して、無理を言うようだけど今日中に来てもらって。
その後はここに仕事の書類を持ってきてくる?

最後にクレスは使用人達の事をお願い」

「「「承知しました。失礼します」」」

私が指示を出すと、みんな一礼してから部屋を出た。




◇翌日

「まさか、『明日中に城に登城してほしい』という使者の言葉を送っておいて、早朝に迎えの馬車を寄越すとは思わなかったわね。

まあ、私達が戦闘服で待ち構えていたから、馬車に乗ってきていた使者もかなり焦っていたけど」

王城からやってきた馬車の内の1台に乗って外に音が漏れないように、私が勝手に『異能』で音を『塗り潰した』馬車で王城に向かっている私とニードレッドは余裕の笑みを浮かべながら、王妃様の浅知恵をあざ笑った。

「そうですね、明日中に城に顔を出してほしいということは、時間的予定が比較的開けやすい午後以降に登城しろという意味の筈です。

それなのにこんな早い時間、正確に言えば登城可能である9時よりも早く城に到着するようにノーザス公爵家を出発するなどありえませんからね。

更に言えば、使者は私達が戦闘服なのにも怯えていましたね。まあ、私達の戦闘服は世界で最も戦闘服に向いていると言われる『異害獣』の中でも、特に強い個体の体を戦闘服にしていますから、戦闘服から滲み出ている圧で気絶しそうでしたね」

「ええ、あの時の使者の顔は笑えたわね。それにどれくらいで私達が城に到着するかを知らせに戻らないと行けなかったのでしょうに、それも忘れているようだから王妃様の顔も見ものでしょうね」

のんびりとしながら、しかし外に対して警戒しながら話をしていると、馬車が王城に到着した。

しかし、王城では国王陛下が通常ならありえない時間に私達を呼びつけたので、どういうことかと騒ぎになりかけたが、私が「ノーザス公爵家が当主、ローザ・ノーザスである私はに呼ばれ、王城に来た!!その私を国王陛下の元に案内しないとは何事か!!」と一括すると、それほどに重要な案件だと誤解した者達が即座に国王陛下の元へと案内してくれた。
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