黒色の令嬢と金色の側近

ロシキ

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1章 令嬢の決闘

14話 会議室で

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案内されてやってきたのは現在も緊急会議が開かれている会議室だった。
現状ではいくら私がノーザス公爵家の当主とはいえ、王城に勤務していないので会議室には入れない。

しかし、私は通常ならば呼び出されない時間に呼び出された事によって、緊急事態が発生している可能性がある為に会議室に入室するという大義名分があるので、誰も私を止めることが出来ない。

なので、そのまま会議室の扉をノックした。

「誰だ!!今は緊急会議中だぞ!!入室することは許しておらん!!」

そう返事をしたのは声的に恐らく国王陛下だった。
しかし、私はそんな国王陛下の言葉を無視する形で、扉を開けた。

「国王陛下、おはようございます。まさか、私をこの様な時間にお呼び頂けるとは驚きました。

今はこの様な格好ですが、王家からの使者の方が『既に国王陛下がお待ちになられているので、出来るだけ早く王城に参られよ』との事で、急ぎ馳せ参じました。

それで緊急会議が開かれるほどの案件はなんでしょうか?」

私のこの言葉には色々と嫌味が入っている。
大まかに言えば、なんでこんな早い時間に呼びつけたのか、昨日は今日中と言いながら当日になったら非常識な時間に使者を寄越したのはなぜか、更に筆頭公爵家の私を呼ばずに国を揺るがす事があった際に行われる緊急会議が開かれているのはなぜかと言う意味にかる。

そんな私の嫌味と私の戦闘服の圧から国王陛下並びに会議室にいた人間は全員が身動きが取れなくなった。
流石に『異害獣』を相手取る事も稀にだがある騎士団長だけは動けそうだが、そこは私が軽く威圧しておいた。

そのために本来ならばこの場では私達以外は話せない。
しかし、例外もいる。

「あら、ローザ、随分と早かったのね。使者には連れてくるか、連れてこれなければいつ来るかを聞いてきてとお願いしたのだけど」

そういったのは王妃様だ。
王妃様の名前は現在はアクレシア・エリステンであり元モーテクス公爵家の令嬢だったお人だ。

この人は現王族の中でも随一と言われる仕事のスピードと正確性があり、更に外交にも長けている人で、馬鹿が絡まなければ善良であり、尊敬できる人だ。
まあ、今回は馬鹿が中心なので、こちらの邪魔をしてくるのは必定と見ていいだろう。

「王妃様。私はノーザス公爵家の令嬢ではなく、ノーザス公爵家現当主ローザ・ノーザスですので、ちゃん付けはお辞めください」

「あら、ごめんないさいね。息子の婚約者ついね」

「私は昨日付で殿、婚約破棄を申し付けられています。もちろん、それだけならばなされた婚約は継続されるでしょうが、昨日は国王陛下がなにも仰らなかったので、婚約は破棄されたものだと

「あらあら、王命はそう簡単に覆るものではありませんよ。も分かっているでしょう?」

「私はこの度、ノーザス公爵家が侮辱された件で、第一王子殿下には決闘を申し込んでいますので」

「決闘を申し込んだことは聞いているわ。でも決闘の件は取り消してくれないかしら?」

「ノーザス公爵家が侮辱され、引き下がる当主が居るのであれば、私はその当主を消します」

私がそう言うと、王妃様は「そう」と言ってから、「これから予定があるので、失礼しますね」と言ってから会議室を退出した。

ここまでのやり取りで王妃様は馬鹿が行った婚約破棄を無かった事にしようとしている事、私をノーザス公爵家当主だとは認めていないことが分かった。
ただ馬鹿を庇われる時の王妃様はもう少し愚かになっていた気がするから、警戒は緩められない。

それに私の威圧を受けてなお、あれ程話せるなんて、王妃様は予想以上に胆力があるのか、鈍化なのか。
私はそんな事を一瞬悩んだものの、それよりもやることがあると思い直し、会議室全体に掛かっていた圧を消し、国王陛下に話しかけた。

「国王陛下。『情報屋』を使い、パーティー会場に居た者がいる家には、決闘の件を伝え、見に来るようにお願い致しました。

そのため予定を知らせたいので、決闘の日取りを教えて頂いてもよろしいですか?」

「な!?勝手に決闘の事を広めたのか!?なんてことを!!」

「勝手に?ノーザス公爵家が侮辱されたのですよ?耳が早い者達には当日中には知るだろう場所で、ですよ?

それならば私はノーザス公爵家が舐められる事が無いように、即座に動かねばなりません。なによりも私は国王陛下に決闘の件を話をしないように言われておりませんでしたので、広めても良いものと判断しました」
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