血の魔法使いは仲間を求める

ロシキ

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1章 第1部 追放と一人目

9話 拠点の拡張

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翌日起きたときには、ブロックが崩れていて、俺はブロックの瓦礫の下敷きになっていた・・・なんてことはなく、起きた時にはちゃんとブロックの天井があった。

そんな事に若干安堵しながら外に出ると、完全に朝が開けて、太陽の位置的に昼よりの時間だということが分かった。
それが分かると同時に「寝すぎたか~」と声を出してしまった。

まあ、傭兵団時代なんて戦争中以外は好きにしていてよかったので、気が済むまで寝ていたし、戦争中は寝ていたくても朝食時の喧騒で目が覚めたし、ブラーディト家の時は、暇なのか俺が寝ていると義理の家族が使用人を連れてきて、その使用人に水を頭から被せてくるので、朝日が出る時間くらいに起きていた。

なので、こんな時間に起きるのは随分と久しぶりだった。
そんな俺だが、今日はここに住むとしても何処かの国に行くとしても、当面の間は使えるある程度は本格的な拠点を作ることにした。
正直言って、魔物に発見されやすくなるので拠点なんて作りたくないが、魔法を維持し続けるのにも元気がいる。

どういうことかと言うと寝ている間に魔法を維持していると、その魔法に割いている意識分は常に動き続けている為に、通常の眠りよりも浅くなってしまうのだ。
俺はMAX時は種類別ならば5個程の魔法を、同じ種類の魔法ならば100個の魔法を同時使用可能(例を上げると血の魔法ならば5個の魔法、逆に『操血』という魔法に限定するならば100個までは同時に操れるという物)でなので、大体5分の1は常に起きているという計算になる。

それならば寝ている部分を別の部分に変えれば良いって?
確かに出来ない事もないが、それは若干の披露を伴う為、例え浅い部分でも偶に強力な魔物が出る魔の森では、その若干の披露が致命傷になるときもあるので、出来ればある程度はゆっくりと出来る場所を確保したいのだ。

後は単純にきちんと寝たいという欲求がある。
まあ、魔の森に飛ばされたのに食べ物は襲ってくる魔物で困らないし、水は確保出来たのし、寝る場所も魔法で魔物が寄ってきたら分かる様にしてあるのである程度は寝れる。
そんな今の所は楽な遭難生活?であるために、ある程度本格的な拠点を作って魔法を維持しながらではなく、ちゃんと寝たいと思ってしまったのだ。
そんな訳で今日はある程度本格的な拠点を作ろうと思う。

ただ本格的な拠点といっても建築の事なんて全く分からないので、今日の寝床だった土壁のブロックを大きくして、拡張していく感じだ。

とりあえず拠点は川を跨がずに、尚且今ある木は伐採などもせずそのまま残し、拠点内の部分は今俺が居る方だけにする。
それとブロックは木の高さよりも高くならないようにし、俺が寝るところ以外の壁や地面、天井は小型の魔物でも入れないくらいの大きさの網目状にして地面が見えるようにした。

少し説明すると川を跨がずにブロックを作ったのは、水の中に潜む魔物も居ることがあるためで、木の高さよりも高くならないようにしたのと天井を網目状にした理由は空から魔物に見つかったりするのを極力防ぐためだ。
それでも陸から来た魔物には拠点が簡単に見つかるだろうが、このブロックは俺がかなりの魔力を注いで中々の強度にしたので、ここいらにいる魔物には突破出来ないだろうし、仮に壊そうとしても相応の時間が必要であり、更に音が出る為に寝ていても余裕で気付ける。

なので、これでゆっくりと眠れるし、中々に危険な魔法も試すことが出来る。
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