血の魔法使いは仲間を求める

ロシキ

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1章 第2部 街へと二人目

19話 1ヶ月が経過して

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「ん、体おも」

目が覚めた俺は横になっている自分の体が、なんで体が重いのか疑問に思いながら、体を起こそうとして俺の上に金色の『ハイ・フォレストウルフ』が寝ているのか目に入った。
それが目に入り、なんで体が重いのか察して俺は金色の『ハイ・フォレストウルフ』だった人に、起きるように声を掛けた。

「おい『アイミナ』、起きろ~。重いぞ~」

俺がそう声をかけると、俺の胴体あたりで寝ていたアイミナは起きて俺の顔を見て言った。

「おはようなのです」

アイミナはおきるとすぐに俺の上から退いて、寝室から出ていった。
多分、何時もの彼女の行動パターンから体を洗いに行ったのだろう。
彼女は俺と生活するようになってから、温かい水で体を洗うことに嵌ったのか、朝と寝る前に体を洗っているから、多分合っている筈だ。

そして、今日で丁度この魔の森に飛ばされてから1ヶ月が経過する。
この間に変わったことは、色々とあるがまずはアイミナについての事だろう。

アイミナとは俺が使用した魔法『命血』によって金色の『ハイ・フォレストウルフ』から人間の美少女に変化した、人の事だ。
一応、分類上は魔物なんじゃないかと胸と首の付根、後は全体的に『マジックアイ』で確認したが魔石は確認出来なかった。

彼女は俺が拠点なんかの整備が終わった時に試した『命血』によって人の形になった。
始めこそ、彼女が人になった事や裸だったので俺の予備の服を着ることを元『フォレストウルフ』的な感覚で拒否した事、人間の知識は得ているのにそれが若干ズレている事から色々と大変だったが、俺がアイミナに人間の常識を教えたので今は問題は無くなった。

ただ一番嬉しかったことは『命血』のお陰か、アイミナの欠損部分が再生したことだ。
元々アイミナの欠損部分はどうにかする予定だったが、魔法では手が出せなかった為にそれには全く目処が立って居なかったので、偶々でも治ってよかった。

それにアイミナの強さもありがたい。
アイミナは前までは戦闘力の振れ幅が広い『キライマ』と互角だという話を彼女から聞いていた。
なので今のアイミナがどれ位強いのかと気になり、アイミナが人間になってから拠点から少し奥に入り『キライマ』と戦闘して貰った所、アイミナが『キライマ』を圧倒した。

まあ、その時は俺が魔物の骨から作った武器やら防具やらを与えて、アイミナは普通の騎士よりも上等な装備はしていたが、それでも『キライマ』を圧倒出来たのはアイミナの実力だろう。
しかも、互角だった筈の都市級の『キライマ』ですら圧倒した所を見ると、アイミナは『命血』によって基礎能力が向上したのだろう。

その上、アイミナには魔法を使わないように言っていたので、完全に素で『キライマ』を圧倒したのだ。
これでアイミナが魔法を戦闘に組み込むことが出来れば、まだ試していない俺の血の魔法次第ではあるが俺よりも強くなるかもしれない。

それにアイミナが魔法を使えるようになり、俺が1人で行っていた作業も覚えさせれば、俺の代わりに俺よりも少しだけ時間が掛かるが魔術師よりも圧倒的に早く終わらせる事が出来る。
そのお陰で起きている間は、定期的に行っていた『鷹の目』での警戒も毎回俺がする必要がなくなった。

なので今は俺も常に万全の状態で居られるので、魔の森の最深部まで行かなければ余裕で魔の森で生きていける。
ただ魔の森で生活するにしても、偶には街に行って魔物の素材を街で売りつつ、街で調味料やら武器やらを買うのは有りだと思っている。

ということで、とりあえず今日から周辺探索に街の捜索の項目が加わった。
まあ、今までも拠点を中心として段々と探索は進めており、既にここが何処なのかは見当が付いているので、街の捜索と行っても完全にヒントが無いわけでは無いし、寧ろここが何処なのかは大方分かっているので一日もあれば簡単に街を見つけられるだろう。

しかし、現状ではアイミナどころか俺すら街に入る方法を思いついて居ないので、街を見つけても一直線には行かない。
という言うわけで、今日も俺はアイミナに魔法を教え、アイミナの得意魔法を探しつつ、アイミナのトラウマを刺激しないように探りつつ、魔の森を探索し、更に食料である魔物の調達を行う予定だ。
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