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2章 第1部 到着と初依頼
45話 色を冠する魔物
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諸刃の剣の様な種類の依頼の形で受けてでも、緊急依頼系のものは受けておかないと街の外から街ごと吹き飛ばす威力の魔法を放たれでもしたら、一環の終わりだからな。
そんな訳で俺が無介入依頼で受けると言うと、ミーディアさんは少し悩んでから頷いた。
「分かりました。お願いします。ですが、先に冒険者協会の協会長と情報の統合をさせてください」
「分かりました。それならエリーとアイミナには魔物の討伐準備に取り掛かってー」
「その必要はないよ」
ミーディアさんと冒険者協会の協会長との情報統合をして、待っている時間で色々と準備を整える様に指示を出そうとした所で、カウンターの奥から静止の声が聞こえてきた。
その声の後に一人の女性がカウンターの奥から出てきた。
その女性の見た目は30代から40代くらいに見えたが、何処か滲み出る威厳というかのがあった。
しかもその女性が顔を見せると冒険者協会に居た全員が驚いたのだから、かなり地位についている人物なのだろう。
その女性は俺達の新人冒険者受付をした受付嬢を睨みつけながら言った。
「領主が頭を下げて娘を協会で働かせてくれと言ったから、受付嬢にしたのに不正を働くとはね」
「な!?ふ、不正!?いっ、一体何のことですか!!」
「彼らのランクの事さ。彼らは全員が門での攻撃力試験を突破している。流石に攻撃力が強ければ一概に強いとは言えないが、門の攻撃力試験を超えたものは上位の冒険者との戦闘試験をしたあとでFランクかEランクを決めるのが規則だ。
その規則を破り、Gランクにしただけでなく、無理矢理に他のパーティーに入れようなんて不正としか言えないだろう」
「ぐっ、そ、それは」
「言い訳はいらないよ。それに冒険者協会の質も随分と落ちたもんだね。私が現役の時は自分の目で見たものでしか判断しないものだったが、受付嬢1人に言われただけで判断する、冒険者と職員がこれ程いるとはね」
奥から出てきた女性がそう言うと、俺達の周りに居た冒険者や遠巻きに冷たい目で見ていた冒険者と職員が気まずそうに目を反らした。
その女性はそれを確認すると、俺達に向かって頭を下げた。
「この冒険者協会の協会長として謝罪するよ。馬鹿共が失礼をしたね。あんた達のGランク認定は取り消したあとで、一旦Fランクに据え置きし、緊急指名依頼を終えたあとに最低でもEランクにするから、今はこれで許して欲しい」
そう言ってFランクの冒険者証を3人分渡してきた。
名前の部分にも俺達の名前が入っているので、恐らく新人冒険者受付で受付をしている間に前もって作っていたのだろう。
ということは、
「俺達は貴方の言う馬鹿共を釣り出すために利用された訳ですか」
「気づいたかい。その件は私の独断だったが、最近はここの冒険者協会の評判が良くなくてね。調べている内に、あんた達の新人冒険者受付をした受付嬢と他の協会の顔役と言える受付の人間が色々としていてね。
それとなく注意しても治らないから、そろそろ致命的なのを現行犯で捕まえてやろうかと思った矢先にあんた達が来たのさ。
それで?商人協会の副協会長様が、一体どんな緊急指名依頼を?」
「はい。実はウモーレと他の多数の都市を繋ぐ道の一つに『緑』を冠する『アサシンモンキー』が発生しました。その事実確認と出来れば討伐を依頼したいのです」
「「「な!?」」」
ミーディアさんの依頼内容を聞いた瞬間、俺とエリーシアと冒険者協会の協会長は声を上げた。
まず、『緑』とは基本的な魔物には使われないが、人間の魔法使いと同じ様に得意な魔法を見つけてしまった魔物の事を言う。
魔物が使ってくる魔法は基本的に魔物が生きている中で自然と使える様になった物だけと言われているが、『緑』や例を上げると『赤』、『青』などと色を冠している(人間が勝手に冠しているだけだが)魔物はその限りではない。
色を冠している魔物は自身の得意な魔法を見つけ、通常の都市級の魔物までは使えない大規模な都市を一撃で吹き飛ばせる魔法を使うことが可能なのだ。
しかも、自身の得意な魔法を見つけたためか戦闘力が上昇するために、色を冠している魔物に対しては1つ級が上がる。
そんな訳で俺が無介入依頼で受けると言うと、ミーディアさんは少し悩んでから頷いた。
「分かりました。お願いします。ですが、先に冒険者協会の協会長と情報の統合をさせてください」
「分かりました。それならエリーとアイミナには魔物の討伐準備に取り掛かってー」
「その必要はないよ」
ミーディアさんと冒険者協会の協会長との情報統合をして、待っている時間で色々と準備を整える様に指示を出そうとした所で、カウンターの奥から静止の声が聞こえてきた。
その声の後に一人の女性がカウンターの奥から出てきた。
その女性の見た目は30代から40代くらいに見えたが、何処か滲み出る威厳というかのがあった。
しかもその女性が顔を見せると冒険者協会に居た全員が驚いたのだから、かなり地位についている人物なのだろう。
その女性は俺達の新人冒険者受付をした受付嬢を睨みつけながら言った。
「領主が頭を下げて娘を協会で働かせてくれと言ったから、受付嬢にしたのに不正を働くとはね」
「な!?ふ、不正!?いっ、一体何のことですか!!」
「彼らのランクの事さ。彼らは全員が門での攻撃力試験を突破している。流石に攻撃力が強ければ一概に強いとは言えないが、門の攻撃力試験を超えたものは上位の冒険者との戦闘試験をしたあとでFランクかEランクを決めるのが規則だ。
その規則を破り、Gランクにしただけでなく、無理矢理に他のパーティーに入れようなんて不正としか言えないだろう」
「ぐっ、そ、それは」
「言い訳はいらないよ。それに冒険者協会の質も随分と落ちたもんだね。私が現役の時は自分の目で見たものでしか判断しないものだったが、受付嬢1人に言われただけで判断する、冒険者と職員がこれ程いるとはね」
奥から出てきた女性がそう言うと、俺達の周りに居た冒険者や遠巻きに冷たい目で見ていた冒険者と職員が気まずそうに目を反らした。
その女性はそれを確認すると、俺達に向かって頭を下げた。
「この冒険者協会の協会長として謝罪するよ。馬鹿共が失礼をしたね。あんた達のGランク認定は取り消したあとで、一旦Fランクに据え置きし、緊急指名依頼を終えたあとに最低でもEランクにするから、今はこれで許して欲しい」
そう言ってFランクの冒険者証を3人分渡してきた。
名前の部分にも俺達の名前が入っているので、恐らく新人冒険者受付で受付をしている間に前もって作っていたのだろう。
ということは、
「俺達は貴方の言う馬鹿共を釣り出すために利用された訳ですか」
「気づいたかい。その件は私の独断だったが、最近はここの冒険者協会の評判が良くなくてね。調べている内に、あんた達の新人冒険者受付をした受付嬢と他の協会の顔役と言える受付の人間が色々としていてね。
それとなく注意しても治らないから、そろそろ致命的なのを現行犯で捕まえてやろうかと思った矢先にあんた達が来たのさ。
それで?商人協会の副協会長様が、一体どんな緊急指名依頼を?」
「はい。実はウモーレと他の多数の都市を繋ぐ道の一つに『緑』を冠する『アサシンモンキー』が発生しました。その事実確認と出来れば討伐を依頼したいのです」
「「「な!?」」」
ミーディアさんの依頼内容を聞いた瞬間、俺とエリーシアと冒険者協会の協会長は声を上げた。
まず、『緑』とは基本的な魔物には使われないが、人間の魔法使いと同じ様に得意な魔法を見つけてしまった魔物の事を言う。
魔物が使ってくる魔法は基本的に魔物が生きている中で自然と使える様になった物だけと言われているが、『緑』や例を上げると『赤』、『青』などと色を冠している(人間が勝手に冠しているだけだが)魔物はその限りではない。
色を冠している魔物は自身の得意な魔法を見つけ、通常の都市級の魔物までは使えない大規模な都市を一撃で吹き飛ばせる魔法を使うことが可能なのだ。
しかも、自身の得意な魔法を見つけたためか戦闘力が上昇するために、色を冠している魔物に対しては1つ級が上がる。
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