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第2択
殺意の選択
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おかしな話、こんな感じで4者面談をするだなんて思ってもみなかった。長谷川先生には昨日の経緯をすべて話した。無論、詩奈のことを伏せてはいる。俺がチクったことが彼女の耳に入れば、何をされるか分かったものでない。
「先生、息子は本当に後遺症ではないのでしょうか?」
「ええ、彼を担当していた大下先生とは親交がありましてね。私も俊介君のMRI画像を拝見させて頂きましたが、特に大きな異常はないかと。まあ、私は専門医でないので取るに足らない信憑性かと」
お袋の次に親父が眉間に皺を寄せて尋ねる。
「先生は俊介の問題を心の問題だとお考えですか?」
「どうでしょう。前例がないものは断定しかねます。ただ、脳に障害がないのであれば、心の障害を考えるのは止むを得ないかもしれません。呪いだの悪魔だのと、非論理的な話で済ませようとするのであれば、医者はあまりに無力」
実家のリビングルームのソファに腰を落ち着かせた4人。会話は重苦しいものであるが、以前よりも自分の悩みがオープンになったことで気持ちが幾分か楽になっている。相変わらず茜は俺を敬遠しているが、どことなく抗えぬ力によって、俺が操られていることを必死に理解しようとしてくれているみたいだ。
「それで俊介君、なにか気付いたことは?」
先生に促された俺は傍らに置いていたノートを拾ってペラペラと捲り始める。
「昨日は1日に3回の選択肢が現れました。これは今までで一番多い数です」
「時間間隔は?」
「最低でも30分に変わりはありません。他は早くても1時間ほどです」
俺は次に気が付いたことをノートの文字から拾い上げて口に出す。
「目を瞑っても選択肢が瞼の裏に現れました」
「そうかい。未だに選択肢から逃れる方法は見つからないってことだね」
「……はい」
「注意すべきは1日の出現回数が増えたこと。今後、その頻度がさらに増える可能性だってあることを案じなければならない。時間間隔についても短くなっているかも。小さな変化も見落とさないようにしないと、手遅れになってしまうかもしれない」
注意したところで、それを抑制する方法は見つかっていないのだから無意味ってものだ。先生と俺はこの報告会に随分と慣れたが、両親は未だにSFの世界にいるかのようにキョトンとしている。
「俺が問題行動を起こそうとするときは、拘束するなり気絶させるなりしてくれ」
息子からそう言われて複雑なのは分かる。苦しそうな表情をして頷く親父とお袋には申し訳ない。
結局、これ以上に有意義な時間を過ごすことはなかった。両親の協力を得られるとはいえ、≪悪魔の脳≫がある限り、俺に安泰な生活は戻ってこないだろう。
「まずは詩奈をどうにかしないと」
彼女は別問題でネックな存在である。ある意味、この機会に彼女の本性を知れたことは良かったのかもしれない。あとは穏便に彼女の悪意を打ち消すことができれば――。
▽
詩奈がどういう神経で俺の家にやって来たのか分からない。
連絡1つ寄越さずにやって来た彼女は自宅のチャイムを何度も鳴らした。親父は仕事でお袋は買い物に出ている。茜は学校に行っており、自宅に居るのは俺だけだった。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン!
「おーい、開けてよ~。いるのは知っているんだよ~」
今はどうにか居留守を使って帰ってもらう。先程から同時に電話でバイブが震え続けるが、これも気が付いていないことにしよう。
「あーあ、もういいや。それじゃあ、今から此処で例の件について大声で発表したいと思いまーす。八柳 俊介は同大学の女子大生に対して――」
俺は慌てて部屋の窓を開け、「やめろ!」と叫んだ。血の気の引いた俺は周囲をキョロキョロとし、他の人の耳に届いていないかを確認する。
「遅いよ。早く出てもらわないとさ」
「わ、わかったから。ちょっと待ってて」
もし本当に俺が留守にしていたとしたら、彼女は暴露し続けていたのだろうか。そんなことを考えていると、彼女を野放しするわけにはいかないではないか。
玄関扉を開ける動作が重い。頭で彼女を拒絶しているのだ。それでも、会わなければならなかった。
「入って」
「はーい。お邪魔しまーす」
律儀にも彼女は靴を揃え、上がり框にあがって靴の向きを変えた。その姿だけ見ると教養のあるお嬢様に見えるが……。
「ご家族は留守なの?」
「ああ、運よくな」
「そう」
俺は彼女を自分の部屋に入れた。さっさと帰ってもらわねば、お袋や茜と鉢合わせされると非常に面倒なことになりそうだ。
「頼むから家には来ないでくれ。少なくとも、妹はお前のことを危険人物だと思っている」
「ふーん。それって妹だけ? 俊介も私のことをそう思っているんでしょ?」
「べ、別にっ」
「いいよ、隠さなくても。確かに、この前の私は行き過ぎた発言をしちゃったしね」
彼女が少しでも反省をしてくれているところ、俺は少し安堵する。冷静になれば誰だって、先日の彼女の発言は異常であることは理解できる。
「俊介だけじゃなく、妹さんとも仲良くしたいだなんて図々しかったよね」
「えっ……そっちかよ」
「ん? そっちとは?」
「いや……」
すっとぼけた顔をする詩奈の目の奥底に邪悪な火を見た気がする。彼女は本気で優衣を苦しめたいようだ。俺はゴクリと唾を飲み込み、チビりそうな股間に力をギュッと加え、思い切った提案をしようと考えた。
『優衣を懲らしめるのをやめないか? お前がやろうとしているのは犯罪だぞ?』
ダメだ。声にならない。
言葉が死んで喉の奥から胃に流れていく。
保身。俺は自らの保身のために、優衣を守ってやることもできない男なのだ。
「逃れられないよ。私と俊介はもう、不離一体なんだから」
「……」
「私ね、ずっと俊介のことが好きだったの。ずっとずっとずっと。理性が残っている間は、優衣の存在は鬱陶しいし気に食わなかったけど我慢できた。うん、多分ね、俊介がいたから。でも、なんでかなぁ~、なんで俊介と優衣は出会っちゃんだんだろう。私、必死に2人が会わないように頑張っていたのに……」
俺と優衣が出会ったのは詩奈の紹介と記憶しているのだが――。
「ああ、そうそう。憲司のバカのせいよ。アイツのせいで俊介と優衣に接点が生まれたんだ」
憲司が? 俺はてっきり詩奈が友好の輪を広げたいとばかりに考えていたが、どうしてそこに憲司が関係するのだろうか。
「でね、……そう、今日はその話をしにきたの。うん、大丈夫大丈夫。憲司には優衣ほどの苦痛は与えるつもりはないから」
は? なにを言っているんだ、この女は。
「い、意味が分からない」
「だからぁ、私がこうなちゃったのは憲司のせいなの。彼が引き金で、私の残りわずかの理性が消え去っちゃたんだから」
「ふ、ふざけるな! 優衣だけにあらず憲司にまで手を出すつもりかっ!」
「なに、協力できないの? いいのかな? あのこと言い触らすよ? 証拠がなくたって、本人が認める以上は大きな効力になるんだよ?」
確かにそうかもしれない。しかし、このままでは俺の大事な人が2人も傷つけられてしまう。
(そんなのは御免だっ!)
「断る」
「……残念。せっかく、この家に盗聴器を仕込んまで留守を狙って来たというのに」
「盗聴だとっ! お前のやっていることは十分に犯罪だっ!」
「優衣を強姦未遂した俊介に言われたくないな」
「……うっ」
「言い返せないってことは認めるってことだよね?」
「……」
言い返せるはずがなかった。確かに俺の意思決定でないにしろ、俺の行動自体は否定ができないのだから。
「ありがとっ。これで十分な証言を取れたよ」
今、彼女が言った言葉の意味が理解できなかった。
証言? はっ? どういう意味だ?
全身が冷凍庫に入ったように冷え込む。
スッとスマートフォンを胸ポケットから取り出した彼女が、細い人差し指で画面をタップすると、ピロンというSEが流れる。
つまり、今の会話は録音されており……。
つまり、俺の無言は否定を否定しており……。
つまり、それは認めたことを意味しており……。
「それじゃあ、これからの堕落人生を愉しんでねー」
背を向けて手をブンブンと振った詩奈が部屋を出て行こうとする。
俺の思考は絶望の未来を思い描きながら、彼女の姿を目に捉えていた。
だめだ、だめだ、だめだ! このままじゃあ、俺の人生は終わるっ!
なんとかしないと、なんとかしないと、なんとかっ!
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
部屋の扉付近に置いていた地球儀を手に取っていた。
もはやこのときの俺の理性は消え去ってしまっていた。選択肢がすべて同じであることも、その選択肢の意味するところも、確りと判断できてはいなかっただろう。
ドゥンッ!
重く鈍い音。前に倒れ込んだ詩奈は、「ううっ」と呻きながら這いつくばる。意識はあり、逃げようと必死だ。
俺の身体は容赦なく詩奈の頭部を何度も何度も殴った。
ゴトンッ!
地球儀が手元から離れたとき、ようやく床が血に濡れていることに気が付く。頭をカチ割られて微動だにしない詩奈。そうして、すっかり真っ赤に染まったせかい。
――俺はこの日、初めて人を殺したのだった。
「先生、息子は本当に後遺症ではないのでしょうか?」
「ええ、彼を担当していた大下先生とは親交がありましてね。私も俊介君のMRI画像を拝見させて頂きましたが、特に大きな異常はないかと。まあ、私は専門医でないので取るに足らない信憑性かと」
お袋の次に親父が眉間に皺を寄せて尋ねる。
「先生は俊介の問題を心の問題だとお考えですか?」
「どうでしょう。前例がないものは断定しかねます。ただ、脳に障害がないのであれば、心の障害を考えるのは止むを得ないかもしれません。呪いだの悪魔だのと、非論理的な話で済ませようとするのであれば、医者はあまりに無力」
実家のリビングルームのソファに腰を落ち着かせた4人。会話は重苦しいものであるが、以前よりも自分の悩みがオープンになったことで気持ちが幾分か楽になっている。相変わらず茜は俺を敬遠しているが、どことなく抗えぬ力によって、俺が操られていることを必死に理解しようとしてくれているみたいだ。
「それで俊介君、なにか気付いたことは?」
先生に促された俺は傍らに置いていたノートを拾ってペラペラと捲り始める。
「昨日は1日に3回の選択肢が現れました。これは今までで一番多い数です」
「時間間隔は?」
「最低でも30分に変わりはありません。他は早くても1時間ほどです」
俺は次に気が付いたことをノートの文字から拾い上げて口に出す。
「目を瞑っても選択肢が瞼の裏に現れました」
「そうかい。未だに選択肢から逃れる方法は見つからないってことだね」
「……はい」
「注意すべきは1日の出現回数が増えたこと。今後、その頻度がさらに増える可能性だってあることを案じなければならない。時間間隔についても短くなっているかも。小さな変化も見落とさないようにしないと、手遅れになってしまうかもしれない」
注意したところで、それを抑制する方法は見つかっていないのだから無意味ってものだ。先生と俺はこの報告会に随分と慣れたが、両親は未だにSFの世界にいるかのようにキョトンとしている。
「俺が問題行動を起こそうとするときは、拘束するなり気絶させるなりしてくれ」
息子からそう言われて複雑なのは分かる。苦しそうな表情をして頷く親父とお袋には申し訳ない。
結局、これ以上に有意義な時間を過ごすことはなかった。両親の協力を得られるとはいえ、≪悪魔の脳≫がある限り、俺に安泰な生活は戻ってこないだろう。
「まずは詩奈をどうにかしないと」
彼女は別問題でネックな存在である。ある意味、この機会に彼女の本性を知れたことは良かったのかもしれない。あとは穏便に彼女の悪意を打ち消すことができれば――。
▽
詩奈がどういう神経で俺の家にやって来たのか分からない。
連絡1つ寄越さずにやって来た彼女は自宅のチャイムを何度も鳴らした。親父は仕事でお袋は買い物に出ている。茜は学校に行っており、自宅に居るのは俺だけだった。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン!
「おーい、開けてよ~。いるのは知っているんだよ~」
今はどうにか居留守を使って帰ってもらう。先程から同時に電話でバイブが震え続けるが、これも気が付いていないことにしよう。
「あーあ、もういいや。それじゃあ、今から此処で例の件について大声で発表したいと思いまーす。八柳 俊介は同大学の女子大生に対して――」
俺は慌てて部屋の窓を開け、「やめろ!」と叫んだ。血の気の引いた俺は周囲をキョロキョロとし、他の人の耳に届いていないかを確認する。
「遅いよ。早く出てもらわないとさ」
「わ、わかったから。ちょっと待ってて」
もし本当に俺が留守にしていたとしたら、彼女は暴露し続けていたのだろうか。そんなことを考えていると、彼女を野放しするわけにはいかないではないか。
玄関扉を開ける動作が重い。頭で彼女を拒絶しているのだ。それでも、会わなければならなかった。
「入って」
「はーい。お邪魔しまーす」
律儀にも彼女は靴を揃え、上がり框にあがって靴の向きを変えた。その姿だけ見ると教養のあるお嬢様に見えるが……。
「ご家族は留守なの?」
「ああ、運よくな」
「そう」
俺は彼女を自分の部屋に入れた。さっさと帰ってもらわねば、お袋や茜と鉢合わせされると非常に面倒なことになりそうだ。
「頼むから家には来ないでくれ。少なくとも、妹はお前のことを危険人物だと思っている」
「ふーん。それって妹だけ? 俊介も私のことをそう思っているんでしょ?」
「べ、別にっ」
「いいよ、隠さなくても。確かに、この前の私は行き過ぎた発言をしちゃったしね」
彼女が少しでも反省をしてくれているところ、俺は少し安堵する。冷静になれば誰だって、先日の彼女の発言は異常であることは理解できる。
「俊介だけじゃなく、妹さんとも仲良くしたいだなんて図々しかったよね」
「えっ……そっちかよ」
「ん? そっちとは?」
「いや……」
すっとぼけた顔をする詩奈の目の奥底に邪悪な火を見た気がする。彼女は本気で優衣を苦しめたいようだ。俺はゴクリと唾を飲み込み、チビりそうな股間に力をギュッと加え、思い切った提案をしようと考えた。
『優衣を懲らしめるのをやめないか? お前がやろうとしているのは犯罪だぞ?』
ダメだ。声にならない。
言葉が死んで喉の奥から胃に流れていく。
保身。俺は自らの保身のために、優衣を守ってやることもできない男なのだ。
「逃れられないよ。私と俊介はもう、不離一体なんだから」
「……」
「私ね、ずっと俊介のことが好きだったの。ずっとずっとずっと。理性が残っている間は、優衣の存在は鬱陶しいし気に食わなかったけど我慢できた。うん、多分ね、俊介がいたから。でも、なんでかなぁ~、なんで俊介と優衣は出会っちゃんだんだろう。私、必死に2人が会わないように頑張っていたのに……」
俺と優衣が出会ったのは詩奈の紹介と記憶しているのだが――。
「ああ、そうそう。憲司のバカのせいよ。アイツのせいで俊介と優衣に接点が生まれたんだ」
憲司が? 俺はてっきり詩奈が友好の輪を広げたいとばかりに考えていたが、どうしてそこに憲司が関係するのだろうか。
「でね、……そう、今日はその話をしにきたの。うん、大丈夫大丈夫。憲司には優衣ほどの苦痛は与えるつもりはないから」
は? なにを言っているんだ、この女は。
「い、意味が分からない」
「だからぁ、私がこうなちゃったのは憲司のせいなの。彼が引き金で、私の残りわずかの理性が消え去っちゃたんだから」
「ふ、ふざけるな! 優衣だけにあらず憲司にまで手を出すつもりかっ!」
「なに、協力できないの? いいのかな? あのこと言い触らすよ? 証拠がなくたって、本人が認める以上は大きな効力になるんだよ?」
確かにそうかもしれない。しかし、このままでは俺の大事な人が2人も傷つけられてしまう。
(そんなのは御免だっ!)
「断る」
「……残念。せっかく、この家に盗聴器を仕込んまで留守を狙って来たというのに」
「盗聴だとっ! お前のやっていることは十分に犯罪だっ!」
「優衣を強姦未遂した俊介に言われたくないな」
「……うっ」
「言い返せないってことは認めるってことだよね?」
「……」
言い返せるはずがなかった。確かに俺の意思決定でないにしろ、俺の行動自体は否定ができないのだから。
「ありがとっ。これで十分な証言を取れたよ」
今、彼女が言った言葉の意味が理解できなかった。
証言? はっ? どういう意味だ?
全身が冷凍庫に入ったように冷え込む。
スッとスマートフォンを胸ポケットから取り出した彼女が、細い人差し指で画面をタップすると、ピロンというSEが流れる。
つまり、今の会話は録音されており……。
つまり、俺の無言は否定を否定しており……。
つまり、それは認めたことを意味しており……。
「それじゃあ、これからの堕落人生を愉しんでねー」
背を向けて手をブンブンと振った詩奈が部屋を出て行こうとする。
俺の思考は絶望の未来を思い描きながら、彼女の姿を目に捉えていた。
だめだ、だめだ、だめだ! このままじゃあ、俺の人生は終わるっ!
なんとかしないと、なんとかしないと、なんとかっ!
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
【詩奈を殺す】
部屋の扉付近に置いていた地球儀を手に取っていた。
もはやこのときの俺の理性は消え去ってしまっていた。選択肢がすべて同じであることも、その選択肢の意味するところも、確りと判断できてはいなかっただろう。
ドゥンッ!
重く鈍い音。前に倒れ込んだ詩奈は、「ううっ」と呻きながら這いつくばる。意識はあり、逃げようと必死だ。
俺の身体は容赦なく詩奈の頭部を何度も何度も殴った。
ゴトンッ!
地球儀が手元から離れたとき、ようやく床が血に濡れていることに気が付く。頭をカチ割られて微動だにしない詩奈。そうして、すっかり真っ赤に染まったせかい。
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