こいじまい。-Ep.smoking-

ベンジャミン・スミス

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第四章 佐久間仁と禁煙の甘い夏

第六話 打ちあがる熱

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 いつもより積極的な仁に、要の気持ちは高ぶっていた。
先ほど唇が触れ損ねた鎖骨に視線をやる。男の鎖骨に興奮を覚えるなどこの前まで女ばかり漁っていた要からすればありえない事だったが、今や、仁限定で興奮している。
 白い浴衣を映えさせる黒髪の恋人はリンゴ飴の屋台を見つけ、一番大きなリンゴ飴を見つめながら財布を出す。

「俺が買うって約束だっただろ」
「そっか」

仁が大きなリンゴ飴から下の段の小さな方へ指を滑らせた。

「おい。こっちでいいだろ。おっちゃんこれちょうだい」

仁の手を払い除け、ヒョイっと大きいのをスチロールから抜き仁に渡した。

「あ、ありがとう」
「おう。じゃ、次は俺の買い物付き合ってくれ」

要はたこ焼きを買い、来た道を二人で戻る。
仁は既に飴の袋を開けていた。一番大きなリンゴ飴は大人の口でも大きく、舌を這わせたり、少し咥えたりしてリンゴ飴を堪能している。コーティングされた飴の部分に舌を這わせれば唾液でクチュと小さく音がする。丸みを帯びている部分を少し咥えれば全てを咥えきれず、飴の上を滑った唇がチュプッと音を鳴らしている。唇に飴が張り付き、グロスを塗っているわけでもないのに艶めき、それの持ち主は目を細めて飴の甘さに舌鼓をうっていた。
 仁から目が離せない。要は食い入るように見つめる。

「たこ焼き、食べないの?」
「えっ? あっ、ああ、花火見ながらゆっくり食う」

たこ焼きの袋を目線の高さに上げてみせると、「ふーん」と返事した仁はまた卑猥な音を鳴らしながら飴を舐め始めた。

 ネットで調べてた小高い丘を登るとそこには神社があった。ちらほら花火の見物客がいて、そこを避けて人気ひとけの少ないところを探す。
やはり男二人というのに負い目を感じ、無意識にそういった場所を探してしまう。

「こことかどうだ?」

周りに人はおらず、先に仁が座り、その横に要は身を寄せて座る。いつもなら「くっつきすぎ!」と飛んでくる罵声も今日はない。

「よし食うか!」

手を合わせてプラスチック製のパックをゴムを鳴らして開けると、鰹節の匂いが鼻孔をくすぐる。
湯気を吸ってへにゃっとなっているそれには要の好きなマヨネーズがかかっていた。
しかし、パックの蓋にひっつき、半分ほど量が無駄になっている。

「もう少しマヨネーズがほしいな」
「不摂生」
「糖分取ってるやつに言われたくねーよ」

要は口で器用に割り箸をわり、一口でたこ焼きを食べてしまう。

「うまっ!」

たこ焼きを頬張る横で、仁もリンゴ飴を食べていたが、まだ咥えることも齧って砕くこともできそうにないため舐め続けていた。
 二人が無言で食べていると

 ──パンッ!

「おっ! 始まったな!」

 空に大輪の花が咲く。赤、青、緑、黄色、花が咲かないものや、扇状に広がるもの。皮膚に響く轟音は煩わしくない。むしろ心を幼少期のようにワクワクさせる。

「なにあの形?」

 歪な形のピンクの花火

──パンッ!

「あっ」 「おっ!」

2回目も同じ花火、それはハートの形だった。

「すげぇな、最近の花火は」

技術の進歩が生み出したロマンチックな花火に、要が口を開けて呆けていると、そこに何かがねっとりと触れた。

「口、開いてるよ!」

クスクスと笑う仁。
本当に今日は機嫌がいい。
今日ならば……と、要は大胆にもリンゴ飴を持つ仁の白い手に自分の手を重ねてリンゴ飴を舐める。ペロ、クチュと音を鳴らせば、「なにしてるの?!」とリンゴ飴が離れようとする。
しかし、それを逃がすまいと握りしめ、更に音を鳴らしながら舐めていく。

「要!」
「何?」
「な、なんでそんな舐め方するの?!」

 心外だ。

「お前の真似したんだけど」
「えっ?」
「仁、さっきから舐め方エロすぎ。誘ってんの?」
「はぁ?!」

 仁はそんな舐め方をした覚えはなく、焦りの色を隠せない。

「そんなことしてないよ!」
「最初からしてたぞ。無意識かよ」

要は肩を竦めながら、ようやくリンゴ飴から口と手を離した。

「か、要が大きいの買うから」
「悪かったよ」
「そ、そうじゃなくて! 大きいのは嬉しいけど……ちゃんと言ってほしい」
「……おう」

花火の明かりで頬の高揚がバレないように仁は顔を背けた。
要はその姿を少し眺めた後、何かを堪えるように空を見上げた。

──パンッ! ドンッ、パラパラッ!

「綺麗だな」

花火は間髪入れずに何度も空高く打ち上がり、昼間のような明るさになる。夜なのに二人の空を見上げる影が地面にできている。そしてその影は徐々に肩が触れ合い、隙間がなくなった。

「綺麗だ」
「綺麗だね」
「本当に……綺麗だ」

最後の言葉は仁の耳元で。
あまりの近さに肩を震わせた仁。その振動も寄り添った要に伝わる。そしてそれを受け取った要はずっと仁を見つめていた。

「花火……あっち」
「花火より、お前が綺麗だ」

口からリンゴ飴を奪いキスをする。甘味が唇を移動する。それよりも甘い口付けを何度も繰り返す。
その間も何発も夜空に大輪の花を咲かせる花火。
小さな黄色い花が消え、大きな赤い花が咲いた時、キスに驚いた仁の表情が欲を纏う。そしてその赤い花と共に、何発も上がったカラフルな花火と共に要の理性が弾ける。

「わりぃ。限界だ」

仁の腕を掴んで立ち上がると、ぽとりとリンゴ飴が落ちていく。
だが、仁は文句一つ言わず俯いている。
 二人の後ろに広がっていた茂みの中で座り込みキスの続きをすれば、仁も腕を回しキスを返してくる。唇が触れるだけのキスなのにお互い興奮してしまうのは、二人の視界に恋人の浴衣姿が映っているからかもしれない。いつもよりかっこよく見える要、いつもより綺麗に見える仁。先に我慢が効かなくなったのは要で、太腿を撫でながらたくしあげられた浴衣からはしなやかな足が姿を現した。

「ま、まって!」
「大丈夫、誰も来ないって」
「家まで待てないの?!」
「無理。お前の浴衣姿エロすぎ…とくにここ」

仁の鎖骨を舐める。

「あっ!」

唇も舐める。

「リンゴ飴の食い方もエロいし」
「あれは無意識で……」
「無意識だろうとお前が悪い。なぁ、もういいだろ?」

いつもより低く余裕のない声で、欲しいと伝わるように囁く。その声が発される唇を熱い太腿に這わす。そしてそれを見下ろす視線はいつもより色っぽく、まるで挑発的に誘っているようにも見えた。

「無自覚なやつはお仕置きだな」

そのまま浴衣の中に潜り込んで下着越しに仁の性器を舐め上げる。既に少し固くなっているそこは、太腿同様に熱を持っていた。
ゆっくりとボクサーパンツを下ろしていく。

「やっぱりこんな所じゃ……」
「エロいお前が悪いんだろ」

どんな反論をしてくるかと考えていたが返ってきた答えは意外なものだった。

「要だって、かっこいい。運転しているところとか、浴衣も……似合ってる。」

本当に今日は機嫌がいいのだろう、やけに素直だ。

「俺のこと好きか?」
「そ、それは……知らない」
「そこはいつもと同じかよ」

仁を柔らかい草の上に押し倒し体重をかけないように上に乗る。

 「声、我慢できるか?」
 「できないって言ってもするくせに」

噛みつく所もいつもの仁だ。
しかし、声のトーンは仁の限界も近い事を伝えている。下着を既に剥がされて露わになっている白い臀部の谷間を手で広げ、人差し指で秘部を刺激する。

 「んっ」

いつもより小さな声。少しだけ挿れれば、全く濡れていないそこは反発してきた。無理矢理押し込み、入口の浅いところを第一関節を上手く曲げて刺激する。

「はあ……」

奥に欲しくてもどかしい色を帯びた溜息が花火の隙間から聞こえる。舌先を当て、ピチャピチャと唾液で濡らしていく。

「音……聞こえるよ?」

そんな忠告も無視して唾液をたっぷりつけ、人差し指はどんどん奥へと侵入していく。

「んんっ」

必死に耐えているのもおかまなしに二本目を入れ、迅速にかつ丁寧に解していく。
いつ人が来るか分からない状況に仁は背筋を震わせて興奮する。

「もう……挿れて……」
「いいのか?」
「誰か来るといけないから」

誰か来るといけないから……しない、という選択肢は二人にはなかった。

 「分かった」

既に反り勃った自分のものを浴衣から出す。茂みの暗闇でもわかる火照った顔に熱い身体、着崩れた白い浴衣から覗く鎖骨に、めくられてもはや隠れていない下半身。

「綺麗だ、仁」

そして要の勃起した性器を中に押し込んでいく。

「んっ! ぁぁ、はぁん。か、なめも、かっこ……い……い……」

普段言わない言葉が我慢できずに喘ぎ声と共に漏れていく。それはいつもと違う要のせい。仁は目の前の要の胸部の浴衣をずらし、そこから現れた若い逞しい胸板に興奮しながら、声を抑える為顔を押し付ける。

 「ンッ!!」

 必死に耐えて声を抑えるがやはり隙間から漏れ出てしまう。それをもっと聞きたくて要は腰使いを激しくする。

「んやぁッ!!……あっ、ああん」
「声抑えろ」
「む、無理」

 天を仰いだ仁に要がキスで口を塞ぐ。そしてそれと同時に腰を激しく動かす。

 「ンンンンッ?!」

 要に抱きつき、唇を押し付け合い声を耐える。息継ぎで少し離れた瞬間、要の唇は仁の首筋に狙いを定め吸い付いた。

「キスマーク駄目」
「お前の首筋エロいな」

駄目と言っているのに返事がそれなのは、やめる気なんて毛頭ないから。
要は仁の中を犯しながら首にキスマークをつけていく。

「つけないで、あっ、お願い……ぁぁん、中も、そんな……に、激しく……んあああッ、はぁ、んん、んッ! あ、はぁ……もっとめちゃくちゃにして」

仁の声が力を無くし、トロリとほどけた瞳が要に懇願する。

「お前……やばすぎだろ」

グリグリと前立腺を擦り上げ、熱い下半身をぶつけ合う。
吐息を混じらせ、周りに聞こえないようにお互いの名前を耳元で囁く。湿り気をおびたそれに耳が濡れる。花火の音が要の激しくなった腰を打ち付ける音をかき消す。花火のせいで無音になった行為の音は二人にしか聞こえない。

 「今日の要……かっこよすぎ……んっあっ! やッあんッ!」
 「仁はすごく綺麗だ」

 二人にしか聞こえない囁き。たくさん「かっこいい」「綺麗」という言葉が花を咲かせる。

「いいか? 出すぞ?」
「う、うん。あっ! あっ! 要!」
「くっ」

 腰をガシッと捕み、奥を突き上げる。そして身体以上に中が熱くなる。仁の先端からも既に白濁としたものが垂れ、後ろではクライマックスを迎えた花火が轟音を響かせていた。
花火の影で行為を終えた二人は、散っていく花の音だけを聞いていた。


           *


 着崩れした浴衣を直し、さっきの場所に戻るとすでに花火は終わっていて、辺りにも人気はなくみんな帰ってしまったようだ。

「最後、見られなかったね」
「来年また来たらいいさ。それにリンゴ飴駄目にしちまったし」

仁はゴミ袋に入れられたリンゴ飴を残念そうな顔で見る。結局果実の部分が齧られることは無かった。
 そしてちゃっかり来年もまたと約束をして車へと戻る。
 いつもより素直になっている仁に期待を込める。

「なぁ……このあとどうする?」
「帰るけど?」
「……ふーん」
「……要はどうしたいの?」

相変わらずな他人任せの言い方はずるい。だが、今日の要は仁に託すと決意している。

「お前がしたいようにしたい」
「……」

大切そうに飴を持っていた指先が伸びてくる。そして要の人差し指、中指、薬指、小指と順に辿る。まるで話をしているようなそれは、仁の欲を伝えてくる。

「言わなきゃわかんねーぞ」
「いつもなら言わなくても分かってくれるじゃん」
「今日はお前の口から聞きたい」

観念したように指を離す仁の瞳は困惑に揺れる。何度か黒い瞳が左右に行き来し、最後には要の待ちぼうけをくらっている瞳とかち合う。

「……要の家に行ってもいい?」

そのあとはどうしたい?
続きを聞きたかったが、頑張って素直になってくれた仁に、それは勘弁してあげた。

「もっかい覚悟しとけよ」

キスで返事をして、欲望と共にエンジンの音が轟いた。
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