狂った天秤 落ちぬ砂時計

ベンジャミン・スミス

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プロローグ

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 物心着いた時から神輿の上に居た。人々は眼下、そして「ジョル=シュナ様!」と両手を上げ願いを叫ぶ。これが当たり前の光景だった。
 しかし、20歳になった時、その景色は変わる。神輿から降ろされた神は、神殿の下、神の町よりさらに下の、異種の町へと降ろされるのだ。


──そしてその街で余生を過ごす。残りたった1ヶ月の命をここで燃やすのだ。
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