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第28章
織りなす策謀の網
翌日。
キールは、ルートヴィヒ卿の屋敷から連れ出したヨハンの弟・アレンを連れて、ローレンツの屋敷の庭をゆっくりと歩いていた。
アレンはまだ六歳ほどの小さな男の子で、体も声も小さく、大人の目を真っ直ぐに見つめることが少し苦手なようだった。
庭の木立から差し込む陽光が、風にそよぐ葉の影を地面に揺らしている。
アレンはキールのすぐ隣を少しだけうつむきながら歩いていたが、ふと立ち止まり、足元に咲いた小さな花に目を留めた。
「……これ、白い」
小さくつぶやいたその声にキールも歩みを止め、しゃがんでアレンの目線に合わせる。
「うん、クロッカスだね。春の終わりに咲くんだよ」
そう言いながら指先でそっと花を撫でると、アレンもおそるおそる同じように真似をした。指先が花弁に触れた瞬間、その表情がほんのわずか和らいだように見えた。
「……やわらかい」
「だよね。森で見つけると、よく摘んで飾ったりするんだ」
アレンは少しだけ目を丸くし、キールを見上げた。視線が合うと、照れたように目を逸らして、小さくうなずいた。
「ここ、……こわくないところ?」
ぽつりと、アレンが言った。
キールは少し考えてから、そっと微笑んだ。
「うん、こわくないよ」
アレンはまた、こくんと小さくうなずいた。
その仕草は、まるで雨上がりにそっと開いた小さな蕾のようだった。
屋敷の広間では、ローレンツとゼクス、ライナルトが円卓を囲んでいた。
窓の向こうには、庭を歩くキールとアレンの姿が見える。
「アレンはしばらく我が家で保護しよう」
ローレンツが窓の外に視線を落としたまま言う。
「ルートヴィヒ卿の様子は?」
「我々の目論見どおり、屋敷に狼が侵入したと騒ぎ立てているそうだ」
ライナルトが肩をすくめながら、皮肉めいた笑みを浮かべた。
「アレンが囚われていた部屋と、その周囲の廊下に肉片と血痕を散らしておきましたからね。見た者はまず、獣の仕業と思うでしょう」
ゼクスが淡々と補足する。
「さらに、我々が屋敷を訪れたその夜、王都のあちこちで“狼の目撃情報が相次いだ”という噂も流しておいた」
ライナルトの声には、どこかしたたかな余裕がにじんでいた。
「……用意周到だな」
ローレンツが苦笑を洩らす。
「ルートヴィヒ卿も自分の屋敷で"人質"が獣にさらわれたなどとは言えまい。下手に騒げば、己の首を絞めることになる」
「第二皇子派がどう動くか……だが、人質が失われたことは伏せたまま、ヨハンを引き続き利用するつもりだろう」
ローレンツの声は揺るぎないものだった。
ライナルトが口を開いた。
「アドリアンの計画はこうだ。ヨハンには、こちらの準備が整うまで太子殿下の世話係としてこれまで通り振る舞わせ、第二皇子派にはいまだに毒を盛り続けていると思わせる。アドリアンは体調がすぐれないふりをして連中の油断を誘う。
その間に俺たちは薬舗を監視し、毒草の入手ルートや誰に売り渡していたかを突き止める。
そして──次のクラウスの部下とヨハンの毒の受け渡しには準備が間に合わないだろうから見送り、その次を狙う。猶予はおよそひと月だ。」
ローレンツはうなずいた。
「分かった。時間は限られているが、やるしかない」
キールがアレンの手を引いて屋敷へ戻ってきた。
二人の後ろからはネーベルがすたすたとついてくる。
その様子を見て、ライナルトが呟いた。
「子供二人に猫一匹か。坊ちゃんの屋敷もずいぶん賑やかになったもんだな」
ローレンツはくすりと笑いながら言う。
「子供なんて言うとキールに怒られるぞ。ああ見えて、怒ったら怖いんだから」
ライナルトは驚いたように眉を顰めた。
「坊ちゃんを怖がらせるとは……大物だな」
キールはアレンを寝台に寝かせ、階下の広間へと向かった。
扉を開けると、ライナルトの何か言いたげな視線が自分を捕らえたのを感じて、思わず首をかしげる。
ローレンツは穏やかな声で、先ほどの計画をキールに伝えた。
「気になっていたんだけど、ヨハンが証人になれるなら、宰相の元側近ハルトも証人にできないの? あの裏の任務を記した記録もあるし」
キールがふと疑問を口にした。
ローレンツは少し視線を伏せ、考え込むようにしてから静かに答えた。
「確かにハルトの記録は重要だ。だが、あれはあくまでハルトが『命じられたこと』を綴ったものに過ぎず、宰相の署名も印章もない。仮に奴を証人として立てても、宰相が『私は関与していない』と否定すれば、それで終わってしまう」
腕を組んだゼクスが口を挟む。
「ハルトは長年、宰相の腹心として数々の悪事に加担してきた人物です。保身のために嘘をつく恐れがある以上、彼の証言だけでは信用できません。しかし、任務記録が彼の証言を裏付けるなら、証拠としての信頼性は格段に高まります」
「……なるほど」
キールは眉をわずかに寄せ、考え込むように頷いた。
ローレンツは静かな声で指示を出した。
「ゼクスはハルトの任務記録の裏取りを続けてくれ。俺とキール、そしてライナルトは薬舗の監視を担当する」
ゼクスはうなずき、気を引き締めた。
ライナルトが口を開く。
「俺は異国の商人のふりをして店主に近づく。毒草を手配させ、証拠を確保する。取引先や入手ルートも、これで洗い出せるだろう」
「キールちゃんは薬草の知識があるし、俺の弟子ってことで一緒に商人のふりをしてくれ」
「……キール“ちゃん”?」ローレンツの声がひときわ低くなる。
「おっと、坊ちゃん、そんな目で睨まないでくれよ」
キールは苦笑しながら口を開いた。
「でも俺、一度店主に顔を見られてるんだけど……本当に大丈夫かな?」
「変装すりゃ問題ないって。なに、見違えるようにしてやる」
キールは、ふとライナルトが夜宴で女装していたときの姿を思い出して眉をひそめる。
「えっと……女装は、ちょっと……」
ライナルトがいたずらっぽく笑い、指をひとさしする。
「今回はちゃんと“異国の少年商人”の設定だよ。衣装の準備もあるし、七日ほど時間をもらうよ。楽しみにしていてくれ」
そう言い残して、軽い足取りでローレンツの屋敷を後にした。
その背中を見送りながら、キールは不安げにひと言漏らす。
「……なんか、悪い予感がするんだけど」
「正しい直感だな」ローレンツがうなずき、腕を組んだ。
「ところで、アレンの様子はどうだ?」
ローレンツの問いかけに、キールは柔らかな微笑みを浮かべた。
「まだ緊張してるけど、少しは安心したみたいだよ。ネーベルとくっついて寝てた」
ふたりがアレンの様子を見に行くと、ネーベルがアレンの上にどーんと鎮座して、すやすやと眠っていた。
「……あれ、重くないのか?」
ローレンツが苦笑混じりに眉をひそめる。
キールも思わず笑みをこぼしながら、
「う~ん……ちょっと苦しそうだけど、ぐっすり寝てるみたいだから……」
「ネーベルは完全に自分がご主人さまだと思ってるな」
ローレンツが言うと、キールも笑い返した。
キールは、ルートヴィヒ卿の屋敷から連れ出したヨハンの弟・アレンを連れて、ローレンツの屋敷の庭をゆっくりと歩いていた。
アレンはまだ六歳ほどの小さな男の子で、体も声も小さく、大人の目を真っ直ぐに見つめることが少し苦手なようだった。
庭の木立から差し込む陽光が、風にそよぐ葉の影を地面に揺らしている。
アレンはキールのすぐ隣を少しだけうつむきながら歩いていたが、ふと立ち止まり、足元に咲いた小さな花に目を留めた。
「……これ、白い」
小さくつぶやいたその声にキールも歩みを止め、しゃがんでアレンの目線に合わせる。
「うん、クロッカスだね。春の終わりに咲くんだよ」
そう言いながら指先でそっと花を撫でると、アレンもおそるおそる同じように真似をした。指先が花弁に触れた瞬間、その表情がほんのわずか和らいだように見えた。
「……やわらかい」
「だよね。森で見つけると、よく摘んで飾ったりするんだ」
アレンは少しだけ目を丸くし、キールを見上げた。視線が合うと、照れたように目を逸らして、小さくうなずいた。
「ここ、……こわくないところ?」
ぽつりと、アレンが言った。
キールは少し考えてから、そっと微笑んだ。
「うん、こわくないよ」
アレンはまた、こくんと小さくうなずいた。
その仕草は、まるで雨上がりにそっと開いた小さな蕾のようだった。
屋敷の広間では、ローレンツとゼクス、ライナルトが円卓を囲んでいた。
窓の向こうには、庭を歩くキールとアレンの姿が見える。
「アレンはしばらく我が家で保護しよう」
ローレンツが窓の外に視線を落としたまま言う。
「ルートヴィヒ卿の様子は?」
「我々の目論見どおり、屋敷に狼が侵入したと騒ぎ立てているそうだ」
ライナルトが肩をすくめながら、皮肉めいた笑みを浮かべた。
「アレンが囚われていた部屋と、その周囲の廊下に肉片と血痕を散らしておきましたからね。見た者はまず、獣の仕業と思うでしょう」
ゼクスが淡々と補足する。
「さらに、我々が屋敷を訪れたその夜、王都のあちこちで“狼の目撃情報が相次いだ”という噂も流しておいた」
ライナルトの声には、どこかしたたかな余裕がにじんでいた。
「……用意周到だな」
ローレンツが苦笑を洩らす。
「ルートヴィヒ卿も自分の屋敷で"人質"が獣にさらわれたなどとは言えまい。下手に騒げば、己の首を絞めることになる」
「第二皇子派がどう動くか……だが、人質が失われたことは伏せたまま、ヨハンを引き続き利用するつもりだろう」
ローレンツの声は揺るぎないものだった。
ライナルトが口を開いた。
「アドリアンの計画はこうだ。ヨハンには、こちらの準備が整うまで太子殿下の世話係としてこれまで通り振る舞わせ、第二皇子派にはいまだに毒を盛り続けていると思わせる。アドリアンは体調がすぐれないふりをして連中の油断を誘う。
その間に俺たちは薬舗を監視し、毒草の入手ルートや誰に売り渡していたかを突き止める。
そして──次のクラウスの部下とヨハンの毒の受け渡しには準備が間に合わないだろうから見送り、その次を狙う。猶予はおよそひと月だ。」
ローレンツはうなずいた。
「分かった。時間は限られているが、やるしかない」
キールがアレンの手を引いて屋敷へ戻ってきた。
二人の後ろからはネーベルがすたすたとついてくる。
その様子を見て、ライナルトが呟いた。
「子供二人に猫一匹か。坊ちゃんの屋敷もずいぶん賑やかになったもんだな」
ローレンツはくすりと笑いながら言う。
「子供なんて言うとキールに怒られるぞ。ああ見えて、怒ったら怖いんだから」
ライナルトは驚いたように眉を顰めた。
「坊ちゃんを怖がらせるとは……大物だな」
キールはアレンを寝台に寝かせ、階下の広間へと向かった。
扉を開けると、ライナルトの何か言いたげな視線が自分を捕らえたのを感じて、思わず首をかしげる。
ローレンツは穏やかな声で、先ほどの計画をキールに伝えた。
「気になっていたんだけど、ヨハンが証人になれるなら、宰相の元側近ハルトも証人にできないの? あの裏の任務を記した記録もあるし」
キールがふと疑問を口にした。
ローレンツは少し視線を伏せ、考え込むようにしてから静かに答えた。
「確かにハルトの記録は重要だ。だが、あれはあくまでハルトが『命じられたこと』を綴ったものに過ぎず、宰相の署名も印章もない。仮に奴を証人として立てても、宰相が『私は関与していない』と否定すれば、それで終わってしまう」
腕を組んだゼクスが口を挟む。
「ハルトは長年、宰相の腹心として数々の悪事に加担してきた人物です。保身のために嘘をつく恐れがある以上、彼の証言だけでは信用できません。しかし、任務記録が彼の証言を裏付けるなら、証拠としての信頼性は格段に高まります」
「……なるほど」
キールは眉をわずかに寄せ、考え込むように頷いた。
ローレンツは静かな声で指示を出した。
「ゼクスはハルトの任務記録の裏取りを続けてくれ。俺とキール、そしてライナルトは薬舗の監視を担当する」
ゼクスはうなずき、気を引き締めた。
ライナルトが口を開く。
「俺は異国の商人のふりをして店主に近づく。毒草を手配させ、証拠を確保する。取引先や入手ルートも、これで洗い出せるだろう」
「キールちゃんは薬草の知識があるし、俺の弟子ってことで一緒に商人のふりをしてくれ」
「……キール“ちゃん”?」ローレンツの声がひときわ低くなる。
「おっと、坊ちゃん、そんな目で睨まないでくれよ」
キールは苦笑しながら口を開いた。
「でも俺、一度店主に顔を見られてるんだけど……本当に大丈夫かな?」
「変装すりゃ問題ないって。なに、見違えるようにしてやる」
キールは、ふとライナルトが夜宴で女装していたときの姿を思い出して眉をひそめる。
「えっと……女装は、ちょっと……」
ライナルトがいたずらっぽく笑い、指をひとさしする。
「今回はちゃんと“異国の少年商人”の設定だよ。衣装の準備もあるし、七日ほど時間をもらうよ。楽しみにしていてくれ」
そう言い残して、軽い足取りでローレンツの屋敷を後にした。
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「……なんか、悪い予感がするんだけど」
「正しい直感だな」ローレンツがうなずき、腕を組んだ。
「ところで、アレンの様子はどうだ?」
ローレンツの問いかけに、キールは柔らかな微笑みを浮かべた。
「まだ緊張してるけど、少しは安心したみたいだよ。ネーベルとくっついて寝てた」
ふたりがアレンの様子を見に行くと、ネーベルがアレンの上にどーんと鎮座して、すやすやと眠っていた。
「……あれ、重くないのか?」
ローレンツが苦笑混じりに眉をひそめる。
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