かけられたのはDom/Subの魔法でした。

市瀬雪

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抗えない05

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「ん、ん……」

 促されるまま、ギルベルトはラファエルの首に両腕を絡める。「そう、上手」とラファエルが目を細めれば、いっそう胸の奥がじんとして、しがみ付くみたいに力をこめてしまう。
 かと思えば不意打ちのように抽挿を再開されて、ギルベルトはびくびくと背筋をわななかせる。

「あぁっ、あ、ん……!」

 まだだ、だめだと言われても、気持ちよすぎていまにも達してしまいそうになる。それでも従いたいと思う本能がどこかでブレーキをかけて、ぎりぎりのところでそれを阻む。

「ギル、僕を〝見て〟」

 翻弄されるばかりのギルベルトに、ラファエルはますます高揚し、たまらないように額を重ねる。

「ふ、ぁっ……」

 言葉に従い、ギルベルトは視線を上げる。するとかち合った瞳からなにかが流れ込んでくる感覚がして、ギルベルトはますます困惑する。困惑しながらもあまりに甘く包み込んでくるそれに逆らえず、ともすればふわふわとした浮遊感ばかりを享受する羽目になってしまう。

「らふぁ、え……」

 自然と見上げる眼差しがゆるめば、ラファエルは応えるみたいに眦を下げる。

「ギル……かわいい」

 一見、いつものように身体を繋げているだけなのに、それだけに終わらない多幸感に胸が震える。
 ラファエルはギルベルトを抱き締める。あるいは腕の中に閉じ込めるように力をこめて、

「……欲しいですよね、もっと奥に」
「あぁっ、あ……!」

 次にはひときわ繋がりを深くする。
 ギルベルトは思わず仰け反った。眼前にさらされた喉元へとラファエルは口付け、汗ばむ肌を吸い上げてそこに淡い痕を残す。

「ギル……好きですよ、あなたが」
「っい、あ、ああぁっ!」

 最奥を穿たれ、危うくその先までこじ開けられそうになり、ギルベルトははくはくと唇を開閉させる。黒銀の瞳を大きく見開き、伸ばしたつま先を張り詰めさせて、それでも掴めない頂きにギルベルトはぽろぽろと涙をこぼした。

「ギル……いいですよ、イってください」
「っひぁ、あ、あぁっ、ィ、――!」

 ラファエルの言葉に身体が過敏に反応する。胎の奥がきゅうきゅうと締まって、それまで届かなかったのが嘘みたいに、気がつけばギルベルトは勢いよく白濁を散らしていた。
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