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従属のルール01
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「う……、頭痛ェ……」
頭だけじゃない。身体も痛くて怠くてたまらない。
翌日、ギルベルトが目を覚ましたとき、ラファエルの姿はすでにそこにはなかった。なかったとは言ってもラファエルの家はここだから、先にどこかへ出かけてしまったということだ。
重い瞼を引き上げ視線を巡らせても、映るのは見慣れた天井だけで、そこには誰の影もない。広いベッドの上に手を滑らせても、もはや温もりの余韻も感じられなかった。
ラファエルがこのベッドをおりたのは、それなりに前のことらしい。
「はぁ……」
……まぁ、それは別にどっちだっていい。むしろいまは顔も見たくないと思っているだけに、ありがたいくらいだった。なんならこのまま帰って来なくたって構わない。それくらいラファエルには腹が立っていたし、気分も最悪だった。
「クソ……、あいつマジぶっ殺す……っ」
昨夜のラファエルは、いつになくしつこかった。リビングから寝室へと移動したあとも、なかなかギルベルトを離すことなく、力の入らないその身体を返しては何度も情事――プレイを繰り返した。まるで取り憑かれたみたいに。同時に、なにかを試すみたいに。
そうして、ギルベルトが気絶するように意識を手放したのは明け方のことだった。
「喉渇いた……」
ラファエルの仕業だろう、ギルベルトの身体もシーツも一通りは清められていて、そこに関しての不快感はなかった。ただ喉がからからで、独りごちる声もかすれてまともな音にならない。
そうかと言って起き上がろうにも下肢は震えるし腰は立たずですぐには難しく、
「……あ、……」
いっそう苛立ち混じりに歯噛みしていると、そこでようやく、サイドボードに水差しとグラスが置いてあることに気がついた。しかもグラスには最初から少し水が注いである。
「……」
こういうところがまたむかつくのだ。
とは思いながらも、いまのギルベルトにそれをたたき割るという選択肢はなく、本人がいないこともあって、ここは大人しく飲んでやることにした。
腕を伸ばし、グラスを手に取る。頭をどうにか引き上げて、口元にそれを引き寄せた。
頭だけじゃない。身体も痛くて怠くてたまらない。
翌日、ギルベルトが目を覚ましたとき、ラファエルの姿はすでにそこにはなかった。なかったとは言ってもラファエルの家はここだから、先にどこかへ出かけてしまったということだ。
重い瞼を引き上げ視線を巡らせても、映るのは見慣れた天井だけで、そこには誰の影もない。広いベッドの上に手を滑らせても、もはや温もりの余韻も感じられなかった。
ラファエルがこのベッドをおりたのは、それなりに前のことらしい。
「はぁ……」
……まぁ、それは別にどっちだっていい。むしろいまは顔も見たくないと思っているだけに、ありがたいくらいだった。なんならこのまま帰って来なくたって構わない。それくらいラファエルには腹が立っていたし、気分も最悪だった。
「クソ……、あいつマジぶっ殺す……っ」
昨夜のラファエルは、いつになくしつこかった。リビングから寝室へと移動したあとも、なかなかギルベルトを離すことなく、力の入らないその身体を返しては何度も情事――プレイを繰り返した。まるで取り憑かれたみたいに。同時に、なにかを試すみたいに。
そうして、ギルベルトが気絶するように意識を手放したのは明け方のことだった。
「喉渇いた……」
ラファエルの仕業だろう、ギルベルトの身体もシーツも一通りは清められていて、そこに関しての不快感はなかった。ただ喉がからからで、独りごちる声もかすれてまともな音にならない。
そうかと言って起き上がろうにも下肢は震えるし腰は立たずですぐには難しく、
「……あ、……」
いっそう苛立ち混じりに歯噛みしていると、そこでようやく、サイドボードに水差しとグラスが置いてあることに気がついた。しかもグラスには最初から少し水が注いである。
「……」
こういうところがまたむかつくのだ。
とは思いながらも、いまのギルベルトにそれをたたき割るという選択肢はなく、本人がいないこともあって、ここは大人しく飲んでやることにした。
腕を伸ばし、グラスを手に取る。頭をどうにか引き上げて、口元にそれを引き寄せた。
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