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従属のルール02
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「ん、ん……」
こくんこくんと喉が鳴る。滑り落ちていく冷たさが心地良くて、グラスが空になるまで一気に飲んだ。
飲み干したあとはまたシーツに身を沈め、かたわらにグラスが転がっても、お構いなしに目を閉じた。
「つうか、なんだったんだ、あれ……」
目を閉じたまま、少しだけ落ち着いた頭で考える。身体はひどいありさまだけれど、なんとなく心は満たされている。
いつもならラファエルに何を言われようと大してなにも感じないのに(一途に愛を囁かれれば悪い気はしないが)、昨夜はその声を聞くだけで胸が震えるようだった。
……いや、正確にはそれだけじゃない。ラファエルの言うことに従って、それを褒められてこそなんとも言い難い多幸感に包まれたのだ。
あれは本当になんだったのか。あんなことは初めてのことだった。
「……Dom、Subの魔法? ……って、言ってたな」
瞼を引き上げ、ふたたび天井を見上げる。酩酊状態だった最中のことはよく覚えていないけれど、そのあたりの記憶はどうにか残っていた。
「Dom……Sub?」
頭をよぎった、その言葉を反芻する。
けれども、ギルベルトにはそれがなんであるかさっぱりわからなかった。
「なんだよ、Domって。Subってなんだ?」
そこで思い出す。ラファエルはカヤの本を見てその話をしていたのだ。それならギルベルトも本で確かめてみれば良い。
そう思って視線を転じてみたけれど、開けたままのドアから見えるリビングのテーブルに、例の本はのっていなかった。
「あいつ、持ってったな……」
ギルベルトはいまいましげに舌打ちする。
どのみちまだベッドからはおりられそうにないけれど。
「……ってことは、カヤのとこか」
行き先の見当はついたけれど、ギルベルトはそのまま布団に潜り込む。だってまだ頭は痛いし、身体は重い。腹の奥には疼くような感覚が残っているし、なんだか肌も熱っぽい。
「一眠りしてからだ……」
ギルベルトは薄手の寝衣に包まれた身体を丸めて、あらためて降りてきた眠気に身を委ねた。
こくんこくんと喉が鳴る。滑り落ちていく冷たさが心地良くて、グラスが空になるまで一気に飲んだ。
飲み干したあとはまたシーツに身を沈め、かたわらにグラスが転がっても、お構いなしに目を閉じた。
「つうか、なんだったんだ、あれ……」
目を閉じたまま、少しだけ落ち着いた頭で考える。身体はひどいありさまだけれど、なんとなく心は満たされている。
いつもならラファエルに何を言われようと大してなにも感じないのに(一途に愛を囁かれれば悪い気はしないが)、昨夜はその声を聞くだけで胸が震えるようだった。
……いや、正確にはそれだけじゃない。ラファエルの言うことに従って、それを褒められてこそなんとも言い難い多幸感に包まれたのだ。
あれは本当になんだったのか。あんなことは初めてのことだった。
「……Dom、Subの魔法? ……って、言ってたな」
瞼を引き上げ、ふたたび天井を見上げる。酩酊状態だった最中のことはよく覚えていないけれど、そのあたりの記憶はどうにか残っていた。
「Dom……Sub?」
頭をよぎった、その言葉を反芻する。
けれども、ギルベルトにはそれがなんであるかさっぱりわからなかった。
「なんだよ、Domって。Subってなんだ?」
そこで思い出す。ラファエルはカヤの本を見てその話をしていたのだ。それならギルベルトも本で確かめてみれば良い。
そう思って視線を転じてみたけれど、開けたままのドアから見えるリビングのテーブルに、例の本はのっていなかった。
「あいつ、持ってったな……」
ギルベルトはいまいましげに舌打ちする。
どのみちまだベッドからはおりられそうにないけれど。
「……ってことは、カヤのとこか」
行き先の見当はついたけれど、ギルベルトはそのまま布団に潜り込む。だってまだ頭は痛いし、身体は重い。腹の奥には疼くような感覚が残っているし、なんだか肌も熱っぽい。
「一眠りしてからだ……」
ギルベルトは薄手の寝衣に包まれた身体を丸めて、あらためて降りてきた眠気に身を委ねた。
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