女スパイの過酷な任務！獣たちの危険な罠に落ちてゆく･･･

第19章

本気の恋

強く惹かれあったスパイ活動を共にする藤田。
顔を合わせるたびに2人の愛情は深いものになる。
そして、お互いの部屋を行き来しあった。
「こんなすてきな美女に愛される俺は幸せだよ」
藤田はベッドの上でも優しく耀子を愛してくれた。
谷口はそんなことはしてくれない。
強引に唇を奪い、力ずくでものにしようとする。
だが、藤田はセックスをする前に必ず「キスしてもいい？」「入れてもいい？」
そう聞いてからセックスをする。
そんな彼氏とのキスや愛撫はとても気持ち良かった。
愛情がある。
「ああ、こんな人と結婚して、子供を作りたい」
と、思うのだった。
愛する藤田のために、耀子はベッドの上で何度も激しい愛情を受け入れた。
藤田は耀子を愛おしく感じ、思い切り気の済むまで抱いた。
何度も、何度も。
耀子は愛する彼氏の気持ちに応じる。
「ここを出たら結婚しよう･･･」
そう藤田は誓ってくれた。
しかし、それは嘘だった。
藤田は谷口から頼まれ、耀子に近づいたのだった。
そして、男をどの程度受け入れるのか試した。
事実を知り、耀子は精神的に傷つく。
その日から男を決して信じない強い女になる。
笑顔を見せない、クールな女に生まれ変わった。
クールな女に生まれ変わった耀子。
次の日からスパルタな練習や、過酷な訓練をやらされても弱音を吐かなくなった。
ビンタをされようが、罵られようが、涙を一切見せない。
自分から進んで訓練に出向き、誰もが認める女スパイとなったのだ。
そして、ついに女スパイとして仕事をする日がくる。
大企業の秘書として入り込み、裏事情を探るミッションを任せられた。
「大丈夫だな？」
「はい」
「何があっても動揺した顔を見せるなよ」
「はい」
そう谷口と約束した。

次回に続く･･･