11 / 12
11話 作戦会議
しおりを挟む
「今なんて言いました?」
「いや、明日、妹が来るから遊んでやってくれないか?って言った」
「妹さんがいるのですか。知りませんでした」
「まぁ、言ってないしな」
「いいですよ。しかし、何故ですか?」
紗霧さん……ほんとに猫好きなのね。ずーっともふもふしてる。
「せっかく来たのに遊び相手が俺だとあんまり楽しくないと思うから」
「一理ありますね。それで?妹さんは何時から何時までいますか?」
「う……朝の十時から明後日の朝九時だ」
俺の心に大ダメージ……
「泊まりがけですか?」
「そうだな」
「にゃ~」
「あ、ごめんね」
猫の方が疲れたらしい。紗霧さんの膝の上からのそのそと離れていった。
「泊まりがけなら、遊園地なんてどうですか?」
「あぁ、なるほど……その案はなかったわ」
「残りの計画は今晩立てましょう。もうすぐ昼休憩が終わりますから」
「ん?もうそんな時間か」
気づかなかった。紗霧さんと一緒にいたら、時間忘れるわ。
「時計くらい見ましょうよ」
いや、本気の呆れを含んで言うのやめません?ガラスのハートが割れてまうわ。
「じゃあ、また」
「ん。ありがとな」
猫はいつの間にか屋上から降りていたみたいだ。既に校庭の中程まで走っていた。外まで出るのを見届けで俺たちは屋上から去った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どうしてこうなった……
今、俺の部屋のリビングのテーブルソファーに学校一の超絶美少女がいる……このことを誰かに知られたら刺されるなんて今はどうでもいい。何故いるのか、だ。
「何をボーッとしているのですか?」
「いや、なんでもねぇ」
なんでもない訳では無いのだが……言いたくはない。「不埒なことでも考えているのですか?」
なんて言われるだろう。別にそうじゃない。俺はてっきり、電話で話し合いすると思っていた。だから、こうなっているのだが……
「さっさと決めますよ」
「あい」
紗霧さんは制服のままで来ているので部活終わったあと直接来たのだろう。びっくりしたわ。
「明日は遊園地に行って楽しませる。帰ってきたら私がご飯を作る。その間、あなたが妹さんの相手をする。以上でいいですか?」
「あい」
反対する理由なんてない。そもそも、ご飯を作ってくれることすらありがたいのに、これ以上何かやってもらうのはアレだアレえーっとなんだっけ?忘れたわ。
「そもそも、なんであなたの所に来るのですか?」
「ん?あ~……あいつ今年、受験生でさ、家にいたくないらしい」
「なるほど……大変なんですね」
「そうだな」
「尚更楽しませてあげないと行けませんね」
「そうだな」
こいつ……優しいな……意外だわ……
「では、また明日、朝の十時に遊園地前で」
「はいよ」
紗霧さんは俺の返事を聞くと、すぐに帰っていった。
明日、なんか楽しみだ……
~~~~~~~~~紗霧視点~~~~~~~~~
エントランスを出て、塀をとびこえ家に戻る。明日のメニューや、服装を考えないといけない。
前回は寒すぎた。体調を崩してしまったが今回はそうはいかない。拓斗くんの妹さんに迷惑をかけることになる。それだけはダメだ。せっかく遊びに来たのに第三者のせいで台無しになったら最悪だ。
「どうしよう……」
服装決めるだけでも大変だ。料理は別にいい。遊園地で妹さんに聞けばいいのだから。妹さんと被らない、かつ、見栄えのいい服を……
「あぁ!もういいや。寝る!」
正直、考えるのはめんどくさい。男子の方がよかったと思うことの方が多い。でも、今更そんなこと言っても無駄だから女子を全力で生きると決めた。
布団に入ってぬくぬくしてたらだんだん眠くなってきた。
目覚まし……まぁ、起きれるよね……
「いや、明日、妹が来るから遊んでやってくれないか?って言った」
「妹さんがいるのですか。知りませんでした」
「まぁ、言ってないしな」
「いいですよ。しかし、何故ですか?」
紗霧さん……ほんとに猫好きなのね。ずーっともふもふしてる。
「せっかく来たのに遊び相手が俺だとあんまり楽しくないと思うから」
「一理ありますね。それで?妹さんは何時から何時までいますか?」
「う……朝の十時から明後日の朝九時だ」
俺の心に大ダメージ……
「泊まりがけですか?」
「そうだな」
「にゃ~」
「あ、ごめんね」
猫の方が疲れたらしい。紗霧さんの膝の上からのそのそと離れていった。
「泊まりがけなら、遊園地なんてどうですか?」
「あぁ、なるほど……その案はなかったわ」
「残りの計画は今晩立てましょう。もうすぐ昼休憩が終わりますから」
「ん?もうそんな時間か」
気づかなかった。紗霧さんと一緒にいたら、時間忘れるわ。
「時計くらい見ましょうよ」
いや、本気の呆れを含んで言うのやめません?ガラスのハートが割れてまうわ。
「じゃあ、また」
「ん。ありがとな」
猫はいつの間にか屋上から降りていたみたいだ。既に校庭の中程まで走っていた。外まで出るのを見届けで俺たちは屋上から去った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どうしてこうなった……
今、俺の部屋のリビングのテーブルソファーに学校一の超絶美少女がいる……このことを誰かに知られたら刺されるなんて今はどうでもいい。何故いるのか、だ。
「何をボーッとしているのですか?」
「いや、なんでもねぇ」
なんでもない訳では無いのだが……言いたくはない。「不埒なことでも考えているのですか?」
なんて言われるだろう。別にそうじゃない。俺はてっきり、電話で話し合いすると思っていた。だから、こうなっているのだが……
「さっさと決めますよ」
「あい」
紗霧さんは制服のままで来ているので部活終わったあと直接来たのだろう。びっくりしたわ。
「明日は遊園地に行って楽しませる。帰ってきたら私がご飯を作る。その間、あなたが妹さんの相手をする。以上でいいですか?」
「あい」
反対する理由なんてない。そもそも、ご飯を作ってくれることすらありがたいのに、これ以上何かやってもらうのはアレだアレえーっとなんだっけ?忘れたわ。
「そもそも、なんであなたの所に来るのですか?」
「ん?あ~……あいつ今年、受験生でさ、家にいたくないらしい」
「なるほど……大変なんですね」
「そうだな」
「尚更楽しませてあげないと行けませんね」
「そうだな」
こいつ……優しいな……意外だわ……
「では、また明日、朝の十時に遊園地前で」
「はいよ」
紗霧さんは俺の返事を聞くと、すぐに帰っていった。
明日、なんか楽しみだ……
~~~~~~~~~紗霧視点~~~~~~~~~
エントランスを出て、塀をとびこえ家に戻る。明日のメニューや、服装を考えないといけない。
前回は寒すぎた。体調を崩してしまったが今回はそうはいかない。拓斗くんの妹さんに迷惑をかけることになる。それだけはダメだ。せっかく遊びに来たのに第三者のせいで台無しになったら最悪だ。
「どうしよう……」
服装決めるだけでも大変だ。料理は別にいい。遊園地で妹さんに聞けばいいのだから。妹さんと被らない、かつ、見栄えのいい服を……
「あぁ!もういいや。寝る!」
正直、考えるのはめんどくさい。男子の方がよかったと思うことの方が多い。でも、今更そんなこと言っても無駄だから女子を全力で生きると決めた。
布団に入ってぬくぬくしてたらだんだん眠くなってきた。
目覚まし……まぁ、起きれるよね……
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる