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自己中心 ― 守られた自由
4.変わらない日々を
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山が赤や黄色に色づく休日の夕暮れ。
心地よい風がそよぎ、頬を撫でる温度は冷たい。
私が二十五才になって夫妻になり、何度目かの外出だ。
「散歩をしよう」と私を誘い、隣で歩いている一つ年上の夫。
紺の毛先を風に遊ばれ、白金の目を細めながら、左手で首筋を押さえている。
いつみても綺麗な人だと思う。
「汐竜。俺ではなく前をみて」
「焔螺…うん、前をみるのだわ」
ぼんやりと見ていたらしい。
前を向き直ると、焔螺先輩が笑った気がした。
「赤、茶、黄色。汐竜みたい。
俺に穏やかさを見せてくれる、大切な存在だよ」
焔螺先輩は、言葉通り穏やかな暮らしを過ごせているだろうか。
兄に似て皆に優しい、皆に冷たい、普通を望む、私の愛しい人。
兄とは違い、親しい後輩だから、家族だからと特別気にかけるのも普通だと、
誰かのために、自分のために微笑む愛しい人。
「焔螺は、優しい冬のようなのだわ。
私に変わらない日々をくれる大切な人」
ふと、手を包まれる。
無言で向けられる目は凪いでいて、微笑んでいる。
私たちは普通の夫妻に見えているのだろうか。
どこにでもいる若い夫妻に見えていればいい、と思う。
よくある話、だと思う。
学び舎で出会った一つ違いの上下関係。
似た境遇で気が合い、同じ時間を重ねるうちに芽生えた淡い憧れ。
淡い感情が恋に変わって、想いを告げた。
試しにつき合い、なんとなく続いて、そのまま卒業。
お互いに社会人になって婚約、そして結婚。
よくある話、どこにでもある話。
先輩で夫の古森 焔螺は、成人して養父母の養子となった。
先輩の生みの親は、離れて暮らしているうちに弟を生み育てていた。
高校卒業と共に焔螺先輩を捨てた元ご両親との離別は、焔螺先輩の願いだった。
速川 焔螺になった焔螺先輩は、改めて「私の傍にいる」と右手に指輪をくれた。
指輪をつけるのが右手から左手に変わったのも、普通にどこにでもある話。
私は、不変を求めた。
彼は、普通を求めた。
互いに、普通の愛情を求めている。
いつだって、そうだった。
緒川 汐竜は、中途半端な存在だと思う。
ある程度、自分の過去と環境を振り返ることができるようになり抱いた感想だった。
血縁でいう父親の記憶は覚えがないが、鏡を見ると嫌でも見える赤茶の毛色が語っている気がする。
なにより、家族で並ぶ機会があると自分だけ浮いた感じがするのだ。
自分だけの思い込みかもしれない。
でも、いくら誰かが何を言っても自分の感覚は変わらなかった。
養父の養子は、白金の髪と深緑の目。
お母様は薄い金の髪と、私と同じ薄黄の目。
白金の髪と薄黄の目を持つ兄の一樹と、薄い金の髪と深緑の目をした弟の風真。
お母様と私が二人だけでいると感じないが、そうでないときは私だけ仲間外れになる。
中学生の休日は忙しい。
勉強の復習と予習と体力づくりのための運動や、趣味の時間。
良い子でいれば、いつだって笑顔でいてくれるお母様から褒めてもらえるのも嬉しい。
二人だけでいるときのお母様は、弟と接するように優しい。
兄と会話をしていると、お母様は私を見て安心したように黙って笑みを浮かべている。
兄に向ける目が暗い理由は分からないが、養父が私を見る目に似ている気がした。
憎くて、辛くて、悪いことをしているみたいな目。
兄も、私のことはあまり良く思っていないような態度だ。
家族なら当たり前のような気配りもあるが、どこか義務でしているような温度感。
兄は、絵にかいたような良い子らしい勉強の成績や友人交流、素行にも荒れはない。
誰にでも同じように接している。
まるで、生きる人形のようだ。
両親は弟がいる時だけ、なぜか私を見る目が冷たくなる。
弟だけは、どんなときも、温かな目で包み込むように穏やかだ。
どうして。
私にも同じように接してほしい。
中学を卒業する日になっても、願いは叶わなかった。
再婚同士だと思っていた両親が一度夫婦だったことが噂ではなかったことと、
お母様の再婚で生まれた私。
知ってしまえば、知る前には戻れなかった。
あえて寮暮らしができる学校を選んだ高校生活。
学生の休日は忙しい。
勉強の復習と予習と体力づくりのための運動や、趣味の時間。
時には友人と遊んだり、恋を探してみたり。
一つ年上の古森 焔螺先輩が、ただの先輩ではなくなったのはいつだろう。
わからない。
恋がしたい、と必死に友人と出会いを探しに行ったのに。
初めは、噂で似た境遇の人だと知り、避けれれている同士がなんとなく、
偶然になんとなく会うようになっただけ。
兄と同じ年の、面倒見がいいお兄さんのような人だった。
どんなときでも同じ態度で接してくれることに安心できる人だった。
なんとなく、互いに痛みが分かりそうな者同士だった。
兄と弟、そして弟と同じ年の乃山家のご令嬢である雷明さんで出来上がった居場所だった。
意外と近くにあった恋に気づいたけれど、おそらく実らない。
実りそうな見込みがある弟が少しだけ羨ましかった。
偶然、図書館で会った焔螺先輩。
挨拶だけで、あとは互いに別々の棚で本を探す。
いつの間にか時間が過ぎていたことを、影を映す明かりの色で知る。
近くにいた焔螺先輩に見惚れた。
カーテン越しに窓からさす夕暮れが照らす横顔が綺麗で。
高いところに置いてある本を道具いらずでとっている背筋の伸びた立ち姿は紺の毛色が煌めいて、
窓を見る白金の目に空の橙が映っている。
「汐竜。夕ご飯の予定は?」
いつの間にか焔螺先輩が私を見ていた。
「特に決めてない、です」
変な間がない返事になっていればいいなと思った。
焔螺先輩に見惚れていました、とは言えないし。
「食堂いくか?今ならお兄さんがいると思う」
確信がある声だった。
行動範囲を知るくらいには仲が良いんだと思った。
私が知らない兄を知り、少しだけ新鮮な気分にもなる。
「いく。いきます」
「出口で待ってる」
颯爽と歩いて行った焔螺先輩の背を追った。
借りる本の手続きを終えて学校が運営する食堂に行くと、本当に兄はいた。
「焔螺」
「一樹。妹さんが空腹だよ」
「汐竜。ちょうどいいから三人で食べるか」
食事を終えると、二人が寮の部屋まで送ってくれた。
「遅い時間に女性を一人で帰すわけないだろ」と兄は言っていた。
焔螺先輩はため息をついていた。
「だからって人は選んだ方が良いと思う。相手次第では面倒になるんだよ」と。
兄は不思議そうな顔をして、
「皆、同じだろ」と笑顔で淡々と言った。
少しだけ分かる気がした。
焔螺先輩は「そうだね」と苦い笑みを浮かべている。
私は、言葉が出なかった。
片想いを明かすことなく、居心地のいい上下関係のまま卒業する先輩を見送った。
翌年、私も学び舎を卒業した。
社会人になると、親に結婚を催促されるようになった。
でも、私はする気がない。
親をみて、友人から聞く親子関係で世間を知って、恋愛と結婚の違いに区別をつけた上での結論。
出産適齢期と子育ての辛さまで言い始め、仕事を言い訳にしても黙らなくなった両親。
自分が経験したことを思い出すと、子供を産み育てる気になれない。
もし離婚することになったら、と考えてしまう。
両親の小言を聞きながら内心で悩んでいた、ある日。
兄と私しかいない合間に、兄は言った。
「焔螺、まだ独身。だけど、うちと同じで結婚の催促が大変だって」と。
渡された紙には、連絡先が書いてあった。
悩んだ末、連絡すると会えることになった。
それから、大人同士として交流が始まった。
一度、また一度と気が向けば連絡をしたり来たりを繰り返す。
「俺と結婚をしないか」
互いに同じことで困っていて、利害が一致しただけだった。
何度目かの再会で、焔螺先輩は提案してくれた。
嬉しかった。
焔螺先輩の役に立てることが。
燻ったままの片想いは苦しいが、傍にいられることが。
結婚すれば両親は静かになるだろう。
だから、色々と都合がよかった。
知っている者同士で、暮らしを共にできるくらいには嫌でない相手。
提案されたのは、子供は作らない、初めから寝室も別の家庭内別居での同棲生活。
古森 汐竜になることへ迷いはなかった。
愛を誓った言葉は本心だった。
堂々と言えるようになるのは救いだった。
伝わらないと分かっていても、伝わらないから安心できた。
言うことで、溢れそうな感情を抑えることができるから。
結婚しても変わらない態度で接してくれる焔螺先輩。
休日、一緒に出掛けると学生時代を思い出すことも多い。
他人で唯一、私に変わらないものを見せてくれる、安心できる場所。
兄と三人で会うことも増えたが、楽しい。
変わらない兄は、上手く両親の小言を避けている。
仕事を終え、夕食を食べ終えた後の片付けを手伝ってくれる夫になった焔螺先輩。
「焔螺。いつも、ありがとう。大好きだわ」
「汐竜。こちらこそ。いつも助かっているんだよ」
変わらない笑顔で微笑む焔螺先輩は知らないだろう。
助かっているのは私だと。
自分勝手な私を。
一方的に醜い感情を隠して傍にいる私を。
「焔螺の役に立てて、よかったです」
全部、本心だから。
どうか、伝わらないで。
焔螺先輩、大好きです。
焔螺先輩だけを愛しています。
心地よい風がそよぎ、頬を撫でる温度は冷たい。
私が二十五才になって夫妻になり、何度目かの外出だ。
「散歩をしよう」と私を誘い、隣で歩いている一つ年上の夫。
紺の毛先を風に遊ばれ、白金の目を細めながら、左手で首筋を押さえている。
いつみても綺麗な人だと思う。
「汐竜。俺ではなく前をみて」
「焔螺…うん、前をみるのだわ」
ぼんやりと見ていたらしい。
前を向き直ると、焔螺先輩が笑った気がした。
「赤、茶、黄色。汐竜みたい。
俺に穏やかさを見せてくれる、大切な存在だよ」
焔螺先輩は、言葉通り穏やかな暮らしを過ごせているだろうか。
兄に似て皆に優しい、皆に冷たい、普通を望む、私の愛しい人。
兄とは違い、親しい後輩だから、家族だからと特別気にかけるのも普通だと、
誰かのために、自分のために微笑む愛しい人。
「焔螺は、優しい冬のようなのだわ。
私に変わらない日々をくれる大切な人」
ふと、手を包まれる。
無言で向けられる目は凪いでいて、微笑んでいる。
私たちは普通の夫妻に見えているのだろうか。
どこにでもいる若い夫妻に見えていればいい、と思う。
よくある話、だと思う。
学び舎で出会った一つ違いの上下関係。
似た境遇で気が合い、同じ時間を重ねるうちに芽生えた淡い憧れ。
淡い感情が恋に変わって、想いを告げた。
試しにつき合い、なんとなく続いて、そのまま卒業。
お互いに社会人になって婚約、そして結婚。
よくある話、どこにでもある話。
先輩で夫の古森 焔螺は、成人して養父母の養子となった。
先輩の生みの親は、離れて暮らしているうちに弟を生み育てていた。
高校卒業と共に焔螺先輩を捨てた元ご両親との離別は、焔螺先輩の願いだった。
速川 焔螺になった焔螺先輩は、改めて「私の傍にいる」と右手に指輪をくれた。
指輪をつけるのが右手から左手に変わったのも、普通にどこにでもある話。
私は、不変を求めた。
彼は、普通を求めた。
互いに、普通の愛情を求めている。
いつだって、そうだった。
緒川 汐竜は、中途半端な存在だと思う。
ある程度、自分の過去と環境を振り返ることができるようになり抱いた感想だった。
血縁でいう父親の記憶は覚えがないが、鏡を見ると嫌でも見える赤茶の毛色が語っている気がする。
なにより、家族で並ぶ機会があると自分だけ浮いた感じがするのだ。
自分だけの思い込みかもしれない。
でも、いくら誰かが何を言っても自分の感覚は変わらなかった。
養父の養子は、白金の髪と深緑の目。
お母様は薄い金の髪と、私と同じ薄黄の目。
白金の髪と薄黄の目を持つ兄の一樹と、薄い金の髪と深緑の目をした弟の風真。
お母様と私が二人だけでいると感じないが、そうでないときは私だけ仲間外れになる。
中学生の休日は忙しい。
勉強の復習と予習と体力づくりのための運動や、趣味の時間。
良い子でいれば、いつだって笑顔でいてくれるお母様から褒めてもらえるのも嬉しい。
二人だけでいるときのお母様は、弟と接するように優しい。
兄と会話をしていると、お母様は私を見て安心したように黙って笑みを浮かべている。
兄に向ける目が暗い理由は分からないが、養父が私を見る目に似ている気がした。
憎くて、辛くて、悪いことをしているみたいな目。
兄も、私のことはあまり良く思っていないような態度だ。
家族なら当たり前のような気配りもあるが、どこか義務でしているような温度感。
兄は、絵にかいたような良い子らしい勉強の成績や友人交流、素行にも荒れはない。
誰にでも同じように接している。
まるで、生きる人形のようだ。
両親は弟がいる時だけ、なぜか私を見る目が冷たくなる。
弟だけは、どんなときも、温かな目で包み込むように穏やかだ。
どうして。
私にも同じように接してほしい。
中学を卒業する日になっても、願いは叶わなかった。
再婚同士だと思っていた両親が一度夫婦だったことが噂ではなかったことと、
お母様の再婚で生まれた私。
知ってしまえば、知る前には戻れなかった。
あえて寮暮らしができる学校を選んだ高校生活。
学生の休日は忙しい。
勉強の復習と予習と体力づくりのための運動や、趣味の時間。
時には友人と遊んだり、恋を探してみたり。
一つ年上の古森 焔螺先輩が、ただの先輩ではなくなったのはいつだろう。
わからない。
恋がしたい、と必死に友人と出会いを探しに行ったのに。
初めは、噂で似た境遇の人だと知り、避けれれている同士がなんとなく、
偶然になんとなく会うようになっただけ。
兄と同じ年の、面倒見がいいお兄さんのような人だった。
どんなときでも同じ態度で接してくれることに安心できる人だった。
なんとなく、互いに痛みが分かりそうな者同士だった。
兄と弟、そして弟と同じ年の乃山家のご令嬢である雷明さんで出来上がった居場所だった。
意外と近くにあった恋に気づいたけれど、おそらく実らない。
実りそうな見込みがある弟が少しだけ羨ましかった。
偶然、図書館で会った焔螺先輩。
挨拶だけで、あとは互いに別々の棚で本を探す。
いつの間にか時間が過ぎていたことを、影を映す明かりの色で知る。
近くにいた焔螺先輩に見惚れた。
カーテン越しに窓からさす夕暮れが照らす横顔が綺麗で。
高いところに置いてある本を道具いらずでとっている背筋の伸びた立ち姿は紺の毛色が煌めいて、
窓を見る白金の目に空の橙が映っている。
「汐竜。夕ご飯の予定は?」
いつの間にか焔螺先輩が私を見ていた。
「特に決めてない、です」
変な間がない返事になっていればいいなと思った。
焔螺先輩に見惚れていました、とは言えないし。
「食堂いくか?今ならお兄さんがいると思う」
確信がある声だった。
行動範囲を知るくらいには仲が良いんだと思った。
私が知らない兄を知り、少しだけ新鮮な気分にもなる。
「いく。いきます」
「出口で待ってる」
颯爽と歩いて行った焔螺先輩の背を追った。
借りる本の手続きを終えて学校が運営する食堂に行くと、本当に兄はいた。
「焔螺」
「一樹。妹さんが空腹だよ」
「汐竜。ちょうどいいから三人で食べるか」
食事を終えると、二人が寮の部屋まで送ってくれた。
「遅い時間に女性を一人で帰すわけないだろ」と兄は言っていた。
焔螺先輩はため息をついていた。
「だからって人は選んだ方が良いと思う。相手次第では面倒になるんだよ」と。
兄は不思議そうな顔をして、
「皆、同じだろ」と笑顔で淡々と言った。
少しだけ分かる気がした。
焔螺先輩は「そうだね」と苦い笑みを浮かべている。
私は、言葉が出なかった。
片想いを明かすことなく、居心地のいい上下関係のまま卒業する先輩を見送った。
翌年、私も学び舎を卒業した。
社会人になると、親に結婚を催促されるようになった。
でも、私はする気がない。
親をみて、友人から聞く親子関係で世間を知って、恋愛と結婚の違いに区別をつけた上での結論。
出産適齢期と子育ての辛さまで言い始め、仕事を言い訳にしても黙らなくなった両親。
自分が経験したことを思い出すと、子供を産み育てる気になれない。
もし離婚することになったら、と考えてしまう。
両親の小言を聞きながら内心で悩んでいた、ある日。
兄と私しかいない合間に、兄は言った。
「焔螺、まだ独身。だけど、うちと同じで結婚の催促が大変だって」と。
渡された紙には、連絡先が書いてあった。
悩んだ末、連絡すると会えることになった。
それから、大人同士として交流が始まった。
一度、また一度と気が向けば連絡をしたり来たりを繰り返す。
「俺と結婚をしないか」
互いに同じことで困っていて、利害が一致しただけだった。
何度目かの再会で、焔螺先輩は提案してくれた。
嬉しかった。
焔螺先輩の役に立てることが。
燻ったままの片想いは苦しいが、傍にいられることが。
結婚すれば両親は静かになるだろう。
だから、色々と都合がよかった。
知っている者同士で、暮らしを共にできるくらいには嫌でない相手。
提案されたのは、子供は作らない、初めから寝室も別の家庭内別居での同棲生活。
古森 汐竜になることへ迷いはなかった。
愛を誓った言葉は本心だった。
堂々と言えるようになるのは救いだった。
伝わらないと分かっていても、伝わらないから安心できた。
言うことで、溢れそうな感情を抑えることができるから。
結婚しても変わらない態度で接してくれる焔螺先輩。
休日、一緒に出掛けると学生時代を思い出すことも多い。
他人で唯一、私に変わらないものを見せてくれる、安心できる場所。
兄と三人で会うことも増えたが、楽しい。
変わらない兄は、上手く両親の小言を避けている。
仕事を終え、夕食を食べ終えた後の片付けを手伝ってくれる夫になった焔螺先輩。
「焔螺。いつも、ありがとう。大好きだわ」
「汐竜。こちらこそ。いつも助かっているんだよ」
変わらない笑顔で微笑む焔螺先輩は知らないだろう。
助かっているのは私だと。
自分勝手な私を。
一方的に醜い感情を隠して傍にいる私を。
「焔螺の役に立てて、よかったです」
全部、本心だから。
どうか、伝わらないで。
焔螺先輩、大好きです。
焔螺先輩だけを愛しています。
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