瞬く間に住む魔

秋赤音

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愛は番の運命に溺れる

愛は溺れる

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気づけば、お風呂の浴室でウォル様にもたれかかっていた。
背後から伸びる男性の手は、お腹を這って胸と秘部へとたどり着く。
少し触れられただけでも体は震え、熱くなる。
私は、もう、壊れてしまったのだろう。
不快なのに、体の疼きがとまらない。

「それでいい。ルシア。ルシアの夫になるのは誰だ?」

「ウォル様、ウォル・ガディ様、です…ん、ぁっ…指が、ぁあ…ぅ、んんぁっ!」

「良い体だ。覚えが早い。
交尾に積極的なことは、実験においても重要だ。
好きなだけ、イくといい」

耳元で聞こえる声を合図に、体の中にある熱が果てた。
背に感じる硬さを意識すると、熱は高くなり疼きも増す。
気づけば愛撫している手に合わせて動いていた。

「そうだ、良いと言うまで続けろ。
ほしいなら、ねだればいい」

「ねだる、なんて…ひやあぅんっ!ぁ、むり、です…お腹、いっぱいですぅううっ…あ、ああぁっ!」

腕を掴まれ、手はウォル様の男根を握らされた。
熱く大きくなっていくのを感じ、お腹が疼いた。
激しくなる秘部への愛撫で、また果てた。
このままでは、のぼせてしまう。

「うぉる、さま…やめて、ください。おねがい、します…ぅ…んんっ!」

「わかった。ルシアの願いだからな」

「ありがとう、ございまぁあんんっ!!は、いって…んぁあああっ!」

腕が自由になり、指がぬかれ体が浮いた、と同時に秘部が奥まで貫かれた。

「このまま、ベッドへ行こう」

膝の裏と太ももを掴まれた。
ウォル様が歩くと小さく振動してはイく体。
褒美だ、と意識が途絶えるまで欲望を何度も注がれた。

翌日。
初めてルシア・ガディとして公の場に立つ私の衣装は、ウォル・ガディ様の色。
紺色のドレスに、金色の縁どりがされた赤い宝石。
紺色を基調に赤がさしてある正装のウォル様。
装飾は、金色の縁どりがされた紫の宝石だった。
ウォル様は、一時も私の傍を離れることは無く、甘い香りに酔う私の反応を見て嬉しそうに微笑んだ。
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