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花は愛を乞う
2.刈られた蕾
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目の前でルシアが連れて行かれた。
相手は、あのガディ家だった。
ただの平民には何もできない開いてだった。
呆然と動けないでいると、目の前で青い髪が揺れた。
「私は、スノウ・クラフ。
あなたを夫とします。
逆らえば、家族がどうなるか…わかるわよね?」
宝石のように美しい緑色の瞳は、笑っていた。
スノウ・クラフの夫になった自分は、堕落した暮らしを強いられている。
屋敷から、部屋から一人で出ることはできない。
妻の意志で自分の過ごし方が決まる。
全て、食事や衛生管理まで、全て。
体の本能に抗うことは許されず、巧みに精を絞りつくされる毎日が続く。
出会って一か月が過ぎた。
慣れ始めた体は、スノウ・クラフ様の合図で動くようになってきた。
男の本能が柔い女体に反応するが、やはり自慰は許されない。
「あぁ…嬉しい。
私をみて興奮しているのね…何もしていないのに、すぐに射精しそう」
スノウ・クラフ様は、豊かな胸の谷間で自身を包み扱く。
「…っ、く…ぅっ、…は、ぁ…っ!」
スノウ・クラフ様が先端に口づけるのは、射精が許された合図。
体は解放を求めて射精した。
「次は、私のナカで…ね。
子種を回収したら、培養器で育ててもらうの。
協力者がやっと用意してくれたの…嬉しい、でしょう?」
「はい…嬉しい、です。
協力者のお名前は、なんというのですか?」
嬉しくない。
望むのはルシアと自分の子供だ。
でも、逆らえない。
懐かしい我が家で幸せに暮らす家族の時間を奪いたくない。
「そうよね。アルトも遺伝子を預ける相手、知りたいわよね…名前はジル。
年齢が近い元素種の真人族よ。
機関に属さない研究者で、実験相当の培養器を持っているの。
両親と一緒に確認したから、安心してね」
「はい。安心しました。
ありがとうございます」
それから、毎日最低三度は必ず性交をすることになった。
自分が回収された遺伝子の扱われ方を知ることは、ない。
出会って二か月が過ぎた。
完全に射精が管理される暮らしに慣れた体は、合図されれば求められるように動く。
窓から陽の光がさすベッドに座るよう指示される。
座って待っていると、目の前でドレスをぬぐスノウ・クラフ様。
朝食後に胸をマッサージするよう指示され、柔肌に触れた体は射精を求める。
焦らされ、ようやく、許可が出た。
やっと射精できる。
「アルト…射精したい?」
「射精、したいです」
纏うものがなくなったスノウ・クラフ様は、自分を押し倒し覆いかぶさる。
目の前で揺れる胸に目が行くと、スノウ・クラフ様は嬉しそうに笑っていた。
「誰の、どこに、なにがしたいの?」
「スノウ様の子宮に、射精したいです…ぅうっ」
「射精だけでいいの?」
見せつけるように揺れる胸の先端は硬くなっている。
一度知ってしまうと、また味わいたくなるような柔らかさだった。
自分の手に余る胸は触れれば心地が良く、愛撫をすると、一度で鎮まらないとしても何度も射精させてもらえる。
苦しさから解放されるためには、必要な行為になってしまった。
「スノウ様の胸を…っ、愛撫させて、ください…っ」
「いいわよ。私も、アルトに触られたくて、疼いているの。
繋がって、全部で、気持ちよくなりましょうね」
「は…ぁっ…ぅ、は…ぁ、ああっ!」
「いれた、だけで…っ、嬉しい、ね…もっと、もっとよ。アルト」
「は…あ、ぁ…く、ぅ…う…っ、スノウ、様…スノウ様…っ」
高まるばかりの射精欲求。
脳裏に浮かぶルシアの蕩けた表情と、現実。
見上げれば恍惚に腰を振り、快楽を貪るスノウ・クラフ様。
見たかったのは、交わりたかったのは、
「アルト」
艶やかに、圧倒する熱声。
苦しい、ただ苦しい。
想うことすら、許されない。
出会って三か月後。
いつものように食事を終えて、風呂に向かうとスノウ・クラフ様と性行為の前戯をする。
互いに熱い体でベッドにもつれこみ、何度も射精した。
眠る前に身を清めようとすると、体に違和感があった。
初めてのことに焦る。
無理をしただけだと思い、立ち上がると眩暈がした。
相手は、あのガディ家だった。
ただの平民には何もできない開いてだった。
呆然と動けないでいると、目の前で青い髪が揺れた。
「私は、スノウ・クラフ。
あなたを夫とします。
逆らえば、家族がどうなるか…わかるわよね?」
宝石のように美しい緑色の瞳は、笑っていた。
スノウ・クラフの夫になった自分は、堕落した暮らしを強いられている。
屋敷から、部屋から一人で出ることはできない。
妻の意志で自分の過ごし方が決まる。
全て、食事や衛生管理まで、全て。
体の本能に抗うことは許されず、巧みに精を絞りつくされる毎日が続く。
出会って一か月が過ぎた。
慣れ始めた体は、スノウ・クラフ様の合図で動くようになってきた。
男の本能が柔い女体に反応するが、やはり自慰は許されない。
「あぁ…嬉しい。
私をみて興奮しているのね…何もしていないのに、すぐに射精しそう」
スノウ・クラフ様は、豊かな胸の谷間で自身を包み扱く。
「…っ、く…ぅっ、…は、ぁ…っ!」
スノウ・クラフ様が先端に口づけるのは、射精が許された合図。
体は解放を求めて射精した。
「次は、私のナカで…ね。
子種を回収したら、培養器で育ててもらうの。
協力者がやっと用意してくれたの…嬉しい、でしょう?」
「はい…嬉しい、です。
協力者のお名前は、なんというのですか?」
嬉しくない。
望むのはルシアと自分の子供だ。
でも、逆らえない。
懐かしい我が家で幸せに暮らす家族の時間を奪いたくない。
「そうよね。アルトも遺伝子を預ける相手、知りたいわよね…名前はジル。
年齢が近い元素種の真人族よ。
機関に属さない研究者で、実験相当の培養器を持っているの。
両親と一緒に確認したから、安心してね」
「はい。安心しました。
ありがとうございます」
それから、毎日最低三度は必ず性交をすることになった。
自分が回収された遺伝子の扱われ方を知ることは、ない。
出会って二か月が過ぎた。
完全に射精が管理される暮らしに慣れた体は、合図されれば求められるように動く。
窓から陽の光がさすベッドに座るよう指示される。
座って待っていると、目の前でドレスをぬぐスノウ・クラフ様。
朝食後に胸をマッサージするよう指示され、柔肌に触れた体は射精を求める。
焦らされ、ようやく、許可が出た。
やっと射精できる。
「アルト…射精したい?」
「射精、したいです」
纏うものがなくなったスノウ・クラフ様は、自分を押し倒し覆いかぶさる。
目の前で揺れる胸に目が行くと、スノウ・クラフ様は嬉しそうに笑っていた。
「誰の、どこに、なにがしたいの?」
「スノウ様の子宮に、射精したいです…ぅうっ」
「射精だけでいいの?」
見せつけるように揺れる胸の先端は硬くなっている。
一度知ってしまうと、また味わいたくなるような柔らかさだった。
自分の手に余る胸は触れれば心地が良く、愛撫をすると、一度で鎮まらないとしても何度も射精させてもらえる。
苦しさから解放されるためには、必要な行為になってしまった。
「スノウ様の胸を…っ、愛撫させて、ください…っ」
「いいわよ。私も、アルトに触られたくて、疼いているの。
繋がって、全部で、気持ちよくなりましょうね」
「は…ぁっ…ぅ、は…ぁ、ああっ!」
「いれた、だけで…っ、嬉しい、ね…もっと、もっとよ。アルト」
「は…あ、ぁ…く、ぅ…う…っ、スノウ、様…スノウ様…っ」
高まるばかりの射精欲求。
脳裏に浮かぶルシアの蕩けた表情と、現実。
見上げれば恍惚に腰を振り、快楽を貪るスノウ・クラフ様。
見たかったのは、交わりたかったのは、
「アルト」
艶やかに、圧倒する熱声。
苦しい、ただ苦しい。
想うことすら、許されない。
出会って三か月後。
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