瞬く間に住む魔

秋赤音

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同じ傘の下で

10.守り合える人

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主従だった頃には考えてもいなかった。
主従でなくなって出会ったシア様とでも考えられなかった。
街の中で危険と遭遇しやすいのは昔と同じだから、慣れていた。
でも、同じくらい私もシア様に守られていると感じる。
下僕が使う台所に夫として隣に立つシア様。
毒見といってもいい行動の味見ができるのを待つシア様。
家の中では、安全に気を配りながら遠慮なく気が向いたときに肌を合わせるシア様。
おかげで実験のために用意された提出用の試験官を全て使ったことしかない。
いつも淡々と受け取る研究員の方には感謝している。
揶揄うことなく、恥じらうことなく、業務を終わらせるだけの淡々とした潔さに羞恥心が救われている。
採取をする時にも稀に絶頂するようになってしまってからは、一方的になんとなく恥ずかしいだけだが。
遠くなっていた気がする意識が現実を認識すると、使い慣れた道具が鞄に収められていた。

「少し、寝ていてください」

「…は、い。しあさま」




気づけばベッドにいた。
体から興奮の熱が冷め、ゆっくりと平常な感覚が戻ってくる。
食事の前に身を清めようとベッドを出ると、提出用の鞄の中身が増えているのが見えた。
事後処理ルビ子種の採取は終わっているのだろう。
冷めている食事の温める順番を考えながら扉に向かう。
が、寝室に戻ってきたシア様が私を見つめて微笑み、正面から抱きしめられた。

「リディ」

「シア?」

背中をなぞる指先が腰をつたい、秘部に入ってきた。

「…っぁ…ぃ、まは、む、りで…っ!」

「とろとろ…まだ、美味しそうです」

「んぅ…っ、し、ぁ…っあっ、まぜ、な…ぃで…っ、くださぃ…っ!」

指をぬこうとするが、快感が勝り腰を振っているだけになる。
扉に押しつけられた胸の先が擦れてもどかしい。

「しっかり立っていてくださいね」

「ぇ…な、ぁ…っ、ふか、ぃ…っ」

力が抜けそうになり安定感の無い足に意識を向けると、ナカにあるシア様の熱量がくっきりと分かる。
私を求めるように大きくなるばかりの存在に悦んでしまう。
いやらしい水音が増すと、艶のある悩ましい雄の呻き声が聞こえ始める。
我慢しているのだろうか。
しなくていい。
何度でも受け入れるから、私に熱を注いでほしい。

「これも、いいですね。より強く包まれます。
最後の一滴まで絞られそう、です…っ」

「ぁんっ、ひ、ゃ、ぁ、あ……ぅ、んっ…ぁあ…っ。
シア様ぁ…っ、ぜん、ぶ、くださぃ…っ!
わたし、に…っすべて、を…くださぃいぁひゃああああんっ!!」

注がれる熱にまどろみながら、体を支えられた腕の温度を感じた。
心地よい脱力に身を任せて瞼を閉じる。

「リディ。リディは僕の妻、です」

急に動きが変わった。
射精したばかりなのに休むことなく、むしろ硬さが増している気がする。
どうしてだろうか。
弱いところばかりに押しつけ擦られ、快楽から逃げようとするが許してもらえない。

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