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しおりを挟む――サタン様は本気なのか?本気であの人間の女を・・・
――ルシフェル様はどうなさるおつもりなのだ
――ルシフェル様だけではないぞ。アスタロト公爵様もベルフェゴール様もだ
――そうだ。問題はあの者がベルフェゴール様の実質的な第一夫人でもあるということだ
――お三人があの者をサタン様へ献上すれば良いではないか
――ばかを言うな。ベルフェゴール様がサタン様に自分のものとなった女を譲るわけなどない
――ベルフェゴール様ほどいまの魔界を・・、サタン様を嫌ってる悪魔はほかにおるまいよ
――どちらにしてもいま魔界で乱が起きればそれこそ天界の者どもの思うつぼだ。せっかく手に入れた人間界の国々もまた失うことになる
新たに造られた城は、金や銀、貴重なカラーダイヤ、他にも様々な宝石類を惜しげもなく装飾に使っており、絢爛豪華さにおいてはこれまでの城の比ではなかった。
特に複雑な細工を施された天井の模様と描かれた絵画は、天の神を讃える高名な聖堂を思わせ、魔界の者達は皆驚き、囁いた。
――これは・・、まさかあの人間の女の気をひくために・・?
さらに、この舞踏会も、新たな城のお披露目という名目であったが、サタンがジョゼフィーヌを呼び出す為に開かれたのではないかと噂がたっていた。
ジョゼフィーヌは、以前はルシフェルの愛人という形であったため、宴に出ることはなかったが、三番目といえ正式な夫人となったいま、声がかかれば魔界の宴に出席しなくてはならない。
アスタロト公爵、ベルフェゴールは共に列席を断ったため、サタンはルシフェルの第三夫人として舞踏会に列席せよとジョゼフィーヌに命じていた。
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