魔界饗宴 ・外伝 ケルベロスの花嫁

由宇ノ木

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サタンの許しを得て、アスタロトはジョゼフィーヌを城から連れ出した。

足早に連れ出されたジョゼフィーヌは馬車に乗せられ、あらかたの事情をアスタロトから聞いた。

それにしても馬車はずいぶんスピードを出している。
ジョゼフィーヌはそんなに容態が悪いのかと、まだ見ぬアスタロトの第一夫人を案じたが、どうやらそうではなさそうだ。

「急げ!領域が広がりつつある!外まであとすこしだ!」

アスタロトは身を乗りだし前後の護衛隊に声をかけた。

ジョゼフィーヌは何が起きてるのかわからず、小窓から外を見た。

森の中を、城に向かって歩いている二人の少女をジョゼフィーヌはみつけた。
「あれは・・・!」
「さっきの人間の少女達だな。帰れと言ったのに、ここまで入りこられては私とてどうしようもない。あきらめなさい」
アスタロトはジョゼフィーヌが少女達を助けたいと思っているのを察したが、できないことを告げた。
ここで足を止めては自分達が危ないのだ。

城を出るとき、サタンの婬欲の灯が燻りだし、所々で乱交が行われていた。

悪魔達は性欲を支配され、人間達もまた強い性欲のとりことなり蹂躙されることを望み、堕ちる。
狂気の宴の始まり。

さらに城の外ではサタンの力の影響をうけ、城を護るはずの獣が狂暴化していた。城から出る者を悪魔も人間も見境なく襲っていたのだ。

人間界に建てられる城は、魔界と人間界を結ぶ拠点となる。
この新たな城は、サタンの城だ。より強大な魔界の力が流れ込む最大の拠点となった。

城を中心に、サタンは己の支配力を拡げていく。
既に周辺の森は魔界の獣が暴れ、サタンが支配する直轄の領域となった。もはや天界の力は遠く及ばない場所となったのだ。





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