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13 (完結)
しおりを挟む欲を満たすため、女達に群がるのは悪魔だけではない。
抵抗の叫び声はやがて淫らに響く矯声に変わっていった。
音楽を奏でていた団員達は何が始まったかを知り、大広間から逃げだした。
大概は捕まり、連れ戻されて乱交の餌食になった。
ヘンリーは命令通り、城での交わりを行っていない何人かをベルゼブブの元に連れていった。
城の扉までたどり着いた団員も、外に逃げることは出来なかった。
扉を守る衛士に阻まれたのだ。
ベールは襟元を緩めた。
「もの凄い圧力だな・・・」
サタンの婬欲の灯は炎と化し、烈火のごとく城内の悪魔も人間も支配していた。
「さすがの私もきついかもしれん」
側にいたはずのジェイスンがおらず、ベールは振り向いた。
ジェイスンは体を縮こませ、壁に持たれて必死に耐えていた。あちらこちらから聞こえる、女達の快楽の矯声に呼応して、体をもて余していた。
「私よりお前が辛そうだな」
「だ、大丈夫です・・・」
「来なさい、満たしてあげよう」
「いけません・・・、私のような召し使いと・・・・」
「主人が召し使いと交わるのは珍しいことではない。さあ、来なさい」
「ああ・・、ご主人様・・・、」
ジェイスンがフラフラと歩きながら息も切れ切れにシャツのボタンを外すと、豊かな乳房が現れた。
仕事柄、普段は男のふりをしているが、ジェイスンの名はライラ・ジェイスンという、『人間の女』だった。
性欲を解放したくともできず熱に苦しむ、上気した頬のジェイスンがジョゼフィーヌと重なった。ベールはジョゼフィーヌと踊った体の感触を思いだし、柔らかな乳房を持つジェイスンにそそられた。
「ふふ・・、今夜は本当にまずいな。お前がかわいくて仕方がない。壊してしまいそうだ」
「こ、壊して・・ください・・・。おねがい・・・」
ジェイスンの瞳から懇願の涙が零れて、ベールの性欲に火がついた。
唇が重なり、こじ開けるように口内に侵入したベールの舌は、ジェイスンの舌と絡み合い、彼女を乱暴に蹂躙した。
ベールの唇は徐々に首筋に落ち、乳房へと落ちていく。
激しい愛撫がジェイスンの体を襲った。
あらゆる箇所に繰り返される愛撫は赤い痣花を咲かせ、それだけでジェイスンは両足の間から透明な蜜液を滴らせ、自らの腰を揺らした。
「まだだ、ジェイスン」
ベールはジェイスンの足を大きく開かせると、まだ誰とも交わったことのない、処女の花蜜を舌で執拗に舐めとり味わった。
ジェイスンの女の声がベールを余計に刺激させた。
蕾からあふれでる花蜜は、ほころびかけた花びらが咲ききれずに泣いているようにも見える。
「咲かせてやろう」
ジェイスン、 おまえの花を
そして苦痛と快楽の中で咲き乱れて
もっと泣くがいい
いたぶり交わる、征服の恍惚をベールは思いだし、欲情のままに自身の硬くそそりたった男根を突き刺した。
「ルシフェル様・・・、ベール様も・・・」
ルシフェルの第二夫人リュドミラが、ベールの席に薄絹の布が下ろされたのに気づいた。
「ああ、珍しいな。だが今宵は仕方あるまい。これだけ強い力が動いていては」
婬欲を静める力を持つベールでさえ抗えない。
それだけ今宵のサタン様は━━━
ルシフェルは観覧席の手すりにもたれて、大広間で行われている狂乱の宴に目を落とした。そして、透明な黄金色のシャンパンをかかげた。
「乾杯」
君達の果てない欲望のために
シャンパンを飲み干すと、ルシフェルは首もとを飾るレースと宝石を取り去り、白いシャツのボタンを一個、二個と外した。
「リュドミラ、我らも沈むか・・・」
「ご命令のままに・・・」
ルシフェルの席の布が下ろされた。
柔らかに光を通す薄絹の布が、金糸銀糸を揺らめかせ、二人の影を見え隠れさせている。
リュドミラはルシフェルの唇に軽く口づけ、はだけた鎖骨に唇を寄せた。シャツのボタンを全て外して肩から丁寧に脱がせ、ルシフェルの引き締まった胸元をあらわにさせた。掌を肌にピタリと当てて撫でまわし、愛しげに頬を寄せ抱きついた。そして胸の突起を探り、吸い上げながら舌を這わせていった。
ゆっくりと動く手と舌が、下半身の男性の象徴とも呼ばれる部位に到達し、リュドミラは神を讃えるがのごとく口づけた。敬愛すべきルシフェルの悦びのために、まだ昂りを覚えていないそこに舌先を伸ばし絡ませていった。
「お前の舌は久しぶりだな」
「お呼びくださればいつでも・・・」
「そうだな・・」
リュドミラの黒髪をすいて指に絡ませ、ルシフェルは笑みを浮かべる。
少女の叫び声が聞こえた。
ひとり、ふたり、
あの叫び声が我々にどれだけの快楽を与えるか、
とうとう君に教えることが出来なかったな
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