67 / 203
第2章
闘技大会 3
しおりを挟むリルリア side
『....試合始め!!!』
とうとう私の出番がやって来た。
ナギア君と一緒に修行を続けてきたけど、正直自分がどれだけ強くなっているのかがわからない。
ナギア君以外で本気で戦ったのは、デアトリーナ国にいたAランクの女性冒険者の人だけだ。
「私の今の実力が通用すればいいな~」
「スキあり!..ゴフォ!」
「あっ....」
後ろから斬りかかってきた生徒に回し蹴りをくらわせると蹴り飛ばされた生徒は密集している場所に吹っ飛んでいき砂埃が上がった。
力を加え過ぎたことにリルリアは少し驚いてしまった。
「うわぁ..思ったより吹き飛んじゃった」
「お、お前はあのナギアと一緒にいる奴じゃねぇか!ここで会ったからには剣の錆にしてやる!」
「えい!」
「うわぁぁぁ!」
ゴツゴツ鎧を纏って生徒が走ってきたのでリルリアは懐に飛び込み殴り飛ばした。殴り飛ばされた生徒は叫び声を上げながら、他の生徒を巻込みながら飛んでいった。
「うーん、こんなに力ついてたっけ?
やっぱり生徒だからそう感じるだけなのかもね..」
リルリアがそんな事を考えているとフィールドにいる生徒全員がリルリアを囲っていた。
生徒が2人派手に吹き飛んだ事で周りの生徒はリルリアを危険視したようだ。
「囲まれちゃったな~....そうだ、ナギア君に教えてもらった魔法を使ってみよう」
リルリアは目を閉じて集中すると周りに風が吹き始めた..
剣を構えた生徒達は危険を感じたのか、急いでリルリアに近づこうと走ったが間に合わなかった....
「『アイスウェーブ』」
リルリアが言うとリルリアを中心に氷の波が発生し生徒達を襲った。
生徒達は氷の波に押し潰されるよりも先に氷に触れた瞬間に凍りつき崩れていった....
「え?..ナギア君この技強すぎない?
あっ!....あの時試した相手はナギア君だったからそこまで強く感じなかったんだ!」
教えてもらいナギア君相手に試した時、ナギア君は片手で受け止めたからそこまで威力はないんだな~と思ってたけど学園の生徒には効いたみたいだね!
リルリアからは気づいていないが観客席から見るとフィールドがリルリアの場所以外氷で埋め尽くされ大変な事になっていた。
『うおぉ!!!これはやばい!
ギルマスの言っていた生徒はあの女の子で宜しいでしょうか!?ついでに、何が起きたのか解説をお願いします!』
『......あぁ、あの子が1人目の優勝候補であろう生徒のリルリアちゃんじゃな。
魔法の解説をしたいところじゃが、わしも初めて見る魔法でな....見ての通り氷魔法で自分の場所から外側に氷の波を放つ魔法のようじゃ。この魔法を使うには膨大な魔力と魔力の精密な操作出来るほどの技術が必要じゃろう』
『何だか聞いていて全くわかりませんでしたが、リルリアという女の子は強力な新魔法を放ったんですね!
なんという事だ!ここまで凄い女の子を私は初めて見ました!
それでは、次の試合の準備をするので3番目に出場する生徒は準備をお願いします!』
リルリアは試合が終わった事を確認し、
残った氷を消してナギアの元に戻った。
「おかえり~」
「ただいま。ふぅ、なんとか勝てたよ~」
「なんとかって....圧倒してたよね?」
「そうかもしれないけど、もしかしたら私より強い人がいるかもしれないと思って少し緊張したんだよ?」
「そうだね。世の中何が起こるかわからないから、色々予測する事は大事だね。
お疲れ様、次は僕が勝たないとね」
「ナギア君は優勝以外なさそう....」
「わからないよ?僕の判断ミスでやられちゃう事だってあるかもしれないしね~
さぁ、試合が始まるみたいだし見よ?」
2人は流るように始まる試合を眺めながら、意見を交換しながら楽しく見ていくのだった..
ナギア side
試合はとうとう7番まで終わり、次はナギアの番となった。
それまでの試合を見ているとクラスメイトのデスタ君、スクラフーラ君、ガル君がトーナメント出場権を手に入れたが、ファルとディーナは残ることが出来なかった。
『お待たせいたしました!とうとう次が今日最後の試合となりました!一体どんな試合になるのか楽しみですね!ウボトゥアさんもそう思いませんか!?』
『..さん付けより学園長の方がよいのじゃが....まぁ、良い。
次の試合は優勝候補の1人が出るのじゃが、彼相手にどこまで頑張るかで評価が上がるじゃろう..学園側としては頑張れとしか言えぬ』
『そんなに強い生徒さんなんですか!?..そういえば、今回最年少で出場する5歳の生徒さんがいらっしゃいましたね!
もしかして、その子が優勝候補なんですか?』
『ほぉ..察しが良いのぉ。
その最年少の子が今回の優勝候補の1人じゃ..第二試合の時に出た優勝候補のリルリアちゃんとずっと一緒に修行をしておる子じゃの』
『なるほど!この試合も凄くなる気がしてきました!
それでは、準備も整ったようなので試合を開始したいと思います!
試合開始!!!』
おい、何でそこまで情報流すんだよ..
ギルマスは僕に恨みでもあるのかな?
..悪ふざけのつもりっぽそう。
「あれ?..囲まれてる」
ナギアが実況者のところを見ていると周りの生徒は、ナギアを囲っていた。
「お前がナギアという事がわかっているんだよ!
この人数相手にどこまでもつか楽しみだぜ」
「あの時の仕返しをしてやるぜ」
どうやら同学年の貴族や先輩方が多く、それ以外の生徒はナギアを一番最初に皆でやらないと勝てないと感じているため周りと協力するらしい。
「とりあえず頑張るよ~」
ナギアは口元がニヤリと笑いだした。
「まずは、今まで貴族様が僕達に撃ってきた魔法を返すよ~」
ナギアは空間を割ると、入学時から撃たれてきた魔法をお返しとして貴族達に放った。
空間魔法で貴族達が撃った魔法にしまっていたため、当時のまま新鮮な魔法を放った。
先輩方はその攻撃をなんとか耐えた者が多かった....さすが先輩。
「100人近くを一人一人やるのもだるいな...あれでもやってみるか~」
ナギアはそう言うと普段は使わない詠唱を唱え始めた。
「我魔力を糧とし大いなる大地の精霊よ。我が声に応え土の壁を......」
「ウォールの魔法なんてお見通しなんだよ!」
ナギアの詠唱を聞いて土の壁という事が分かった生徒は危険性が少ないと判断しナギアに斬りかかっていった。
「『フレイムウェーブ』」
『は!?』
ナギアは土の壁を作り出す詠唱を唱えながら、別の魔法を発動させた事に生徒達は驚いた..
しかし、気づいた時には遅くフィールドにいた生徒は炎の波に一瞬で灰になってしまった。
「あっ..思ったより強くなっちゃった...あはは..」
会場はリルリアの時と同じような空気になり、実況者も驚いた表情をしていた。
こうして、ナギアとリルリアは2人揃ってトーナメント出場権を手に入れたのだった....
======================
どうも!こんにちは
お気に入りに数が2400超えました!
ありがとうございます!
リルリアは氷の波
ナギアは炎の波と見せてくれましたね。
やっぱり戦いの描写を書くのは難しいですね..
盛り上げようと頑張れば頑張るほど文章が崩壊していく....
こんな試合なんだな~
とイメージだけでも伝われば
いいなと思ってますm(_ _)m
109
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる