乙女ゲームの悪役令嬢だけど今日からモブに徹します。

あやとり

文字の大きさ
13 / 15
第一章 悪役令嬢と女神様

13

しおりを挟む
 さて、第一関門クリアなので、次の問題を考えることにする。
 あ、その前に土下座の体勢をやめよう。ずっとシャルロットに頭を下げるのは、なんとなくプライドに傷がつく。
 えーと、次に考えるのはシナリオ?まぁ、それは私が考えればいいか。あとは、絵をどうやって大量印刷するか、よね。漫画だし、文字と絵を一緒に印刷できた方がいいだろう。…この世界ってどのくらい印刷技術が進んでいるんだろう?活版印刷くらいはないと小説すら高級品になる。作るものは庶民でもちょっと贅沢すれば手が届く位安くしたいが、それは多分活版印刷がなければ不可能だ。無いから作る、なんて言ってもただの学生だった私にそんな知識はない。うろ覚えの記憶を頼りにそんな物は作れない。試行錯誤すら出来ないと思う。これは課題だ。あとでお父様に頼んで印刷工場的な所に見学させてもらおう。
 次は……あ、紙!印刷はとりあえず出来たものとしても、そもそもの材料である紙が高ければ意味がない。この世界だと紙っていくら?うーん、これは金銭感覚で高いか安いか別れるだろうな。出来るなら庶民の住む下町に行って実態を調査したい。しかしこればっかりは心優しいお父様でも許してくれないだろう。下町というのは貴族が一番行こうとしない場所だからだ。なので誰かに調査を依頼して紙の値段、庶民の職業別の一ヶ月分の給料、パンの値段くらいを調べて貰うことにする。
 …私って何も庶民のことを知らないんだろうな。主食が何なのかすら分からない。とりあえず貴族と同じパンを調べて貰おうかとも思っているけれど、どうなんだろう。パンとは別に主食の食べ物も調べてもらった方が良いだろうか。
 あとは…?特に見当たらないし、思いついたら考えることにしよう。
  そうなると、今できることは限られている。私のできる最優先事項はシナリオを書くことだ。そうと決まれば早速書こう。
 初めての人にだから、あまり過激にはしてはいけない。前世の乙女ゲームと同じで登場人物同士がキスするのをゴールにしてシナリオは書こう。登場人物の設定は…私の好きな王子と騎士で良いわよね。書きやすいし。攻めは腹黒王子で受けは伸長が低いのが悩みのおバカ系騎士!…完全に私の好みになってる…。まぁ、良いわよね。私が作るBLがこの世界では初めてのBLだもの。つまり私がルールなのだ。何でもありである。さて、冒頭は出会いからかしらね…。
 私はシャルロットの存在を忘れ、シナリオ作りに全力を注いだ。
 次に私の意識が現実に戻ってきた頃には空はオレンジ色になっていた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます

ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。 そして前世の私は… ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。 とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。 髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は… 悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。 そしてこの髪の奥のお顔は…。。。 さぁ、お嬢様。 私のゴットハンドで世界を変えますよ? ********************** 『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。 続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。 前作も読んでいただけるともっと嬉しいです! 転生侍女シリーズ第二弾です。 短編全4話で、投稿予約済みです。 よろしくお願いします。

痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます

ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。 そして前世の私は… ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。 とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。 お嬢様の悩みは…。。。 さぁ、お嬢様。 私のゴッドハンドで世界を変えますよ? ********************** 転生侍女シリーズ第三弾。 『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 の続編です。 続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。 前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!

モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】

いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。 陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々 だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い 何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

キモおじさんの正体は…

クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。 彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。 その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。 だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!

悪役令嬢の独壇場

あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。 彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。 自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。 正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。 ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。 そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。 あら?これは、何かがおかしいですね。

処理中です...