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伝言と返事
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店のドアを開けると、坂口さんがカウンターに頬杖をついて座っていた。これは、いつもの光景だ。九時の開店の為に約一時間前に出勤する私を待ち構えているかのように、彼はシャッターを開けて、カウンターに座って私を迎えてくれる。雨が降ろうが雪が降ろうが、どんよりと雲が世界を覆い尽くそうが、その表情はいつも晴れ晴れとしていて、苦しくなるほど明るい声で挨拶をしてくれる。しかしこの日は、いつもと違っていた。
「おはようございます。どうしたんですか、怖い顔して……」
頬杖をついている彼は、明らかに不機嫌だった。むすっと口をへの字に結び、にこりともしないで私を見ている。これは、彼にしてはとても珍しいことだ。
「私、何かしましたか?」
昨日、仕事で何かミスをしてしまっただろうか? それとも、きちんと自分の仕事を終わらせずに帰ってしまっただろうか? 必死に頭を働かせたけれど、思い当たる節はなかった。そしてそれを証明するかのように、彼も小さく首を横に振る。
「いや、葉月ちゃんじゃないよ」
何とか刺々しくならないように、気を使って話してくれているのがわかる。自分のせいでないのなら、と少しほっとして奥のロッカーへと向かうべく、カウンターへと入り込んだ。
「そうですか。なら、良かったです。いや、良くはなかったですね。すみません」
あの彼がここまでふくれっ面をしているのだから、よほど嫌な事があったのだろう。それを『良かった』とは無神経だったと反省する。
「いや、いいよ」
相変わらずにこりともせず、彼がそう言う。ピリピリとした空気が嫌で、早くここから離れたいと思った。今日一日彼がこんなムードでいるのなら、長い一日になりそうだ。
彼の横を通り過ぎた時、くるりと椅子の上で私の動きに合わせて彼が回った。そうすることで、彼はずっと私に視線を送り続けた。
「昨日、あいつにきちんと伝えてくれたみたいだね」
冷たい目でそう言われて、思わず足が止まった。確信めいた口調だった。確かに私は昨日史弥さんに坂口さんからの伝言を伝えたが、何故彼がそれを知っているのか。
「俺が店のシャッター開ける前から、店先で待ち構えてやがった」
「え、史弥さんがですか」
驚いて尋ねると、彼は不貞腐れた様子で頷いた。
まさか史弥さんが店まで来るなんて、考えてもいなかった。昨夜伝言の件を伝えた際も、いつもと変わらぬ余裕な態度で、気にしている素振りも無かったように思えた。
「何て、言ってましたか」
大きなため息をついた後、彼は史弥さんの丁寧な口調を大雑把に真似しながら話し出した。
「あなたが葉月を想うのも、私を嫌うのも私はまるで構いません。ただし、この間もお伝えした通り、葉月を傷付けたり怖がらせるような事は許さない。とか言っちゃってさ、葉月ちゃんといる時と別人みたいな顔してさ」
あの綺麗な顔でにこりともせずに怒る史弥さんを想像するだけで、背筋にひやりと冷たい汗がつたった。あの地を這う様に低い声で、静かに警告する彼が鮮明にイメージできて、何故だか首筋に鳥肌が立った。想像などではなく、この目で直接見たかったと、そう思った。彼の魅惑的な香りにあてられて、私も大概おかしくなってきている。
「しかも最後に、何て言ったと思う?」
「何て言ったんですか?」
史弥さんの口から零れた言葉全てが知りたくて、前のめりになりそうなのをグッと堪える。
「今度葉月に指一本でも触れたら、それを一生後悔させてやる」
史弥さんの口調を真似たのだろう、低い声でそう言った。乱暴とも取れる史弥さんの言葉が、私はとても嬉しかった。
昨日、彼が職場の人と食事に行くと知った時、私の中に初めての感情が芽生えた。ドロドロとして黒いその感情は、夜まで時間をかけてぐんぐんと大きくなった。しかしあの瞬間、彼が相手は男性だったと笑った時、心配いらないと私の頭を撫でた時、その感情は一種で消え去った。しかし、それはいつでも私の心を蝕もうと機会を伺っているのがわかる。そんな『嫉妬』や『独占欲』と呼ばれる感情の処理の仕方もわからず、ただ醜い自分を責めていた。
しかし史弥さんも同じように私に嫉妬や独占欲を抱いているのだと改めて実感して、それを嬉しいと感じた。これは、異常なのだろうか。
「なにが後悔させてやるだ。朝っぱらから堂々と脅しやがってよ。葉月ちゃん、本当にあいつといて大丈夫?」
「大丈夫って、何がです?」
ふいにいつものトーンで話しかけられて、少なからず動揺した。問いかけた私に、彼はまだ不機嫌な顔をしている。
「あいつに乱暴に扱われてるんじゃないの? 一生後悔させてやる、なんて普通の人間の言う事じゃないって」
彼の言う事も一理ある、と思った。それでも史弥さんが優しいのは事実だし、嫌だと思う事をされたことも、乱暴に扱われた琴なんて一度だってなかった。それどころか、自分のことを棚に上げて史弥さんを責める坂口さんに少し腹を立てた。
「史弥さんはそんなことしません。昨日だって……」
―とても優しかった。
そう言おうとして、昨夜の事を唐突に、そして鮮やかに思い出した。
濃い花のような彼の香り、頼もしい腕と胸の感触、彼の体温、そして唇と口内を這う舌先の感覚が一気にフラッシュバックして、顔に血液が集中する。
かぁと赤くなったであろう私の顔を見て、坂口さんが目を見開く。恥ずかしくなってその場から逃げるようにロッカールームへ駈け込んで、身支度を整えた。
髪を結んで、呼吸を整えてから戻ると、坂口さんもいつもの彼に戻っていた。口元に笑みを浮かべて、カウンターに肘をついている。その横に並んで、開店準備を始める。彼の好みでかけているBGMを流す為にスイッチを入れれば、緩やかなクラシックが耳に心地良い。どちらかと言えば私もクラシックが好きだが、たまにはジャズでも流してみるのもいいかもしれないな、などと思ってみたりする。
「何ニヤついてるの」
頬杖に邪魔をされて口がきちんと動かせず、聞き取りにくい発音で坂口さんが言った。カウンター下に屈みこんで、金庫を開けながら顔を引き締める。中から平たいポーチを取り出して、金庫の扉を閉める。
「ニヤついてなんかないです」
ポーチの中から現金を取り出して、それをレジの中へと入れていく。毎朝のルーティンになっている仕事だ。本日発売になる文庫やコミックは既に昨日の閉店後に並べてあるので、これが終われば実質朝の支度は終了となる。
「さっきは顔真っ赤にしてたし、幸せそうでなによりですよ」
拗ねた口調でそう言われて視線を合わせると、一応、といった感じで口角を釣り上げた。
「信じて貰えないかもしれないけど、葉月ちゃんの幸せを喜んではいるんだよ」
ふと悲しげな目でそう言った。胸がチクリと痛んで、息が苦しくなる。
「わかってます。ありがとうございます」
頬を緩めて微笑めば、彼も同じように笑ってくれる。
「ま、俺ならもっと幸せに出来るとは思ってるけど」
笑って誤魔化したが、内心そんなことはありえないと思った。史弥さんが私にくれるのは、いつだって色鮮やかで目が痛くなるほどの感情だった。たった一度頬に指先が触れるだけで、二度とこの手を離したくないと、そう思った。私をこんな気持ちにさせられるのは、地球上どこを探しても史弥さん以外に見つからないはずだ。
「おはようございます。どうしたんですか、怖い顔して……」
頬杖をついている彼は、明らかに不機嫌だった。むすっと口をへの字に結び、にこりともしないで私を見ている。これは、彼にしてはとても珍しいことだ。
「私、何かしましたか?」
昨日、仕事で何かミスをしてしまっただろうか? それとも、きちんと自分の仕事を終わらせずに帰ってしまっただろうか? 必死に頭を働かせたけれど、思い当たる節はなかった。そしてそれを証明するかのように、彼も小さく首を横に振る。
「いや、葉月ちゃんじゃないよ」
何とか刺々しくならないように、気を使って話してくれているのがわかる。自分のせいでないのなら、と少しほっとして奥のロッカーへと向かうべく、カウンターへと入り込んだ。
「そうですか。なら、良かったです。いや、良くはなかったですね。すみません」
あの彼がここまでふくれっ面をしているのだから、よほど嫌な事があったのだろう。それを『良かった』とは無神経だったと反省する。
「いや、いいよ」
相変わらずにこりともせず、彼がそう言う。ピリピリとした空気が嫌で、早くここから離れたいと思った。今日一日彼がこんなムードでいるのなら、長い一日になりそうだ。
彼の横を通り過ぎた時、くるりと椅子の上で私の動きに合わせて彼が回った。そうすることで、彼はずっと私に視線を送り続けた。
「昨日、あいつにきちんと伝えてくれたみたいだね」
冷たい目でそう言われて、思わず足が止まった。確信めいた口調だった。確かに私は昨日史弥さんに坂口さんからの伝言を伝えたが、何故彼がそれを知っているのか。
「俺が店のシャッター開ける前から、店先で待ち構えてやがった」
「え、史弥さんがですか」
驚いて尋ねると、彼は不貞腐れた様子で頷いた。
まさか史弥さんが店まで来るなんて、考えてもいなかった。昨夜伝言の件を伝えた際も、いつもと変わらぬ余裕な態度で、気にしている素振りも無かったように思えた。
「何て、言ってましたか」
大きなため息をついた後、彼は史弥さんの丁寧な口調を大雑把に真似しながら話し出した。
「あなたが葉月を想うのも、私を嫌うのも私はまるで構いません。ただし、この間もお伝えした通り、葉月を傷付けたり怖がらせるような事は許さない。とか言っちゃってさ、葉月ちゃんといる時と別人みたいな顔してさ」
あの綺麗な顔でにこりともせずに怒る史弥さんを想像するだけで、背筋にひやりと冷たい汗がつたった。あの地を這う様に低い声で、静かに警告する彼が鮮明にイメージできて、何故だか首筋に鳥肌が立った。想像などではなく、この目で直接見たかったと、そう思った。彼の魅惑的な香りにあてられて、私も大概おかしくなってきている。
「しかも最後に、何て言ったと思う?」
「何て言ったんですか?」
史弥さんの口から零れた言葉全てが知りたくて、前のめりになりそうなのをグッと堪える。
「今度葉月に指一本でも触れたら、それを一生後悔させてやる」
史弥さんの口調を真似たのだろう、低い声でそう言った。乱暴とも取れる史弥さんの言葉が、私はとても嬉しかった。
昨日、彼が職場の人と食事に行くと知った時、私の中に初めての感情が芽生えた。ドロドロとして黒いその感情は、夜まで時間をかけてぐんぐんと大きくなった。しかしあの瞬間、彼が相手は男性だったと笑った時、心配いらないと私の頭を撫でた時、その感情は一種で消え去った。しかし、それはいつでも私の心を蝕もうと機会を伺っているのがわかる。そんな『嫉妬』や『独占欲』と呼ばれる感情の処理の仕方もわからず、ただ醜い自分を責めていた。
しかし史弥さんも同じように私に嫉妬や独占欲を抱いているのだと改めて実感して、それを嬉しいと感じた。これは、異常なのだろうか。
「なにが後悔させてやるだ。朝っぱらから堂々と脅しやがってよ。葉月ちゃん、本当にあいつといて大丈夫?」
「大丈夫って、何がです?」
ふいにいつものトーンで話しかけられて、少なからず動揺した。問いかけた私に、彼はまだ不機嫌な顔をしている。
「あいつに乱暴に扱われてるんじゃないの? 一生後悔させてやる、なんて普通の人間の言う事じゃないって」
彼の言う事も一理ある、と思った。それでも史弥さんが優しいのは事実だし、嫌だと思う事をされたことも、乱暴に扱われた琴なんて一度だってなかった。それどころか、自分のことを棚に上げて史弥さんを責める坂口さんに少し腹を立てた。
「史弥さんはそんなことしません。昨日だって……」
―とても優しかった。
そう言おうとして、昨夜の事を唐突に、そして鮮やかに思い出した。
濃い花のような彼の香り、頼もしい腕と胸の感触、彼の体温、そして唇と口内を這う舌先の感覚が一気にフラッシュバックして、顔に血液が集中する。
かぁと赤くなったであろう私の顔を見て、坂口さんが目を見開く。恥ずかしくなってその場から逃げるようにロッカールームへ駈け込んで、身支度を整えた。
髪を結んで、呼吸を整えてから戻ると、坂口さんもいつもの彼に戻っていた。口元に笑みを浮かべて、カウンターに肘をついている。その横に並んで、開店準備を始める。彼の好みでかけているBGMを流す為にスイッチを入れれば、緩やかなクラシックが耳に心地良い。どちらかと言えば私もクラシックが好きだが、たまにはジャズでも流してみるのもいいかもしれないな、などと思ってみたりする。
「何ニヤついてるの」
頬杖に邪魔をされて口がきちんと動かせず、聞き取りにくい発音で坂口さんが言った。カウンター下に屈みこんで、金庫を開けながら顔を引き締める。中から平たいポーチを取り出して、金庫の扉を閉める。
「ニヤついてなんかないです」
ポーチの中から現金を取り出して、それをレジの中へと入れていく。毎朝のルーティンになっている仕事だ。本日発売になる文庫やコミックは既に昨日の閉店後に並べてあるので、これが終われば実質朝の支度は終了となる。
「さっきは顔真っ赤にしてたし、幸せそうでなによりですよ」
拗ねた口調でそう言われて視線を合わせると、一応、といった感じで口角を釣り上げた。
「信じて貰えないかもしれないけど、葉月ちゃんの幸せを喜んではいるんだよ」
ふと悲しげな目でそう言った。胸がチクリと痛んで、息が苦しくなる。
「わかってます。ありがとうございます」
頬を緩めて微笑めば、彼も同じように笑ってくれる。
「ま、俺ならもっと幸せに出来るとは思ってるけど」
笑って誤魔化したが、内心そんなことはありえないと思った。史弥さんが私にくれるのは、いつだって色鮮やかで目が痛くなるほどの感情だった。たった一度頬に指先が触れるだけで、二度とこの手を離したくないと、そう思った。私をこんな気持ちにさせられるのは、地球上どこを探しても史弥さん以外に見つからないはずだ。
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