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拡がる波紋
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ざあざあと音を立てて降る冷たい雨を店内から見つめながら、ため息をついた。この雨では客足も遠のくようで、今日は朝から一人も来客がない。坂口さんはそれを気に留める様子もなく、暇でいいじゃない、と笑った。店長としてどうかとは思うが、彼のそういった部分に助けられているのも事実だ。私一人ではすぐに暗くふさぎ込みがちだが、彼はいつだって底抜けに明るく、気分を楽にしてくれる。
史弥さんと付き合い始めて昨日で調度一か月が過ぎた。窓から見える景色はすっかり冬のそれになったが、毎年のように私の心まで凍てつく風が吹き荒れることはなかった。先月の両親の命日には、彼も墓参りに付き合ってくれた。次の休みは何をしているのかと尋ねられ、墓参りへ行くと言った私に驚いた顔を見せて、一緒に行くと言ってくれたのだ。もちろん、私が嫌でなければと付け加えるのも忘れなかった。その気持ちがとても嬉しかったし、何故両親を失う事になったのかも、彼は聞こうとはしなかった。
今まで誰にも、両親のことは話していない。実際何と言えばいいのかもわからないし、口にするのもあまりにも辛かった。だから彼が聞かずにいてくれたことも、私と一緒に両親を訪ねてくれたことも、その全てが嬉しかった。
彼との交際は順調と言っていいと思う。週末は可能な限り一緒に過ごしているし、もちろんそれを重荷だと思った事はない。彼がどう感じているかは怖くて想像できないが、逢う度に穏やかに微笑んでくれるのだから、嫌がってはいないと思いたい。
彼とは、まだ体の関係は結んでいない。約束した通り、彼は辛抱強く待ってくれている。少しずつ私に触れる頻度も高まったし、それを嫌だとは思わない。ただ、どうしてもその先へと進むことが出来ずにいた。彼も敏感に私の恐怖を察知して、限界が訪れる寸前にいつも手を止めて優しく抱き締めてくれる。彼の優しさに甘えて、我慢をさせているのでは……と不安に思う事もある。
「雨凄いな」
ふいに後ろから声をかけられて、彷徨っていた思考を一度中断させる。
「寒そうですね」
そう答えれば、彼は隣に腰を降ろして頷いた。彼が口を開いたと同時に、店の扉が開くのがわかった。そちらに目をやれば、栗色の髪を一つに纏めた女性が立っていた。傘をたたんで店内へ入ると、彼女は迷わずに一冊の本を手に取り、レジへと向かってきた。
真白の手には真っ赤なマニキュアが美しく塗られ、紺色のコートと相まって余計に輝いて見えた。透き通るような白い肌に、僅かに紅く染まった頬のふくらみが酷く綺麗で、私は彼女に目を奪われていた。
「ありがとう」
会計を済ませた坂口さんにそう告げて、彼女は柔らかい視線を私に向けた。その瞳に好奇心と、隠しきれない怒りが滲んでいるのが見て取れた。全身に痛い程の鳥肌が立ち、その瞳から逃れようと目を逸らした。すると彼女の小さな笑い声が耳に届き、やがて立ち去る音が聞こえた。
「すんごい綺麗な人」
立ち去った彼女を見送る様にドアを見つめている坂口さんが漏らした。確かに、早々見られないような美女であったことは確かだ。私自身、視線が絡むそれまでは彼女に憧れにも似た感情を抱いていた。
「そうですね」
声に滲んだ違和感を感じ取ったのか、坂口さんがこちらに視線をくべた。
「どうした? 妬いた?」
何気なく聞いてくる彼に苦笑いを返して、何でもないと首を横に振った。心にひっかかる『嫌な予感』を、私は無理やり無視をした。彼女が購入していった本の作者は、有馬与八だった。
気味の悪い女性が立ち去ってから二時間ほどが過ぎた時、本日二度目の客が現れた。
「いらっしゃいませ」
緩み切る頬を隠そうともしない私の隣で、坂口さんがため息をつく。それを気に留める素振りも見せないで、その客は私の目の前で足を止める。
「お疲れ様。酷い雨だね」
そう口を開いたのは、長いコートに身を包んだ史弥さんだ。車から傘を差さずに来たようで、濡れた前髪から水滴を飛ばすようにプルプルと頭を振って見せた。
「史弥さん、雨男っぽい」
その姿を見て浮かんだことを、良く考えもせずに口にしていた。彼は驚いたように大げさに目を見開いて、片方の口角を釣り上げて笑う。
「心外だな。俺はこう見えても晴れ男なんだ。今まで、一度だって雨が降った事がある?」
そう言われて、確かに彼と出かける時にはいつだって晴れていた事を思い出す。恐ろしく雨が似合う彼は、意外にも太陽に愛されていたようだ。
「あ、ないかも……。でも、雨が似合うね。髪が濡れてる」
よくわからないことを口走っても、彼は優しく笑ってくれる。無意識に彼の前髪に触れようと伸ばした手を引込めて、カウンターへと戻す。それに気付いてか、彼は小さく笑う。
「雨が似合う? それは初めて言われたな」
「褒め言葉です。映画みたいで、かっこいい」
敬語と崩した口調とを織り交ぜて話せるようになったのは最近の事だ。彼は私に名前を呼び捨てにしてと言ってくるが、それはまた至難の業だ。「史弥さん、なんて他人行儀だな」と笑って悪戯に唇を寄せた彼に何も言えなくなって、名前を呼ぶどころの騒ぎではなかった。
「映画? ショーシャンク的な?」
そう言って、彼が大雨の降る外を指差す。
「外で跪いてこようか?」
無邪気な子供のように、それでいて妖艶に笑う史弥さんに見惚れそうになる。きっといつまで経っても、これに見慣れることはないのだろうと思う。
「お客さん、本買わないんすか」
不貞腐れた声を出した坂口さんの方を一度だけ見やって、彼はすぐに視線を私へ戻した。その一瞬の仕草に胸が高鳴る。
「今日は葉月に逢いに立ち寄っただけですが、そう言うなら買いましょうか」
丁寧だが棘のある口調で言い切って、彼は私に一度笑いかけてくるりと踵をかえした。いつもの古書のコーナーへ向かう様だ。
「店長」
彼に責める様な視線をぶつければ、何食わぬ顔で肩をすくめる。
「そう、俺店長なのよ。だから、買う気も無い客を追い返すのも俺の仕事ってわけよ」
今日一番の笑顔とも言えるほど満面の笑みを浮かべた彼は、呆れる私にふと目を細める。そして、何かを言おうと口を開いたその時だった。
「これ」
ドサっと大きな音を立てて、史弥さんがカウンターへ本をドサドサと落とした。驚いて肩が揺れた私に、優しい目を向ける。
「ごめんね、驚かせたね」
大丈夫、と首を振る横で、坂口さんが仏頂面でレジに金額を打ちこんで行く。私は古い本を傷付けないよう慎重に、袋へと詰めていった。
「ありあとした~」
だらだらと、そして早口で礼を言った坂口さんは、あからさまに史弥さんに帰って欲しがっている。もちろん史弥さんは、そんな彼を気にする様子も見せない。
釣りを受け取った後、私に向き直ってにこりと微笑む。
「葉月、今日はこの後空いてる?」
いつだって予定は空いているし、史弥さんの誘いなら断るはずもない。頭を縦に振って頷くと、彼は満足そうに微笑む。
「良かった。じゃあ、また終わる頃に迎えに来るよ」
そう言って彼がドアへと歩き出した時、けたたましい音を立ててドアが開かれた。そこから転がる様に入ってきた女性が躓いて、転びそうになる。それを史弥さんがすかさず腕を伸ばして受け止めた。
女性は史弥さんの腕に掴まって息を整えている。恐らく五十代半ばであろう彼女には、見覚えがった。
「葉月ちゃん……」
息も絶え絶えの彼女は、私の名を呼び、悲痛な視線を向けた。胃がキリリと痛んで、顔が険しくなるのがわかる。
「葉月ちゃん、大変なの。おばあちゃまが……」
彼女は、祖母の隣に暮らす女性だ。
史弥さんと付き合い始めて昨日で調度一か月が過ぎた。窓から見える景色はすっかり冬のそれになったが、毎年のように私の心まで凍てつく風が吹き荒れることはなかった。先月の両親の命日には、彼も墓参りに付き合ってくれた。次の休みは何をしているのかと尋ねられ、墓参りへ行くと言った私に驚いた顔を見せて、一緒に行くと言ってくれたのだ。もちろん、私が嫌でなければと付け加えるのも忘れなかった。その気持ちがとても嬉しかったし、何故両親を失う事になったのかも、彼は聞こうとはしなかった。
今まで誰にも、両親のことは話していない。実際何と言えばいいのかもわからないし、口にするのもあまりにも辛かった。だから彼が聞かずにいてくれたことも、私と一緒に両親を訪ねてくれたことも、その全てが嬉しかった。
彼との交際は順調と言っていいと思う。週末は可能な限り一緒に過ごしているし、もちろんそれを重荷だと思った事はない。彼がどう感じているかは怖くて想像できないが、逢う度に穏やかに微笑んでくれるのだから、嫌がってはいないと思いたい。
彼とは、まだ体の関係は結んでいない。約束した通り、彼は辛抱強く待ってくれている。少しずつ私に触れる頻度も高まったし、それを嫌だとは思わない。ただ、どうしてもその先へと進むことが出来ずにいた。彼も敏感に私の恐怖を察知して、限界が訪れる寸前にいつも手を止めて優しく抱き締めてくれる。彼の優しさに甘えて、我慢をさせているのでは……と不安に思う事もある。
「雨凄いな」
ふいに後ろから声をかけられて、彷徨っていた思考を一度中断させる。
「寒そうですね」
そう答えれば、彼は隣に腰を降ろして頷いた。彼が口を開いたと同時に、店の扉が開くのがわかった。そちらに目をやれば、栗色の髪を一つに纏めた女性が立っていた。傘をたたんで店内へ入ると、彼女は迷わずに一冊の本を手に取り、レジへと向かってきた。
真白の手には真っ赤なマニキュアが美しく塗られ、紺色のコートと相まって余計に輝いて見えた。透き通るような白い肌に、僅かに紅く染まった頬のふくらみが酷く綺麗で、私は彼女に目を奪われていた。
「ありがとう」
会計を済ませた坂口さんにそう告げて、彼女は柔らかい視線を私に向けた。その瞳に好奇心と、隠しきれない怒りが滲んでいるのが見て取れた。全身に痛い程の鳥肌が立ち、その瞳から逃れようと目を逸らした。すると彼女の小さな笑い声が耳に届き、やがて立ち去る音が聞こえた。
「すんごい綺麗な人」
立ち去った彼女を見送る様にドアを見つめている坂口さんが漏らした。確かに、早々見られないような美女であったことは確かだ。私自身、視線が絡むそれまでは彼女に憧れにも似た感情を抱いていた。
「そうですね」
声に滲んだ違和感を感じ取ったのか、坂口さんがこちらに視線をくべた。
「どうした? 妬いた?」
何気なく聞いてくる彼に苦笑いを返して、何でもないと首を横に振った。心にひっかかる『嫌な予感』を、私は無理やり無視をした。彼女が購入していった本の作者は、有馬与八だった。
気味の悪い女性が立ち去ってから二時間ほどが過ぎた時、本日二度目の客が現れた。
「いらっしゃいませ」
緩み切る頬を隠そうともしない私の隣で、坂口さんがため息をつく。それを気に留める素振りも見せないで、その客は私の目の前で足を止める。
「お疲れ様。酷い雨だね」
そう口を開いたのは、長いコートに身を包んだ史弥さんだ。車から傘を差さずに来たようで、濡れた前髪から水滴を飛ばすようにプルプルと頭を振って見せた。
「史弥さん、雨男っぽい」
その姿を見て浮かんだことを、良く考えもせずに口にしていた。彼は驚いたように大げさに目を見開いて、片方の口角を釣り上げて笑う。
「心外だな。俺はこう見えても晴れ男なんだ。今まで、一度だって雨が降った事がある?」
そう言われて、確かに彼と出かける時にはいつだって晴れていた事を思い出す。恐ろしく雨が似合う彼は、意外にも太陽に愛されていたようだ。
「あ、ないかも……。でも、雨が似合うね。髪が濡れてる」
よくわからないことを口走っても、彼は優しく笑ってくれる。無意識に彼の前髪に触れようと伸ばした手を引込めて、カウンターへと戻す。それに気付いてか、彼は小さく笑う。
「雨が似合う? それは初めて言われたな」
「褒め言葉です。映画みたいで、かっこいい」
敬語と崩した口調とを織り交ぜて話せるようになったのは最近の事だ。彼は私に名前を呼び捨てにしてと言ってくるが、それはまた至難の業だ。「史弥さん、なんて他人行儀だな」と笑って悪戯に唇を寄せた彼に何も言えなくなって、名前を呼ぶどころの騒ぎではなかった。
「映画? ショーシャンク的な?」
そう言って、彼が大雨の降る外を指差す。
「外で跪いてこようか?」
無邪気な子供のように、それでいて妖艶に笑う史弥さんに見惚れそうになる。きっといつまで経っても、これに見慣れることはないのだろうと思う。
「お客さん、本買わないんすか」
不貞腐れた声を出した坂口さんの方を一度だけ見やって、彼はすぐに視線を私へ戻した。その一瞬の仕草に胸が高鳴る。
「今日は葉月に逢いに立ち寄っただけですが、そう言うなら買いましょうか」
丁寧だが棘のある口調で言い切って、彼は私に一度笑いかけてくるりと踵をかえした。いつもの古書のコーナーへ向かう様だ。
「店長」
彼に責める様な視線をぶつければ、何食わぬ顔で肩をすくめる。
「そう、俺店長なのよ。だから、買う気も無い客を追い返すのも俺の仕事ってわけよ」
今日一番の笑顔とも言えるほど満面の笑みを浮かべた彼は、呆れる私にふと目を細める。そして、何かを言おうと口を開いたその時だった。
「これ」
ドサっと大きな音を立てて、史弥さんがカウンターへ本をドサドサと落とした。驚いて肩が揺れた私に、優しい目を向ける。
「ごめんね、驚かせたね」
大丈夫、と首を振る横で、坂口さんが仏頂面でレジに金額を打ちこんで行く。私は古い本を傷付けないよう慎重に、袋へと詰めていった。
「ありあとした~」
だらだらと、そして早口で礼を言った坂口さんは、あからさまに史弥さんに帰って欲しがっている。もちろん史弥さんは、そんな彼を気にする様子も見せない。
釣りを受け取った後、私に向き直ってにこりと微笑む。
「葉月、今日はこの後空いてる?」
いつだって予定は空いているし、史弥さんの誘いなら断るはずもない。頭を縦に振って頷くと、彼は満足そうに微笑む。
「良かった。じゃあ、また終わる頃に迎えに来るよ」
そう言って彼がドアへと歩き出した時、けたたましい音を立ててドアが開かれた。そこから転がる様に入ってきた女性が躓いて、転びそうになる。それを史弥さんがすかさず腕を伸ばして受け止めた。
女性は史弥さんの腕に掴まって息を整えている。恐らく五十代半ばであろう彼女には、見覚えがった。
「葉月ちゃん……」
息も絶え絶えの彼女は、私の名を呼び、悲痛な視線を向けた。胃がキリリと痛んで、顔が険しくなるのがわかる。
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