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影
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ぜぇぜぇと肩を揺らして息をする女性を、どこか他人事の様に眺めていた。ここから祖母の住む家までは歩いて四十分程かかるはずだ。その距離を走ってきたのだから、年齢の割に体力のある人だ、そんな事まで考えていた。
「とにかく、一緒に来て。大変なのよ」
彼女はカウンターの反対側から手を伸ばして、私の腕を掴んだ。そこで、彼女の後ろにいた史弥さんが一歩踏み出して、話しかけた。
「俺が車を出すよ。とにかく、葉月は支度をした方がいい。詳しい事は、車の中で聞こう」
そう言うと、女性もうんうんと頷いて私を待っている。祖母に何か大変な事が起きていることだけはわかった。今すぐに会いに行かなくてはいけないこともわかっている。それなのに、身体は全くいう事を聞かず、足に根が生えた様に動けなくなっていた。
「葉月ちゃん、ここはいいから。支度しておいで」
坂口さんが優しくそう言って、肩に手を回す。その瞬間、史弥さんの眉間に皺が寄ったのが見えたが、すぐにそれを消して頷いた。
私は、はい、と答えたものの、やはり身動きが取れずにいた。祖母は、私のたった一人の身内だ。女性の瞳の端には涙が滲んでおり、何が起きているのかを聞くのも怖かった。そんな臆病な自分に嫌気が差す。
バタバタと音が聞こえたと思ったら、坂口さんが目の前に私の上着と鞄を差し出した。従業員は私と彼しかいないため、ロッカーには鍵をかけていない。そのため、見かねて持って来てくれたようだ。
「ほら、急いで」
そう言って鞄を私に持たせ、背中で結んでいたエプロンの紐を解こうとした。その時、向かいにいたはずの史弥さんがすぐ隣にいて、坂口さんの肩を掴んで制止した。
「私がやりますから」
いつもより少しだけ穏やかな声でそう言い、スルスルとエプロンを私から脱がせた。上着も坂口さんの手から受け取ったようで、ふわりと肩にかけてくれる。
「さ、行こう」
肩を抱いて、私を促してくれる。先ほどまで地面に張り付いたように動かなかった足も、彼の助けを借りて何とか動き出した。
「あとで連絡させますから。ありがとう」
史弥さんが、坂口さんにそう言ったのが聞こえた。坂口さんがどう反応したのかは、わからなかった。
女性と並んで車の後部に座り、史弥さんは滑らかに車を滑らせた。
「向かうのは病院ですか?」
いや、と女性が首を振るのを、彼はミラーで確認している。
「彼女の家へ。そこの信号をまず左です」
そう言うや否やウィンカーを出す。女性はそっと私の手を両手で握りしめた。
祖母と暮らしていた時、彼女はよく祖母の話し相手になってくれていた。私があの家を出てからも、それは変わらなかったようだ。私は顔を合わせる際に挨拶をする程度だったが、いつも笑顔で声をかけてくれていたのを思い出す。
「おばあちゃんは……」
恐る恐る尋ねると、彼女は悲しそうに目を伏せる。そして、見る見る間にその目に涙が浮かんだ。やがて堪えきれなくなった涙はぽろぽろと頬を伝う。
「おうちがね、燃えてるの」
その言葉で、頭が真っ白になった。祖母は数年前から足が悪く、歩くのには杖が欠かせなくなっていた。支え無では立ち上がるのにも時間がかかるし、杖を使っても歩くスピードは亀の様だった。数週間前に帰った時、隣の添田さんがよくしてくれるから助かるの、と笑っていた祖母を思い出した。
「添田さん、ですよね。私があそこで働いてるの、よくご存知で……」
泣いている彼女を見て、何故だか私は冷静になっていた。そんな私を心配しているのか、ミラー越しに史弥さんと頻繁に目が合う。
女性は道案内をしながら、私に説明をしてくれる。
「おばあちゃまがね、嬉しそうに話してたのよ。好きな本屋さんで頑張ってるあなたが誇らしいって。あなたのこと、いつも心配してた」
じわりと目頭が熱くなるが、まだ泣くわけにはいかなかった。
まだ、祖母が亡くなったと決まったわけではない。頭ではわかっている。燃え盛る家の中で彼女が逃げるなど不可能なこと。添田さんが気付いた時には大きな炎に家全体が包まれていたそうだ。外に出て野次馬の中に祖母を捜したが、どこにも姿はなかったらしい。そんなスピードで火の手が上がったのなら……。しかし、今ここで泣いてしまえばそれを認めてしまうようで、僅かな可能性にしがみつく事で必死だった。
「わざわざありがとうございます」
そう言うと、史弥さんの悲痛な視線がミラー越しに突き刺さる。添田さんは私を抱きしめて、とうとう声をあげてわんわん泣き始めた。そんな彼女を慰めながら、私はぐっと下唇を噛み締めていた。
「あぁ、見えてきた。あそこだね?」
言われて前を見れば、灰色の煙がもくもくと立ち上っていた。
「そうです」
自分でも驚く程、感情の無い声だった。きっとこれが、自己防衛と呼ばれるものなのだろう、と思った。
「ここで降りた方がいいな。車を停められる場所を見つけて、すぐに追いかけるよ」
そう言って通りに車を停車させた彼に頷いて車から降りようとすると、ふいに名前を呼ばれた。車の外の片足を降ろしたまま、史弥さんの方を見る。すると彼も後ろを振り返っていて、視線が混じり合う。
「大丈夫? 一緒に居た方が良ければ、ここに車を停めていくよ」
心から心配そうな目をしている彼から視線を逸らして辺りを見渡した。そこは見慣れた住宅街で、今私達がいるのは細い一本道だ。車を運転しない私でも、ここに彼の大きな車が泊まっていれば邪魔なことは判断がついた。
「大丈夫です。でも、なるべく早く……」
不安を口にすれば涙まで零れてしまうそうで、慌てて口を噤んだ。もちろんだよ、と彼は優しく言って、私達を残して車を走らせた。
車から降りると、息をするのも苦しい程煙が充満していることがわかった。危険だと判断されたのか、周りの野次馬はそう多くはなかった。震える足を無理やり動かして、住み慣れた家へと向かう。
赤い消防車が何台も見えたが、救急車の姿は見当たらない。そして、警察の車が何故か数台確認できた。そして、そのうちの一台の前に、見覚えのある男が立っている。いつかテレビでも見た、あの男だ。
彼は私に気付くと、約十年前と変わらない表情を見せた。眉間に深く皺を刻み込んで、口をへの字に結んでいる。ピンと伸ばして歩くその姿は、記憶にあるものより更に風格を増していた。
「片瀬さん」
重苦しい声で、彼が私の名を呼んだ。添田さんが驚いて私達を見ている。
「お久しぶりです、石丸さん」
しっかりと頷いた後、彼は一度目を閉じて頭を振った。ゆっくり目を開いて、適度な距離を保ったまま、話し始める。
「大切な話があります。どうぞ、あちらへ」
そう言って片手で促す先には、一台の警察車両が停まっていた。あの中で話を、という流れなのだろう。しかし私は、いつ戻ってきてくれるかわからない史弥さんを待っていた。この状況を、一人で乗り切る勇気すらなかったのだ。心の中で祖母に謝り、口を開く。
「少し、待ってもらえませんか。私一人では、とても……」
もはや声は震え、涙が流れていないのが不思議なくらいだった。彼も何も言わず、ただ黙って頷いてくれた。
「誰か、来てくれるんだね? その人がいれば、少しは痛みが和らぐのか」
先ほどの、いかにも刑事ですといった口調とは違う、親しみを感じさせる口調で彼が言った。その言葉には、祖母の安否がはっきりと含まれていた。無理やり首を縦に振れば、彼はほっと息をついた。
「そうか。よかった、一人じゃないんだな」
彼が初めて見せた表情は、私に父親を思い出させた。優しくて、暖かくて、大きい。そんな存在だ。目尻に少しだけ皺を寄せて、肩に両手を乗せた。そしてすぐにハッとして手をどけると、小さく謝った。きっと彼は、私が吸血鬼である彼をまだ恐れていると思っているのだろう。きちんと話をしよう、そう思った時、優しい声が耳に届いた。
「葉月、大丈夫?」
ふわりと私の肩を抱いた史弥さんを見上げて、堪えていた涙が次々と落ちてきた。視界が歪み、史弥さんが優しく私を慰める声だけが聞こえていた。彼は強い力で私を抱きしめて、背中を擦り、思う存分泣かせてくれている。
必死に呼吸を繰り返す中で、史弥さんと石丸さんが話しているのが聞こえた。
「片瀬さんが待っていたのがお前とは」
「ご無沙汰してます、石丸さん」
「とにかく、一緒に来て。大変なのよ」
彼女はカウンターの反対側から手を伸ばして、私の腕を掴んだ。そこで、彼女の後ろにいた史弥さんが一歩踏み出して、話しかけた。
「俺が車を出すよ。とにかく、葉月は支度をした方がいい。詳しい事は、車の中で聞こう」
そう言うと、女性もうんうんと頷いて私を待っている。祖母に何か大変な事が起きていることだけはわかった。今すぐに会いに行かなくてはいけないこともわかっている。それなのに、身体は全くいう事を聞かず、足に根が生えた様に動けなくなっていた。
「葉月ちゃん、ここはいいから。支度しておいで」
坂口さんが優しくそう言って、肩に手を回す。その瞬間、史弥さんの眉間に皺が寄ったのが見えたが、すぐにそれを消して頷いた。
私は、はい、と答えたものの、やはり身動きが取れずにいた。祖母は、私のたった一人の身内だ。女性の瞳の端には涙が滲んでおり、何が起きているのかを聞くのも怖かった。そんな臆病な自分に嫌気が差す。
バタバタと音が聞こえたと思ったら、坂口さんが目の前に私の上着と鞄を差し出した。従業員は私と彼しかいないため、ロッカーには鍵をかけていない。そのため、見かねて持って来てくれたようだ。
「ほら、急いで」
そう言って鞄を私に持たせ、背中で結んでいたエプロンの紐を解こうとした。その時、向かいにいたはずの史弥さんがすぐ隣にいて、坂口さんの肩を掴んで制止した。
「私がやりますから」
いつもより少しだけ穏やかな声でそう言い、スルスルとエプロンを私から脱がせた。上着も坂口さんの手から受け取ったようで、ふわりと肩にかけてくれる。
「さ、行こう」
肩を抱いて、私を促してくれる。先ほどまで地面に張り付いたように動かなかった足も、彼の助けを借りて何とか動き出した。
「あとで連絡させますから。ありがとう」
史弥さんが、坂口さんにそう言ったのが聞こえた。坂口さんがどう反応したのかは、わからなかった。
女性と並んで車の後部に座り、史弥さんは滑らかに車を滑らせた。
「向かうのは病院ですか?」
いや、と女性が首を振るのを、彼はミラーで確認している。
「彼女の家へ。そこの信号をまず左です」
そう言うや否やウィンカーを出す。女性はそっと私の手を両手で握りしめた。
祖母と暮らしていた時、彼女はよく祖母の話し相手になってくれていた。私があの家を出てからも、それは変わらなかったようだ。私は顔を合わせる際に挨拶をする程度だったが、いつも笑顔で声をかけてくれていたのを思い出す。
「おばあちゃんは……」
恐る恐る尋ねると、彼女は悲しそうに目を伏せる。そして、見る見る間にその目に涙が浮かんだ。やがて堪えきれなくなった涙はぽろぽろと頬を伝う。
「おうちがね、燃えてるの」
その言葉で、頭が真っ白になった。祖母は数年前から足が悪く、歩くのには杖が欠かせなくなっていた。支え無では立ち上がるのにも時間がかかるし、杖を使っても歩くスピードは亀の様だった。数週間前に帰った時、隣の添田さんがよくしてくれるから助かるの、と笑っていた祖母を思い出した。
「添田さん、ですよね。私があそこで働いてるの、よくご存知で……」
泣いている彼女を見て、何故だか私は冷静になっていた。そんな私を心配しているのか、ミラー越しに史弥さんと頻繁に目が合う。
女性は道案内をしながら、私に説明をしてくれる。
「おばあちゃまがね、嬉しそうに話してたのよ。好きな本屋さんで頑張ってるあなたが誇らしいって。あなたのこと、いつも心配してた」
じわりと目頭が熱くなるが、まだ泣くわけにはいかなかった。
まだ、祖母が亡くなったと決まったわけではない。頭ではわかっている。燃え盛る家の中で彼女が逃げるなど不可能なこと。添田さんが気付いた時には大きな炎に家全体が包まれていたそうだ。外に出て野次馬の中に祖母を捜したが、どこにも姿はなかったらしい。そんなスピードで火の手が上がったのなら……。しかし、今ここで泣いてしまえばそれを認めてしまうようで、僅かな可能性にしがみつく事で必死だった。
「わざわざありがとうございます」
そう言うと、史弥さんの悲痛な視線がミラー越しに突き刺さる。添田さんは私を抱きしめて、とうとう声をあげてわんわん泣き始めた。そんな彼女を慰めながら、私はぐっと下唇を噛み締めていた。
「あぁ、見えてきた。あそこだね?」
言われて前を見れば、灰色の煙がもくもくと立ち上っていた。
「そうです」
自分でも驚く程、感情の無い声だった。きっとこれが、自己防衛と呼ばれるものなのだろう、と思った。
「ここで降りた方がいいな。車を停められる場所を見つけて、すぐに追いかけるよ」
そう言って通りに車を停車させた彼に頷いて車から降りようとすると、ふいに名前を呼ばれた。車の外の片足を降ろしたまま、史弥さんの方を見る。すると彼も後ろを振り返っていて、視線が混じり合う。
「大丈夫? 一緒に居た方が良ければ、ここに車を停めていくよ」
心から心配そうな目をしている彼から視線を逸らして辺りを見渡した。そこは見慣れた住宅街で、今私達がいるのは細い一本道だ。車を運転しない私でも、ここに彼の大きな車が泊まっていれば邪魔なことは判断がついた。
「大丈夫です。でも、なるべく早く……」
不安を口にすれば涙まで零れてしまうそうで、慌てて口を噤んだ。もちろんだよ、と彼は優しく言って、私達を残して車を走らせた。
車から降りると、息をするのも苦しい程煙が充満していることがわかった。危険だと判断されたのか、周りの野次馬はそう多くはなかった。震える足を無理やり動かして、住み慣れた家へと向かう。
赤い消防車が何台も見えたが、救急車の姿は見当たらない。そして、警察の車が何故か数台確認できた。そして、そのうちの一台の前に、見覚えのある男が立っている。いつかテレビでも見た、あの男だ。
彼は私に気付くと、約十年前と変わらない表情を見せた。眉間に深く皺を刻み込んで、口をへの字に結んでいる。ピンと伸ばして歩くその姿は、記憶にあるものより更に風格を増していた。
「片瀬さん」
重苦しい声で、彼が私の名を呼んだ。添田さんが驚いて私達を見ている。
「お久しぶりです、石丸さん」
しっかりと頷いた後、彼は一度目を閉じて頭を振った。ゆっくり目を開いて、適度な距離を保ったまま、話し始める。
「大切な話があります。どうぞ、あちらへ」
そう言って片手で促す先には、一台の警察車両が停まっていた。あの中で話を、という流れなのだろう。しかし私は、いつ戻ってきてくれるかわからない史弥さんを待っていた。この状況を、一人で乗り切る勇気すらなかったのだ。心の中で祖母に謝り、口を開く。
「少し、待ってもらえませんか。私一人では、とても……」
もはや声は震え、涙が流れていないのが不思議なくらいだった。彼も何も言わず、ただ黙って頷いてくれた。
「誰か、来てくれるんだね? その人がいれば、少しは痛みが和らぐのか」
先ほどの、いかにも刑事ですといった口調とは違う、親しみを感じさせる口調で彼が言った。その言葉には、祖母の安否がはっきりと含まれていた。無理やり首を縦に振れば、彼はほっと息をついた。
「そうか。よかった、一人じゃないんだな」
彼が初めて見せた表情は、私に父親を思い出させた。優しくて、暖かくて、大きい。そんな存在だ。目尻に少しだけ皺を寄せて、肩に両手を乗せた。そしてすぐにハッとして手をどけると、小さく謝った。きっと彼は、私が吸血鬼である彼をまだ恐れていると思っているのだろう。きちんと話をしよう、そう思った時、優しい声が耳に届いた。
「葉月、大丈夫?」
ふわりと私の肩を抱いた史弥さんを見上げて、堪えていた涙が次々と落ちてきた。視界が歪み、史弥さんが優しく私を慰める声だけが聞こえていた。彼は強い力で私を抱きしめて、背中を擦り、思う存分泣かせてくれている。
必死に呼吸を繰り返す中で、史弥さんと石丸さんが話しているのが聞こえた。
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