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関係性
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「葉月? どうかした?」
黙り込んだ私に、史弥さんが優しく訪ねてくる。心配そうな瞳に、頼りない表情を浮かべた私がぼんやりと映り込んでいるのが見える。
もしあの男が私が大切に思う全ての人を奪わなくては気が済まないのなら、次は確実に史弥さんが狙われる番だ。彼も同じヴァンパイアだが、あの男が汚い手口を使ってふいをつけば、どうなるかはわからない。
「片瀬さん、有馬なら心配いらない。こんな顔して、こいつは案外頼りになるぞ。君のことはもちろん、彼自身の身の守り方もきちんと心得てる。こいつを痛めつけようなんて、並大抵の吸血鬼じゃ話にもならないよ」
何か言いたげな表情で石丸さんへ視線を向けた史弥さんの横顔を見つめて、その言葉の意味を考えていた。
石丸さんは刑事だし、スーツを着ていてもわかるほど逞しい体つきだ。それに比べると、史弥さんは長身ではあるものの、決して筋骨隆々と言えるタイプではなかった。肩幅などはしっかりとしているけれど、どちらかと言えば細身である彼が、暴力を振るっている姿など想像もつかなかった。戸惑う私に、石丸さんが少しだけ表情を和らげる。
「とにかく俺が言いたいのは、君が思っているほど有馬はヤワな男じゃないってことだ。大丈夫、こいつは君を一人になんかしたりしない。それが嫌になれば、いつでも俺に言いなさい」
にやりと笑った史弥さんを、似たような表情で石丸さんが見つめ返して、先を続けた。
「適当な理由をつけてとっ捕まえて、君から引きはがしてやる。そうでもしないと、こいつは君から離れてはくれないぞ」
まだ何を言えばいいのか考えあぐねている私の隣で、史弥さんが甘いため息を落とした。
「訂正したい個所はいくつかあるけど、石丸さんの言ったことは大方あってる。特に後半はね」
悪戯に笑って私の手を握る力を強めた史弥さんに呆れた表情を向けた石丸さんが口を開く。
「悪いけど片瀬さん、何をしても無駄そうだ」
「そういうこと。石丸さんに冤罪で牢屋に閉じ込められようと、俺は葉月のもとへ戻るからね」
滑らかな所作で私の手を持ち上げて、ゆっくりとその甲に口づけをした。そのまま視線を動かして私を真剣な瞳で見つめる彼の前で、私にできることなど顔を真っ赤に染めて俯くことだけだ。
「というより、その必要もないみたいだけどな」
あきれ果てた口調で石丸さんが言えば、史弥さんが満足そうに頷く。
「やっとわかってくれましたか」
とにかく、と石丸さんが優しい表情を浮かべる。もちろん、彼にしては優しい、というだけであって初対面の人間ならその硬さに驚くだろう。
「君が心配するようなことは何もない。有馬は自分の身も守れる程強い。安心していい」
まだ私の手を握ってくれている史弥さんへ視線を戻せば、彼は眼が眩むほど完璧な笑顔で応えてくれる。
「でも……もし史弥さんに何かあったら、私……」
彼を信じていないわけではない。石丸さんがそう言うのだから、本当に彼は強くて心配もいらないのだろう。頭ではそう理解していても、心はどうしてもそれを受け入れられなかった。彼がいなくなってしまったら、私は今日の決断を一生悔やみ、やっと差し込んだ一筋の光を永遠に失ったまま闇に飲み込まれてしまう。そして何より、史弥さんのような人があの男の手によってこの世から消されることを考えただけで頭がどうにかなってしまいそうだった。そんなことが、許されていいはずがないのだ。それなら、私が犠牲になるべきなのだ。
「大丈夫だよ。こう見えて、俺は今までどんな勝負にも負けたことがない」
ちらりと石丸さんの方を見て、少しだけ苦々しく笑った。
「相手が、石丸さんとなれば話は変わってくるけど」
思わず笑ってしまった私に、とろけそうな笑顔を向けられる。大きな手で頭を撫でて、にっこりと微笑んでいる。そんな顔をされれば、もはや私に拒否権はなかった。
「わかりました。史弥さんにまで迷惑をかけて、ごめんなさい」
小さく頭を下げると、乗せていた手でぽんぽんと軽く叩いて子供のように扱われる。
石丸さんに視線を戻して、避けられない話題へ踏み込む。
「それで……犯人の目途とかって………」
話題が変わったことで、石丸さんの目つきが肉食獣のそれのように鋭くなる。至近距離で見るその迫力に堪えかねて、私は白い机に視線を落とした。
「今は、正直何もわかっていないんだ」
「そんな。だって何件も被害がでているんでしょう? それなのに、警察は何をやってるんですか」
静かに爆発させた史弥さんの冷たい怒りが部屋を瞬く間に支配していくのがわかる。二の腕に鳥肌が立ち、ピリピリと痛みが走った。
「落ち着け。今も最優先で動いている案件だ。今回の、片瀬さんのおばあ様の件では多くの残留物が確認できている。必ず、犯人に繋がるはずだ」
「あなたの捜査を疑うつもりはありません。ですが、そんな悠長なことを言っている時間はないのでは?」
何とか落ち着きを取り戻そうとしている史弥さんの言葉に、石丸さんはゆっくりと頷いた。威厳と風格を秘めたその姿に、史弥さんも乗り出していた身を引いた。
「おばあ様の自宅付近で派手な外車が何度か目撃されいる。あの場所では珍しい物だから、何人か近所の住民が覚えていたんだ。その車に、女が乗っていたという証言も得ている」
「女? それが何か、関係あるんですか?」
二人のやり取りを聞きながら、頭には一人の女性の姿が浮かんでいた。
「まだはっきりとはわからない。ただ、事件前日も含めて数回目撃情報が上がっている。近くにそういった住民はいないし、わざわざあの場所へ来ていたということだ。老人の多いあの場所で、目を引くほど派手な車と美女が、この件にどう絡んでくるのかは……」
そう言って目頭を指先でつまんだ石丸さんに、小さく声をかけた。彼はぴくりと反応して、すぐに顔を上げた。
「その女の人、もしかしたら……」
「心当たりがあるの?」
石丸さんよりも早く、史弥さんが驚いて声をかけてきた。身を乗り出して、今度は私の目をのぞき込んでくる。
「わからないけど、なんとなく……。そんなに記憶の残るほど綺麗な人なんて、そういないと思いますから」
「それは確かに、そうかもしれない」
まだ戸惑った顔をしながらも、彼は繋いでいない方の手で一瞬私の髪を弄んだ。
「どこでその女性に会ったか覚えているか? やはり、おばあさまの家の近くか」
いえ、と首を横に振る。
「前に職場の書店に来たんです。あれは確か……」
そう言いかけて、ゾッとして背筋が震えた。目ざとくそれに気づいた二人が、同時に私の名を口にした。
「あの人が店に来たのは……祖母が亡くなった、あの日です」
驚いた顔をした史弥さんの方を見て、更に嫌な事実を口にしなけれなならなかった。恐怖と不安で、喉の奥が震えるのがわかった。
「あの人、史弥さんの本を迷わず買っていきました。悩む様子も見せなくて……あの本を……」
目の端にじわりと涙が滲む。それが零れ落ちてしまう前に、史弥さんが素早く指先で拭ってくれる。
「あの本って?」
石丸さんの鋭い声が刺さる。史弥さんの手を握り返して、今にもくっついてしまいそうな喉を湿らせて、無理やり声を発した。
「激情、です」
ほんの一瞬、彼の瞳に受かんだ焦りと驚きを、私は見逃さなかった。私が気づいたくらいなのだから、石丸さんがそれに気づかなかったはずがないだろう。石丸さんが眉をひそめて、苛立った様子で早口になる。
「それはどんな本だ」
私を慰めるように肩に手をまわした史弥さんがそれに答える。
「サスペンスと恋愛が入り混じったような話です。俺が出した本の中でも、最も評価が二つに分かれる話だ。特別なことは何もない、普通の小説ですよ」
腑に落ちない顔をした石丸さんが、今度は私を見る。私は、小さな声でゆっくりと、彼の視線に答えた。
「一人の男性が、街で出会った女性に恋をするんです。だけど彼には婚約者がいて、別れを告げられた婚約者は怒りと嫉妬に狂って、男性と付き合い始めた女性の幸せを壊そうとする話です」
鋭い視線を史弥さんに向けた石丸さんが、低い声で先を促す。私は、またしてもそれに応えた。
「小説では結局婚約者が彼女を殺そうとするんですけど、ぎりぎりのところで男性が助けに入って、代わりに彼が命を落とすんです」
「たまたまですよ」
私が言い終わるとすぐに、史弥さんがそう言った。口をきつく結んで、珍しく眉間に皺を寄せている。
黙り込んだ私に、史弥さんが優しく訪ねてくる。心配そうな瞳に、頼りない表情を浮かべた私がぼんやりと映り込んでいるのが見える。
もしあの男が私が大切に思う全ての人を奪わなくては気が済まないのなら、次は確実に史弥さんが狙われる番だ。彼も同じヴァンパイアだが、あの男が汚い手口を使ってふいをつけば、どうなるかはわからない。
「片瀬さん、有馬なら心配いらない。こんな顔して、こいつは案外頼りになるぞ。君のことはもちろん、彼自身の身の守り方もきちんと心得てる。こいつを痛めつけようなんて、並大抵の吸血鬼じゃ話にもならないよ」
何か言いたげな表情で石丸さんへ視線を向けた史弥さんの横顔を見つめて、その言葉の意味を考えていた。
石丸さんは刑事だし、スーツを着ていてもわかるほど逞しい体つきだ。それに比べると、史弥さんは長身ではあるものの、決して筋骨隆々と言えるタイプではなかった。肩幅などはしっかりとしているけれど、どちらかと言えば細身である彼が、暴力を振るっている姿など想像もつかなかった。戸惑う私に、石丸さんが少しだけ表情を和らげる。
「とにかく俺が言いたいのは、君が思っているほど有馬はヤワな男じゃないってことだ。大丈夫、こいつは君を一人になんかしたりしない。それが嫌になれば、いつでも俺に言いなさい」
にやりと笑った史弥さんを、似たような表情で石丸さんが見つめ返して、先を続けた。
「適当な理由をつけてとっ捕まえて、君から引きはがしてやる。そうでもしないと、こいつは君から離れてはくれないぞ」
まだ何を言えばいいのか考えあぐねている私の隣で、史弥さんが甘いため息を落とした。
「訂正したい個所はいくつかあるけど、石丸さんの言ったことは大方あってる。特に後半はね」
悪戯に笑って私の手を握る力を強めた史弥さんに呆れた表情を向けた石丸さんが口を開く。
「悪いけど片瀬さん、何をしても無駄そうだ」
「そういうこと。石丸さんに冤罪で牢屋に閉じ込められようと、俺は葉月のもとへ戻るからね」
滑らかな所作で私の手を持ち上げて、ゆっくりとその甲に口づけをした。そのまま視線を動かして私を真剣な瞳で見つめる彼の前で、私にできることなど顔を真っ赤に染めて俯くことだけだ。
「というより、その必要もないみたいだけどな」
あきれ果てた口調で石丸さんが言えば、史弥さんが満足そうに頷く。
「やっとわかってくれましたか」
とにかく、と石丸さんが優しい表情を浮かべる。もちろん、彼にしては優しい、というだけであって初対面の人間ならその硬さに驚くだろう。
「君が心配するようなことは何もない。有馬は自分の身も守れる程強い。安心していい」
まだ私の手を握ってくれている史弥さんへ視線を戻せば、彼は眼が眩むほど完璧な笑顔で応えてくれる。
「でも……もし史弥さんに何かあったら、私……」
彼を信じていないわけではない。石丸さんがそう言うのだから、本当に彼は強くて心配もいらないのだろう。頭ではそう理解していても、心はどうしてもそれを受け入れられなかった。彼がいなくなってしまったら、私は今日の決断を一生悔やみ、やっと差し込んだ一筋の光を永遠に失ったまま闇に飲み込まれてしまう。そして何より、史弥さんのような人があの男の手によってこの世から消されることを考えただけで頭がどうにかなってしまいそうだった。そんなことが、許されていいはずがないのだ。それなら、私が犠牲になるべきなのだ。
「大丈夫だよ。こう見えて、俺は今までどんな勝負にも負けたことがない」
ちらりと石丸さんの方を見て、少しだけ苦々しく笑った。
「相手が、石丸さんとなれば話は変わってくるけど」
思わず笑ってしまった私に、とろけそうな笑顔を向けられる。大きな手で頭を撫でて、にっこりと微笑んでいる。そんな顔をされれば、もはや私に拒否権はなかった。
「わかりました。史弥さんにまで迷惑をかけて、ごめんなさい」
小さく頭を下げると、乗せていた手でぽんぽんと軽く叩いて子供のように扱われる。
石丸さんに視線を戻して、避けられない話題へ踏み込む。
「それで……犯人の目途とかって………」
話題が変わったことで、石丸さんの目つきが肉食獣のそれのように鋭くなる。至近距離で見るその迫力に堪えかねて、私は白い机に視線を落とした。
「今は、正直何もわかっていないんだ」
「そんな。だって何件も被害がでているんでしょう? それなのに、警察は何をやってるんですか」
静かに爆発させた史弥さんの冷たい怒りが部屋を瞬く間に支配していくのがわかる。二の腕に鳥肌が立ち、ピリピリと痛みが走った。
「落ち着け。今も最優先で動いている案件だ。今回の、片瀬さんのおばあ様の件では多くの残留物が確認できている。必ず、犯人に繋がるはずだ」
「あなたの捜査を疑うつもりはありません。ですが、そんな悠長なことを言っている時間はないのでは?」
何とか落ち着きを取り戻そうとしている史弥さんの言葉に、石丸さんはゆっくりと頷いた。威厳と風格を秘めたその姿に、史弥さんも乗り出していた身を引いた。
「おばあ様の自宅付近で派手な外車が何度か目撃されいる。あの場所では珍しい物だから、何人か近所の住民が覚えていたんだ。その車に、女が乗っていたという証言も得ている」
「女? それが何か、関係あるんですか?」
二人のやり取りを聞きながら、頭には一人の女性の姿が浮かんでいた。
「まだはっきりとはわからない。ただ、事件前日も含めて数回目撃情報が上がっている。近くにそういった住民はいないし、わざわざあの場所へ来ていたということだ。老人の多いあの場所で、目を引くほど派手な車と美女が、この件にどう絡んでくるのかは……」
そう言って目頭を指先でつまんだ石丸さんに、小さく声をかけた。彼はぴくりと反応して、すぐに顔を上げた。
「その女の人、もしかしたら……」
「心当たりがあるの?」
石丸さんよりも早く、史弥さんが驚いて声をかけてきた。身を乗り出して、今度は私の目をのぞき込んでくる。
「わからないけど、なんとなく……。そんなに記憶の残るほど綺麗な人なんて、そういないと思いますから」
「それは確かに、そうかもしれない」
まだ戸惑った顔をしながらも、彼は繋いでいない方の手で一瞬私の髪を弄んだ。
「どこでその女性に会ったか覚えているか? やはり、おばあさまの家の近くか」
いえ、と首を横に振る。
「前に職場の書店に来たんです。あれは確か……」
そう言いかけて、ゾッとして背筋が震えた。目ざとくそれに気づいた二人が、同時に私の名を口にした。
「あの人が店に来たのは……祖母が亡くなった、あの日です」
驚いた顔をした史弥さんの方を見て、更に嫌な事実を口にしなけれなならなかった。恐怖と不安で、喉の奥が震えるのがわかった。
「あの人、史弥さんの本を迷わず買っていきました。悩む様子も見せなくて……あの本を……」
目の端にじわりと涙が滲む。それが零れ落ちてしまう前に、史弥さんが素早く指先で拭ってくれる。
「あの本って?」
石丸さんの鋭い声が刺さる。史弥さんの手を握り返して、今にもくっついてしまいそうな喉を湿らせて、無理やり声を発した。
「激情、です」
ほんの一瞬、彼の瞳に受かんだ焦りと驚きを、私は見逃さなかった。私が気づいたくらいなのだから、石丸さんがそれに気づかなかったはずがないだろう。石丸さんが眉をひそめて、苛立った様子で早口になる。
「それはどんな本だ」
私を慰めるように肩に手をまわした史弥さんがそれに答える。
「サスペンスと恋愛が入り混じったような話です。俺が出した本の中でも、最も評価が二つに分かれる話だ。特別なことは何もない、普通の小説ですよ」
腑に落ちない顔をした石丸さんが、今度は私を見る。私は、小さな声でゆっくりと、彼の視線に答えた。
「一人の男性が、街で出会った女性に恋をするんです。だけど彼には婚約者がいて、別れを告げられた婚約者は怒りと嫉妬に狂って、男性と付き合い始めた女性の幸せを壊そうとする話です」
鋭い視線を史弥さんに向けた石丸さんが、低い声で先を促す。私は、またしてもそれに応えた。
「小説では結局婚約者が彼女を殺そうとするんですけど、ぎりぎりのところで男性が助けに入って、代わりに彼が命を落とすんです」
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