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執着
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無機質な会議室のような部屋に通されてから、既に十五分程が経過していた。やけに眩しい蛍光灯が白い壁に反射して、視界がぐるぐると回りだしそうだった。
「大丈夫?」
隣にぴたりと身を寄せて座っていた史弥さんが、膝のあたりで握り拳を作っていた私の手を握ってくれた。それだけで、一気に安心して、自分が強くなったような気さえしてきた。
「大丈夫。少し、思い出しただけ」
あの時も、石丸さんや他の刑事に話をしなくてはならなくて、何度もこの会議室に似た白い部屋に一人で座っていた。あまりにも辛くて、惨めで、早く死んでしまいたいと願っていた。
「顔色があまり良くないよ。無理はしないほうがいい」
ひんやりとした手が私の頬を包んだ。大丈夫、ともう一度応えようとしたその時、勢いよく部屋のドアが開いた。
「待たせて悪かった」
そう言うや否やスーツの上着を脱いで、椅子の背もたれへとかけたのは、もちろん石丸さんだ。緩むことなくきちんと巻かれた無地のネクタイが、いかにも彼らしかった。
「片瀬さん、大丈夫?」
史弥さんの前に缶コーヒーを置いて、私にはココアを渡してくれた。その優しさが何故だか嬉しくて、礼を言って摘みを引いた。パキっと渇いた音が聞こえると、甘い香りが鼻を刺激した。
「昔も、石丸さんはココアをくれましたね」
唐突に思い出して、甘いココアを一口飲んでそう言った。向かい合って座る彼は少しだけ表情を和らげて、頷いた。
「覚えていたんだね。あの時は、手も付けてくれなかったけどね」
石丸さんの言葉を聞いて、史弥さんが控えめに声を出して笑った。
「でしょうね。可憐な女子中学生には、石丸さんは怖いですよ」
確かにな、と否定もしない石丸さんも、自らの缶コーヒーを一口すすり、やはりあの険しい表情を浮かべた。
「昔話はまたにしよう。思い出したい記憶でもないだろうしな。早速だけど、片瀬さん」
鋭い視線に射抜かれて、思わず肩に力が入る。すぐに史弥さんが手の甲を親指の腹で優しくさすってくれる。
「おばあ様の件から話をしたいと思っているけど、いいかな」
和みかけていた場の空気が一気に張り詰めたのを肌で感じる。石丸さんも史弥さんも、同様の目付きで私を見ている。
お願いします、と頷くと、石丸さんも息を吐いて頷いた。
「前もって言っておくけど、少し、いや、かなり辛い話になるだろう。気分が悪くなったり、休憩を挟みたくなったらすぐに言ってくれて構わない。いいね?」
どこか他人事のようにぼんやりとした頭で話を聞いて、はい、と返事をした。
まだ私は、事の大きさと凄惨さをきちんと理解できずにいたのだ。
もう一度溜息を落とした石丸さんが机の上に何枚かの写真を置いた。そこにはそれぞれ男性が写っており、証明写真のように正面から撮られたものと、防犯カメラからの映像を切り立ったものと思われる画質も写りも決して良くはないものとが混ざっていた。
全部で7枚あるその写真を私に向けて綺麗に並べた石丸さんは、指先でコツンと机を叩いた。
「この中に、君を暴行してご両親を殺害した犯人がいるかどうか、わかるか?」
恐らくそう聞かれるだろうと予測して私は、意識的に注視しないようにそらしていた視線を無理やり机へと落とした。
そこに、あの男はいなかった。
「いえ……どれも、違います」
「確かか? 君を疑うわけではないが、事件があったのは10年以上も前のことだ。犯人の風貌も変わっているかも知れない」
私は写真から目を逸らして、真っ直ぐ石丸さんの力強い瞳を見つめた。
「間違いないです。何百年経とうと、どんなに容姿が変わろうとも、あの男の顔は一生忘れません」
史弥さんが私の手を握る力を強めた。
「そうか、悪かった。協力ありがとう」
落胆の色を隠そうともしない石丸さんは、手早く写真をまとめて机の傍へと追いやった。
「石丸さん」
名前を呼ぶと、彼は苛立ちと困惑、そして同情の浮かぶ瞳を私に向ける。
「祖母の死因は、何だったんですか」
絞り出した声は、どうにか石丸さんの耳まで辿り着いたようだ。それとも、彼の人間離れした聴力が迎えに来てくれたのかも知れない。
少しだけ驚いた表情を見せた彼は、その瞳に暖かい感情をちらつかせる。
「君は、随分と強くなったな」
その言葉は嬉しくもあり、また同時に、少しも嬉しくなかった。
「彼女の直接の死因は、大量の血液を一度に失ったことによる失血死だ」
優しかった祖母の笑顔が浮かんで、涙がこぼれる。手のひらで拭ってみたが、次々とあふれて無駄だと悟った。
「頸動脈に大きな損傷が見られるから、確実な殺意を持って攻撃したのだろう」
何故あの男は、今更になって祖母の命を奪ったのだろう。目的がわからず、冷たい汗が背中を伝う。
「ただね」
低い声が地を這って、私の足を掴んだ。どう足掻いてもここからは逃れられないと言われているような気がして、全身に震えがはしる。
「彼女の左手首と指に骨折が見られた。損傷の具合から見て、相当の力が加わったのだろうと検死を担当した医師は言っていた」
そこで口を噤んだ彼は、私の様子を伺うようにじっと私を見つめた。
警察官特有、とでも言えるようなその目付きが、過去の記憶を呼び起こす。
「確認だけど、お祖母様は右利きで間違いないね?」
そうだと頷くと、彼は缶コーヒーに手を伸ばしたが、一度持ち上げただけで口へは運ばなかった。
「ああいった場面では、自分の身を守ろうとして、手に傷を負うことが多々ある」
缶コーヒーへ向けられていた彼の視線が一瞬で私を捉える。
「しかし通常、それは利き手につくものだ。利き手とは逆の手にだけ傷を負うのは考えにくい」
あの日の光景と祖母の苦しむ姿が頭に浮かんで、吐き気に思わず手で口元を覆った。石丸さんの言わんとしていることが、わかってしまったからだ。
目を閉じて必死に吐き気を堪える私の肩を抱いて、史弥さんが私の体を抱き寄せた。ひんやりとひているはずの彼の体は、何故かいつも非常に暖かく感じる。
「葉月、無理しなくていいから」
この世のものとは思えないほど美しく、優しい声が耳に届く。大きな手で背中をさすってくれている。
「吐きたければここに吐けばいい。経験を積んだ我々でさえキツいんだ、無理もない」
コトン、と机に何かが置かれた音が聞こえた。石丸さんの発言から想像して、バケツか何かだろうと思った。
宥めてくれる史弥さんの声と手の感触と、彼の匂いに全ての意識を集中させた。そうすることで、腹の中でぐるぐると動き回っていた何かが、少しづつ大人しくなっていくように感じた。
大きく息を吸い込んで、ゆっくりと史弥さんの胸から顔を上げた。
「あの男が、祖母を……」
言葉を飲み込んだ私の代わりに、石丸さんが口を開く。
「そうだ。君の居場所を聞き出そうとしたのだろうと我々は考えている」
私のせいで、祖母はどれだけ辛い目に遭っただろう。どれだけ痛かっただろう、怖かっただろうか。
「それじゃあ、犯人は葉月の家や職場を知ってるということですか」
静けさの中に冷たい怒りを浮かべた史弥さんの声に、石丸さんは唸り声をあげた。
「わからないな。もしかしたら、お祖母様は口を割らなかったかも知れない。子供や孫を守ろうとする想いは、時に想像も出来ないほどの力を発揮することがある」
「ですが……」
私にちらりと視線を送った後、史弥さんは一瞬口を止めた。そして、口だけを素早く動かして石丸さんに何かを伝えた。
あまりに小さい声で、人間である私には聞こえなかったのか、それとも石丸さんに読心術の心得があるのかはわからないが、石丸さんはどうやら史弥さんの言葉を理解したようだった。小さく首を横に振ると、彼もまた同じように唇を動かした。
彼等がどんなやり取りをしたのか、知りたいとも思わなかった。
「ただ、犯人が君のアパートや職場を聞き出していないとは言い切れない。もしかしたら手紙などから住所を割り出した可能性もある。だから、当面は今のまま有馬の部屋にいるのが賢明だろう」
険しい顔をしていた史弥さんがころりとその表情を甘くさせ、優しく私を見つめた。
「俺は構わないよ。むしろ、その方が嬉しい」
そう言って、指先で頬を撫でてくれる。
史弥さんの言葉は、純粋に嬉しかった。けれど、いつあの男の魔の手が迫るかも知れないと考えると、素直に首を縦には振れなかった。
「大丈夫?」
隣にぴたりと身を寄せて座っていた史弥さんが、膝のあたりで握り拳を作っていた私の手を握ってくれた。それだけで、一気に安心して、自分が強くなったような気さえしてきた。
「大丈夫。少し、思い出しただけ」
あの時も、石丸さんや他の刑事に話をしなくてはならなくて、何度もこの会議室に似た白い部屋に一人で座っていた。あまりにも辛くて、惨めで、早く死んでしまいたいと願っていた。
「顔色があまり良くないよ。無理はしないほうがいい」
ひんやりとした手が私の頬を包んだ。大丈夫、ともう一度応えようとしたその時、勢いよく部屋のドアが開いた。
「待たせて悪かった」
そう言うや否やスーツの上着を脱いで、椅子の背もたれへとかけたのは、もちろん石丸さんだ。緩むことなくきちんと巻かれた無地のネクタイが、いかにも彼らしかった。
「片瀬さん、大丈夫?」
史弥さんの前に缶コーヒーを置いて、私にはココアを渡してくれた。その優しさが何故だか嬉しくて、礼を言って摘みを引いた。パキっと渇いた音が聞こえると、甘い香りが鼻を刺激した。
「昔も、石丸さんはココアをくれましたね」
唐突に思い出して、甘いココアを一口飲んでそう言った。向かい合って座る彼は少しだけ表情を和らげて、頷いた。
「覚えていたんだね。あの時は、手も付けてくれなかったけどね」
石丸さんの言葉を聞いて、史弥さんが控えめに声を出して笑った。
「でしょうね。可憐な女子中学生には、石丸さんは怖いですよ」
確かにな、と否定もしない石丸さんも、自らの缶コーヒーを一口すすり、やはりあの険しい表情を浮かべた。
「昔話はまたにしよう。思い出したい記憶でもないだろうしな。早速だけど、片瀬さん」
鋭い視線に射抜かれて、思わず肩に力が入る。すぐに史弥さんが手の甲を親指の腹で優しくさすってくれる。
「おばあ様の件から話をしたいと思っているけど、いいかな」
和みかけていた場の空気が一気に張り詰めたのを肌で感じる。石丸さんも史弥さんも、同様の目付きで私を見ている。
お願いします、と頷くと、石丸さんも息を吐いて頷いた。
「前もって言っておくけど、少し、いや、かなり辛い話になるだろう。気分が悪くなったり、休憩を挟みたくなったらすぐに言ってくれて構わない。いいね?」
どこか他人事のようにぼんやりとした頭で話を聞いて、はい、と返事をした。
まだ私は、事の大きさと凄惨さをきちんと理解できずにいたのだ。
もう一度溜息を落とした石丸さんが机の上に何枚かの写真を置いた。そこにはそれぞれ男性が写っており、証明写真のように正面から撮られたものと、防犯カメラからの映像を切り立ったものと思われる画質も写りも決して良くはないものとが混ざっていた。
全部で7枚あるその写真を私に向けて綺麗に並べた石丸さんは、指先でコツンと机を叩いた。
「この中に、君を暴行してご両親を殺害した犯人がいるかどうか、わかるか?」
恐らくそう聞かれるだろうと予測して私は、意識的に注視しないようにそらしていた視線を無理やり机へと落とした。
そこに、あの男はいなかった。
「いえ……どれも、違います」
「確かか? 君を疑うわけではないが、事件があったのは10年以上も前のことだ。犯人の風貌も変わっているかも知れない」
私は写真から目を逸らして、真っ直ぐ石丸さんの力強い瞳を見つめた。
「間違いないです。何百年経とうと、どんなに容姿が変わろうとも、あの男の顔は一生忘れません」
史弥さんが私の手を握る力を強めた。
「そうか、悪かった。協力ありがとう」
落胆の色を隠そうともしない石丸さんは、手早く写真をまとめて机の傍へと追いやった。
「石丸さん」
名前を呼ぶと、彼は苛立ちと困惑、そして同情の浮かぶ瞳を私に向ける。
「祖母の死因は、何だったんですか」
絞り出した声は、どうにか石丸さんの耳まで辿り着いたようだ。それとも、彼の人間離れした聴力が迎えに来てくれたのかも知れない。
少しだけ驚いた表情を見せた彼は、その瞳に暖かい感情をちらつかせる。
「君は、随分と強くなったな」
その言葉は嬉しくもあり、また同時に、少しも嬉しくなかった。
「彼女の直接の死因は、大量の血液を一度に失ったことによる失血死だ」
優しかった祖母の笑顔が浮かんで、涙がこぼれる。手のひらで拭ってみたが、次々とあふれて無駄だと悟った。
「頸動脈に大きな損傷が見られるから、確実な殺意を持って攻撃したのだろう」
何故あの男は、今更になって祖母の命を奪ったのだろう。目的がわからず、冷たい汗が背中を伝う。
「ただね」
低い声が地を這って、私の足を掴んだ。どう足掻いてもここからは逃れられないと言われているような気がして、全身に震えがはしる。
「彼女の左手首と指に骨折が見られた。損傷の具合から見て、相当の力が加わったのだろうと検死を担当した医師は言っていた」
そこで口を噤んだ彼は、私の様子を伺うようにじっと私を見つめた。
警察官特有、とでも言えるようなその目付きが、過去の記憶を呼び起こす。
「確認だけど、お祖母様は右利きで間違いないね?」
そうだと頷くと、彼は缶コーヒーに手を伸ばしたが、一度持ち上げただけで口へは運ばなかった。
「ああいった場面では、自分の身を守ろうとして、手に傷を負うことが多々ある」
缶コーヒーへ向けられていた彼の視線が一瞬で私を捉える。
「しかし通常、それは利き手につくものだ。利き手とは逆の手にだけ傷を負うのは考えにくい」
あの日の光景と祖母の苦しむ姿が頭に浮かんで、吐き気に思わず手で口元を覆った。石丸さんの言わんとしていることが、わかってしまったからだ。
目を閉じて必死に吐き気を堪える私の肩を抱いて、史弥さんが私の体を抱き寄せた。ひんやりとひているはずの彼の体は、何故かいつも非常に暖かく感じる。
「葉月、無理しなくていいから」
この世のものとは思えないほど美しく、優しい声が耳に届く。大きな手で背中をさすってくれている。
「吐きたければここに吐けばいい。経験を積んだ我々でさえキツいんだ、無理もない」
コトン、と机に何かが置かれた音が聞こえた。石丸さんの発言から想像して、バケツか何かだろうと思った。
宥めてくれる史弥さんの声と手の感触と、彼の匂いに全ての意識を集中させた。そうすることで、腹の中でぐるぐると動き回っていた何かが、少しづつ大人しくなっていくように感じた。
大きく息を吸い込んで、ゆっくりと史弥さんの胸から顔を上げた。
「あの男が、祖母を……」
言葉を飲み込んだ私の代わりに、石丸さんが口を開く。
「そうだ。君の居場所を聞き出そうとしたのだろうと我々は考えている」
私のせいで、祖母はどれだけ辛い目に遭っただろう。どれだけ痛かっただろう、怖かっただろうか。
「それじゃあ、犯人は葉月の家や職場を知ってるということですか」
静けさの中に冷たい怒りを浮かべた史弥さんの声に、石丸さんは唸り声をあげた。
「わからないな。もしかしたら、お祖母様は口を割らなかったかも知れない。子供や孫を守ろうとする想いは、時に想像も出来ないほどの力を発揮することがある」
「ですが……」
私にちらりと視線を送った後、史弥さんは一瞬口を止めた。そして、口だけを素早く動かして石丸さんに何かを伝えた。
あまりに小さい声で、人間である私には聞こえなかったのか、それとも石丸さんに読心術の心得があるのかはわからないが、石丸さんはどうやら史弥さんの言葉を理解したようだった。小さく首を横に振ると、彼もまた同じように唇を動かした。
彼等がどんなやり取りをしたのか、知りたいとも思わなかった。
「ただ、犯人が君のアパートや職場を聞き出していないとは言い切れない。もしかしたら手紙などから住所を割り出した可能性もある。だから、当面は今のまま有馬の部屋にいるのが賢明だろう」
険しい顔をしていた史弥さんがころりとその表情を甘くさせ、優しく私を見つめた。
「俺は構わないよ。むしろ、その方が嬉しい」
そう言って、指先で頬を撫でてくれる。
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