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接触
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石丸さんと会ってから一週間後、祖母の葬儀の許可が下りた。随分と長く待たされたのは、彼女が殺人事件の被害者であると同時に、『特別な被疑者』から暴行を受けたからでもあるらしい。年老いた彼女の身体は、あの男の手にのみならず、解剖という形で傷つけられていた。遺体は炎に焼かれ、僅かな繊維と骨しか残っていなかったそうだ。私は最期のお別れを希望したが、石丸さんや他のありとあらゆる関係者にそれを止められた。どうしてもと言うなら止めないけれど、一生頭から消えないだろう、と石丸さんは言った。あのような姿ではなく、優しかった生前の彼女を覚えていてあげてほしい、と言われ、私はそれに頷いた。
今でも、これが正しい判断だったのかわからずにいる。
祖母の遺体は警察本部の管理する施設で火葬され、葬儀だと言うのに小さな骨壺が置いてあるのみだ。祖母は、もうどこにもいない。祖母にはあまり多くの友人がいたわけでもなく、身内は既に皆亡くなっているので、葬儀には数人が訪れただけだった。
「葉月、住職さんがお帰りになるよ」
「はい、すぐ行きます」
祖母の遺影の前に立ち尽くしていた私に、史弥さんが手を伸ばしてくれた。
玄関前で住職の方に頭を下げて礼を言った。彼も綺麗な例でそれに応え、呼んでいたタクシーに乗って立ち去った。
はぁ、と息をつけば、隣に立つ史弥さんが首の後ろを軽く揉んでくれた。
「お疲れ様」
ありがとう、と答えたと同時に、家の中から坂口さんが顔をのぞかせた。
「葉月ちゃん、これ、どうする?」
振り返ると、黒い喪服に身を包んだ彼の手に、あまりに場違いな花束が握られていた。
「それ、どうしたんですか?」
戻りながら尋ねると、彼はきょとんと目を丸くさせた。
「え、葉月ちゃんが用意したんじゃないの?」
彼の手元を改めて見れば、そこには色取り取りの大ぶりの花がいくつか束ねられていた。その派手さは、葬儀の場に最も相応しくないと言っても過言ではないほどだった。
「どこでこれを?」
彼の手から流れるような仕草で花束を取った史弥さんが尋ねると、どこか不満げに口を開く。
「おばあさんの……隣に置いてあったから、花瓶か何かに入れたほうがいいと思ったんだよ」
彼がそう言い終わるよりも早く、史弥さんは私の肩を抱いた。そして状況がまだ理解できていない坂口さんに、家の外へ出るようにと指示をした。
「な、何だよ、一体」
戸惑いながらも促されるまま外へ流れ出た彼は、家の前の通りで鋭い目付きをした史弥さんに尋ねた。
「ここにいて。すぐに戻る」
ちょっと、と言いかけた坂口さんに更に鋭い目を向けて、グッと体を近づけた。ぎょっとした坂口さんが後退すると、それを許さないとでも言わんばかりに更に距離を詰める。
「葉月を頼む。いいな、誰にも、指一本触れさせるな。あんたも含めてだ」
史弥さん、と私が呼びかけようとした時には、彼は既に家の中に入っていた。
「何だよあいつ。何であんなに偉そうなんだよ」
苛ついたように、彼は歯を嚙み締めた。その隙間から、彼への恨み言を漏らしている。
「その花、私が住職さんを見送るために祖母の傍を離れた時は、ありませんでした」
地面に投げ捨てられた花を拾い上げて、そう説明をした。え、と短く声を発した彼は、ようやく事態を飲み込んだようだ。血相を変えて家を見つめている。
私は手にした鮮やかな花を見つめて、不思議な気持ちになっていた。
「凄く綺麗な花」
え? と坂口さんが怪訝な顔をして見せた。その意図もわからず、ただ私は美しい花に目を奪われていた。
「葉月ちゃん……」
坂口さんが私の名を呼ぶ声が、どこか遠くで聞こえた気がした。周りの景色がぼんやりと霞んで、あまりに美しい花にのみ意識が向く。まるで、私を見てと花々が呼びかけてきているようだ。そうだ、きっとこの花は、私を呼んでいるんだ。その甘い香りを堪能したくて、花束へと鼻を近づけた。
その瞬間、全ての景色がぐるりと天地を逆にした。
倒れているのか、飛んでいるのかもわからない。とにかく、膝からがくんと力が抜けたのだけは確かだ。手にしていた花束がやけに重たく感じる。灰色のアスファルトが目前に迫った時、私を呼ぶ声がはっきり聞こえた。
「葉月!」
頭の芯に響いたその声は、ぼんやりとしていた景色を一気にクリアに晴れ渡らせた。そして、地面に倒れこむ直前に、史弥さんが私を抱きかかえたことに気が付く。
「史弥さん……」
心配そうな瞳が、地面に座り込む私を見つめていた。肩をしっかり抱いて、広い胸で私を支えてくれている。まだぐらぐらと視界が揺らめいて、しっかりと焦点を合わせることが難しく、しっかりと彼の顔を見つめられないのが酷く悔しかった。
「葉月、聞こえる?」
何度か頭を縦に振ると、彼はほんの少しだけ声を上げて石丸さんを呼んだ。確か彼は、住職さんが帰る数分前に自身の車で帰宅したはずだった。まさか、聞こえるはずもないだろう、と考えていた。しかしかれは、しばらく宙を見つめた後、しっかりと頷いてから私に視線を戻した。
「石丸さんもすぐに戻ってくる。まずはここを離れて、葉月を病院へ連れて行こう」
「病院?」
すぐ近くでしゃがんで私の様子を見ていた坂口さんが、同じく心配そうな顔を浮かべて史弥さんに尋ねた。史弥さんは、彼を見もしないで低い声を発する。
「この状態で、病院以外に行き先があるなら教えてくれ」
史弥さんはそのまま私を抱き上げて、道端に寄せて停めていた車へと向かった。
「石丸さんとは病院で合流する。市内の病院に連絡を入れてくれたみたいだから、すぐに治療を受けられるはずだよ。心配いらない」
優しく話そうとしているのが伝わってくるが、さすがの彼も焦りを隠しきれていなかった。後ろから、坂口さんの声が追いかけてくる。
「おい、なんでそんなことがわかるんだよ」
「君も一緒に来てもらう。葉月が倒れた時、一緒にいたのは君だ。石丸さんも話を聞きたがるだろう」
一際大きな声で文句を言いかけた坂口さんだったが、私を助手席に座らせた史弥さんが睨みつけたことで、戦意は喪失してしまったようだった。
「乗れ」
本当に史弥さんが言ったのかと確認したくなる程怒りに満ちた、恐ろしい声だった。それに気圧されたさのか、坂口さんが後部座席に乗り込んで乱暴にドアを閉めたのがわかった。
「大丈夫、もう歩けます」
病院の駐車場で、運転席を降りて素早く回り込んできた史弥さんにそう言ったが、彼は聞き入れずに私をまた抱き上げた。
「あの、本当に……」
ここまでの数十分で、頭はすっきりとしていた。まだ微かに眩暈を感じるけれど、大袈裟に運ばれるほどのことではないと思った。
「有馬、こっちだ」
駐車場から病院の入口へつながる通路に、石丸さんが立っていた。彼は入口そばの通路を案内して、私たちはそこにあった大きなエレベーターへ乗り込んだ。
「地下へ向かう。片瀬さん、気分は?」
石丸さんは、B4と表示されているボタンを押した。診断室が地下にある病院なんて、聞いたことがない。それに、このエレベーターは一般通路からは見えない位置にあった。戸惑う私に、史弥さんが口を耳元に寄せて説明してくれる。
「この病院はね、地下に俺達用の病室や診断室があるんだ。もちろん医師も専門医だけど、とうぜん人間の診断もできる。今回はこっちのが話もはやいからね」
車に乗り込んだ時よりも落ち着いた笑みを浮かべた彼が、開いたドアからエレベーターを降りた。私を気遣っているのか、それとも普段からそういった歩き方なのかはわからないけれど、振動や揺れをまるで感じないので、まるで地面を滑って移動しているような気持ちになる。
「ここだ」
そう言って白いドアを開けた石丸さんに頷いて、史弥さんはその部屋へ足を踏み入れる。彼の肩越しに、石丸さんが坂口さんを招き入れて、彼の後ろにぴたりとついたのが見えていた。
今でも、これが正しい判断だったのかわからずにいる。
祖母の遺体は警察本部の管理する施設で火葬され、葬儀だと言うのに小さな骨壺が置いてあるのみだ。祖母は、もうどこにもいない。祖母にはあまり多くの友人がいたわけでもなく、身内は既に皆亡くなっているので、葬儀には数人が訪れただけだった。
「葉月、住職さんがお帰りになるよ」
「はい、すぐ行きます」
祖母の遺影の前に立ち尽くしていた私に、史弥さんが手を伸ばしてくれた。
玄関前で住職の方に頭を下げて礼を言った。彼も綺麗な例でそれに応え、呼んでいたタクシーに乗って立ち去った。
はぁ、と息をつけば、隣に立つ史弥さんが首の後ろを軽く揉んでくれた。
「お疲れ様」
ありがとう、と答えたと同時に、家の中から坂口さんが顔をのぞかせた。
「葉月ちゃん、これ、どうする?」
振り返ると、黒い喪服に身を包んだ彼の手に、あまりに場違いな花束が握られていた。
「それ、どうしたんですか?」
戻りながら尋ねると、彼はきょとんと目を丸くさせた。
「え、葉月ちゃんが用意したんじゃないの?」
彼の手元を改めて見れば、そこには色取り取りの大ぶりの花がいくつか束ねられていた。その派手さは、葬儀の場に最も相応しくないと言っても過言ではないほどだった。
「どこでこれを?」
彼の手から流れるような仕草で花束を取った史弥さんが尋ねると、どこか不満げに口を開く。
「おばあさんの……隣に置いてあったから、花瓶か何かに入れたほうがいいと思ったんだよ」
彼がそう言い終わるよりも早く、史弥さんは私の肩を抱いた。そして状況がまだ理解できていない坂口さんに、家の外へ出るようにと指示をした。
「な、何だよ、一体」
戸惑いながらも促されるまま外へ流れ出た彼は、家の前の通りで鋭い目付きをした史弥さんに尋ねた。
「ここにいて。すぐに戻る」
ちょっと、と言いかけた坂口さんに更に鋭い目を向けて、グッと体を近づけた。ぎょっとした坂口さんが後退すると、それを許さないとでも言わんばかりに更に距離を詰める。
「葉月を頼む。いいな、誰にも、指一本触れさせるな。あんたも含めてだ」
史弥さん、と私が呼びかけようとした時には、彼は既に家の中に入っていた。
「何だよあいつ。何であんなに偉そうなんだよ」
苛ついたように、彼は歯を嚙み締めた。その隙間から、彼への恨み言を漏らしている。
「その花、私が住職さんを見送るために祖母の傍を離れた時は、ありませんでした」
地面に投げ捨てられた花を拾い上げて、そう説明をした。え、と短く声を発した彼は、ようやく事態を飲み込んだようだ。血相を変えて家を見つめている。
私は手にした鮮やかな花を見つめて、不思議な気持ちになっていた。
「凄く綺麗な花」
え? と坂口さんが怪訝な顔をして見せた。その意図もわからず、ただ私は美しい花に目を奪われていた。
「葉月ちゃん……」
坂口さんが私の名を呼ぶ声が、どこか遠くで聞こえた気がした。周りの景色がぼんやりと霞んで、あまりに美しい花にのみ意識が向く。まるで、私を見てと花々が呼びかけてきているようだ。そうだ、きっとこの花は、私を呼んでいるんだ。その甘い香りを堪能したくて、花束へと鼻を近づけた。
その瞬間、全ての景色がぐるりと天地を逆にした。
倒れているのか、飛んでいるのかもわからない。とにかく、膝からがくんと力が抜けたのだけは確かだ。手にしていた花束がやけに重たく感じる。灰色のアスファルトが目前に迫った時、私を呼ぶ声がはっきり聞こえた。
「葉月!」
頭の芯に響いたその声は、ぼんやりとしていた景色を一気にクリアに晴れ渡らせた。そして、地面に倒れこむ直前に、史弥さんが私を抱きかかえたことに気が付く。
「史弥さん……」
心配そうな瞳が、地面に座り込む私を見つめていた。肩をしっかり抱いて、広い胸で私を支えてくれている。まだぐらぐらと視界が揺らめいて、しっかりと焦点を合わせることが難しく、しっかりと彼の顔を見つめられないのが酷く悔しかった。
「葉月、聞こえる?」
何度か頭を縦に振ると、彼はほんの少しだけ声を上げて石丸さんを呼んだ。確か彼は、住職さんが帰る数分前に自身の車で帰宅したはずだった。まさか、聞こえるはずもないだろう、と考えていた。しかしかれは、しばらく宙を見つめた後、しっかりと頷いてから私に視線を戻した。
「石丸さんもすぐに戻ってくる。まずはここを離れて、葉月を病院へ連れて行こう」
「病院?」
すぐ近くでしゃがんで私の様子を見ていた坂口さんが、同じく心配そうな顔を浮かべて史弥さんに尋ねた。史弥さんは、彼を見もしないで低い声を発する。
「この状態で、病院以外に行き先があるなら教えてくれ」
史弥さんはそのまま私を抱き上げて、道端に寄せて停めていた車へと向かった。
「石丸さんとは病院で合流する。市内の病院に連絡を入れてくれたみたいだから、すぐに治療を受けられるはずだよ。心配いらない」
優しく話そうとしているのが伝わってくるが、さすがの彼も焦りを隠しきれていなかった。後ろから、坂口さんの声が追いかけてくる。
「おい、なんでそんなことがわかるんだよ」
「君も一緒に来てもらう。葉月が倒れた時、一緒にいたのは君だ。石丸さんも話を聞きたがるだろう」
一際大きな声で文句を言いかけた坂口さんだったが、私を助手席に座らせた史弥さんが睨みつけたことで、戦意は喪失してしまったようだった。
「乗れ」
本当に史弥さんが言ったのかと確認したくなる程怒りに満ちた、恐ろしい声だった。それに気圧されたさのか、坂口さんが後部座席に乗り込んで乱暴にドアを閉めたのがわかった。
「大丈夫、もう歩けます」
病院の駐車場で、運転席を降りて素早く回り込んできた史弥さんにそう言ったが、彼は聞き入れずに私をまた抱き上げた。
「あの、本当に……」
ここまでの数十分で、頭はすっきりとしていた。まだ微かに眩暈を感じるけれど、大袈裟に運ばれるほどのことではないと思った。
「有馬、こっちだ」
駐車場から病院の入口へつながる通路に、石丸さんが立っていた。彼は入口そばの通路を案内して、私たちはそこにあった大きなエレベーターへ乗り込んだ。
「地下へ向かう。片瀬さん、気分は?」
石丸さんは、B4と表示されているボタンを押した。診断室が地下にある病院なんて、聞いたことがない。それに、このエレベーターは一般通路からは見えない位置にあった。戸惑う私に、史弥さんが口を耳元に寄せて説明してくれる。
「この病院はね、地下に俺達用の病室や診断室があるんだ。もちろん医師も専門医だけど、とうぜん人間の診断もできる。今回はこっちのが話もはやいからね」
車に乗り込んだ時よりも落ち着いた笑みを浮かべた彼が、開いたドアからエレベーターを降りた。私を気遣っているのか、それとも普段からそういった歩き方なのかはわからないけれど、振動や揺れをまるで感じないので、まるで地面を滑って移動しているような気持ちになる。
「ここだ」
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