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交差
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「それから、俺たちが高校を卒業するまでは何事もなく平穏な毎日が続いてたと思ってた。俺はね」
意味深な言葉に、息が詰まる。
「清信の母親は、あれからすぐに離婚に向けて動き出していたらしい。清信を連れて、家を出たそうだ。清信も卒業後は近くの工場に勤めだしたから、決して裕福ではなかったけど生活にはさほど困ってなかったらしい。俺は都内の企業に営業として採用されて、それなりに忙しくしてたから、清信との連絡も頻繁とは言い難かった」
きりっとした横顔を見つめながら、彼が営業職として採用された理由はあまりにも明快だな、と思っていた。
「で、仕事にも慣れてきた夏に、あいつは死んだ」
落ち着いたトーンで放たれた言葉に、鷲掴みにされたようなきりりとした痛みが胃に走った。
「どうして……」
小声で呟いた声は間違いなく彼の耳に届いていたはずだが、何も返ってはこなかった。ただ淡々と、誰かが書いた昔話を読み聞かせるような、そんな口調で話を続けた。
「俺はその時にはもう石丸さんの家を出て、職場の近くに部屋を借りてた。いつまでも世話になるわけにもいかないと思ったし、そもそも彼との約束は高校を出るまでだったからね。それでも、彼は俺が部屋を借りるための保証人にもなってくれたし、仕事を始めるにあたって必要なものを揃える資金も工面してくれた。本当に、頭が上がらないよ」
しみじみと首を振りながら、彼が言う。
「話が逸れたね」
優しく私に視線を送った彼に、微笑み返す。繋いでいた手に力を込めて、話の続きを促した。
「部屋に帰った俺を、石丸さんは玄関口で待ち構えてた。就職してから彼に会うのは初めてだったから、なんだか照れくさいのと、会いに来てくれた嬉しさで不思議な感情だった」
喜んで石丸さんに歩み寄った史弥さんに、直球で本題に入ったというのが、いかにも彼らしいと思った。
離婚を前提に家を出た清信さんと母親は、父親に新しい住所を知らせることはなかった。弁護士を通してのみやり取りを進めていたが、父親が拒否を続けたために離婚調停が長引いていたそうだ。そして秘密裏に探偵を雇った父親は、妻子の住処を突き止めてしまった。
息子が仕事から帰宅するのを待っていたのは、既に息絶えた母親と、彼自身の命さえも奪おうと目論む父親だった。部屋には争った痕跡が見られたが、近隣の住民の話によれば、争うような物音が聞こえたのは夕方の18時過ぎだったそうだ。これは、清信さんの帰宅後だ。つまり、母親は抵抗することすら許されずに、無残に殺されてしまったのだ。
通報を受けて警察が駆け付けた時には、既に父親の姿はなく、部屋には変わり果てた二人の姿があったそうだ。やがて捜査で父親の犯行であることが簡単に裏付けられ、逮捕された。石丸さんが史弥さんに会いに来たのは、事件の報告が、『特別犯罪』に関わる事件、つまりヴァンパイアに関わる事件を扱う部署に報告が入ってすぐだったらしい。
史弥さんはその場に座り込むように崩れ落ち、石丸さんに抱えられるようにして部屋へ入ったそうだ。
「もしもあの時、俺が止めなければ。もしもあの時、俺があいつを殺してれば……」
うわ言のように、彼はぽつりと呟いた。そして、ハッと思い出したかのように私を見て、無理やり笑って見せた。
「それから、もう何もかもがどうでもよくなってね。本当にいつまでも子供で、石丸さんには迷惑をかけたよ」
悲しそうな瞳に力を込めて話す史弥さんは、どこか泣いているようにも見えた。
「どうでもよくなった、って?」
そっと尋ねてみると、彼は優しく答えてくれた。
「仕事も投げ出して、数少ない友人とも、石丸さんにさえ、会うのを止めた。誰とも関わらなければ、誰も失わなくて済むと思った。石丸さんはそんな俺の意思を尊重したのか、それとも愛想を尽かしたのか、たまにそっけないメールを送ってくるだけになった」
愛想を尽かされたなど彼が微塵も思っていないことは、その口調からも明らかだった。今なら、石丸さんがどれだけ彼を心配したかも、私にもわかるような気がした。
「負担にならないように、見守ってくれてたんですね」
小さく頷いて、彼は話を続ける。
「俺が初めて小説を出したのが、それから三年後だよ。予定ではもっと早くデビューする予定だったんだけどね。思いのほか時間が経ってしまった」
謙遜なのか、本当にそう思っているのかはわからないけど、小説家を目指し、実際にデビューできる人の方が少ないくらいだろう。
「その時も、石丸さんはただ本の感想を一言送って来ただけだったな。おめでとう、とか言わないのがあの人らしいよね」
「感想は、何て?」
何気なく聞くと、彼はクスクスと笑い、少年のような横顔を輝かせた。
「『相変わらず、想像力だけは豊かだな』って。素直に面白かったって言えばいいと思わない?」
一緒になって笑うと、彼はきつく手を握り返した。
「俺はね、あの日清信が死んだって聞いた時、もう一生、誰とも深い関係になるのはやめようと決めたんだ。いつかいなくなるのなら、最初ならいない方がいいって」
その言葉は、重たい鉛のように私の心に沈殿していた。
「わかる気がするな。私も、両親を失ってからは、ずっとそう思ってた。だから、誰とも友達にならなかったし、一人でいいと思ってた」
そう、あの日史弥さんと出逢うまでは。
彼も意味ありげな視線を私に向けると、妖艶に微笑んで見せる。
「でも、葉月を一目見て、そんな考えも全部吹き飛んだよ」
眉尻を下げて笑う彼が、繋いでいた手を持ち上げて手の甲で頬を撫でる。冷たい感触が心地よくて、とても安心した。
「誰かを欲しいと思うこと自体が久しぶりで……いや、初めてだったかもしれない。だから勝手がよくわからなくて、少し強引すぎたかな」
許しを請うような表情で、彼が私を見つめる。
『欲しい』という言葉に動揺して俯いた私の名前を、彼が優しく呼ぶ。おずおずと顔を上げると、彼は前も見ずに、両方の瞳で私を見つめていた。
「俺が今こうしていられるのは、葉月のおかげなんだよ。清信の話も、聞いてもらえてよかった。もしかしたら俺は、葉月が思い描いているような男じゃないかもしれないけど……」
「そんなことない。史弥さんみたいに優しくて、素敵な人、他にいない。私の乏しい想像力なんかじゃ思いつきもしないくらい、史弥さんは完璧な人」
彼の言葉を遮った私に、小さく笑って頷いてくれた。
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。葉月の想いを裏切らないように、ずっと葉月の完璧な恋人でいられるようにするから、これから先も、俺の傍にいてほしい」
突然、真剣な瞳で彼がそんなことを言うので、私は狼狽して目を泳がせてしまった。そんな私を見て、彼はいつものように優しく、しかしどこか意地悪く笑うのだ。
「そんな顔をされたら、この場でキスしたくなるからダメだよ。それとも、ひょっとして誘ってるのかな?」
顔を覗き込むようにして見つめられて、私は更に狼狽えてしまう。もう彼と付き合い始めて一か月以上になるというのに、慣れることはなさそうだ。
結局石丸さんの元へ着くまでずっとからかわれ続けたまま、車は緩やかに駐車場へと滑り込んだ。車を降りてさり気なく指を絡めた彼に、小さな声で応える。彼には、充分聞こえているはずだ。
「さっきの言葉、とても嬉しかった。私、何もできないけど、史弥さんを想う気持ちだけは誰にも負けません。だから、私なんかでよければ、ずっと傍に置いてください」
そう言い切って、乾いた唇を舐めてみたが、彼は何も言わなかった。まさか聞こえていなかったわけもなく、意図的に返事をしていないのは明らかだった。すたすたと歩き続ける彼の隣で足元を見つめていたが、いてもたってもいられずに、私はそっと横目で彼を見上げた。
すると、彼はすかさず繋いでいない方の右手で私の顎を持ち上げて、無理やり視線を合わせた。そして、にやりと意地悪く笑って見せる。
「もう絶対に離してやらないから、そのつもりでいてね」
何かを言うよりも早く、彼は身を屈めてキスをした。あっという間に離れてしまった唇を恋しく思いながら、満足そうに笑う彼に手を引かれて建物へと入っていった。
意味深な言葉に、息が詰まる。
「清信の母親は、あれからすぐに離婚に向けて動き出していたらしい。清信を連れて、家を出たそうだ。清信も卒業後は近くの工場に勤めだしたから、決して裕福ではなかったけど生活にはさほど困ってなかったらしい。俺は都内の企業に営業として採用されて、それなりに忙しくしてたから、清信との連絡も頻繁とは言い難かった」
きりっとした横顔を見つめながら、彼が営業職として採用された理由はあまりにも明快だな、と思っていた。
「で、仕事にも慣れてきた夏に、あいつは死んだ」
落ち着いたトーンで放たれた言葉に、鷲掴みにされたようなきりりとした痛みが胃に走った。
「どうして……」
小声で呟いた声は間違いなく彼の耳に届いていたはずだが、何も返ってはこなかった。ただ淡々と、誰かが書いた昔話を読み聞かせるような、そんな口調で話を続けた。
「俺はその時にはもう石丸さんの家を出て、職場の近くに部屋を借りてた。いつまでも世話になるわけにもいかないと思ったし、そもそも彼との約束は高校を出るまでだったからね。それでも、彼は俺が部屋を借りるための保証人にもなってくれたし、仕事を始めるにあたって必要なものを揃える資金も工面してくれた。本当に、頭が上がらないよ」
しみじみと首を振りながら、彼が言う。
「話が逸れたね」
優しく私に視線を送った彼に、微笑み返す。繋いでいた手に力を込めて、話の続きを促した。
「部屋に帰った俺を、石丸さんは玄関口で待ち構えてた。就職してから彼に会うのは初めてだったから、なんだか照れくさいのと、会いに来てくれた嬉しさで不思議な感情だった」
喜んで石丸さんに歩み寄った史弥さんに、直球で本題に入ったというのが、いかにも彼らしいと思った。
離婚を前提に家を出た清信さんと母親は、父親に新しい住所を知らせることはなかった。弁護士を通してのみやり取りを進めていたが、父親が拒否を続けたために離婚調停が長引いていたそうだ。そして秘密裏に探偵を雇った父親は、妻子の住処を突き止めてしまった。
息子が仕事から帰宅するのを待っていたのは、既に息絶えた母親と、彼自身の命さえも奪おうと目論む父親だった。部屋には争った痕跡が見られたが、近隣の住民の話によれば、争うような物音が聞こえたのは夕方の18時過ぎだったそうだ。これは、清信さんの帰宅後だ。つまり、母親は抵抗することすら許されずに、無残に殺されてしまったのだ。
通報を受けて警察が駆け付けた時には、既に父親の姿はなく、部屋には変わり果てた二人の姿があったそうだ。やがて捜査で父親の犯行であることが簡単に裏付けられ、逮捕された。石丸さんが史弥さんに会いに来たのは、事件の報告が、『特別犯罪』に関わる事件、つまりヴァンパイアに関わる事件を扱う部署に報告が入ってすぐだったらしい。
史弥さんはその場に座り込むように崩れ落ち、石丸さんに抱えられるようにして部屋へ入ったそうだ。
「もしもあの時、俺が止めなければ。もしもあの時、俺があいつを殺してれば……」
うわ言のように、彼はぽつりと呟いた。そして、ハッと思い出したかのように私を見て、無理やり笑って見せた。
「それから、もう何もかもがどうでもよくなってね。本当にいつまでも子供で、石丸さんには迷惑をかけたよ」
悲しそうな瞳に力を込めて話す史弥さんは、どこか泣いているようにも見えた。
「どうでもよくなった、って?」
そっと尋ねてみると、彼は優しく答えてくれた。
「仕事も投げ出して、数少ない友人とも、石丸さんにさえ、会うのを止めた。誰とも関わらなければ、誰も失わなくて済むと思った。石丸さんはそんな俺の意思を尊重したのか、それとも愛想を尽かしたのか、たまにそっけないメールを送ってくるだけになった」
愛想を尽かされたなど彼が微塵も思っていないことは、その口調からも明らかだった。今なら、石丸さんがどれだけ彼を心配したかも、私にもわかるような気がした。
「負担にならないように、見守ってくれてたんですね」
小さく頷いて、彼は話を続ける。
「俺が初めて小説を出したのが、それから三年後だよ。予定ではもっと早くデビューする予定だったんだけどね。思いのほか時間が経ってしまった」
謙遜なのか、本当にそう思っているのかはわからないけど、小説家を目指し、実際にデビューできる人の方が少ないくらいだろう。
「その時も、石丸さんはただ本の感想を一言送って来ただけだったな。おめでとう、とか言わないのがあの人らしいよね」
「感想は、何て?」
何気なく聞くと、彼はクスクスと笑い、少年のような横顔を輝かせた。
「『相変わらず、想像力だけは豊かだな』って。素直に面白かったって言えばいいと思わない?」
一緒になって笑うと、彼はきつく手を握り返した。
「俺はね、あの日清信が死んだって聞いた時、もう一生、誰とも深い関係になるのはやめようと決めたんだ。いつかいなくなるのなら、最初ならいない方がいいって」
その言葉は、重たい鉛のように私の心に沈殿していた。
「わかる気がするな。私も、両親を失ってからは、ずっとそう思ってた。だから、誰とも友達にならなかったし、一人でいいと思ってた」
そう、あの日史弥さんと出逢うまでは。
彼も意味ありげな視線を私に向けると、妖艶に微笑んで見せる。
「でも、葉月を一目見て、そんな考えも全部吹き飛んだよ」
眉尻を下げて笑う彼が、繋いでいた手を持ち上げて手の甲で頬を撫でる。冷たい感触が心地よくて、とても安心した。
「誰かを欲しいと思うこと自体が久しぶりで……いや、初めてだったかもしれない。だから勝手がよくわからなくて、少し強引すぎたかな」
許しを請うような表情で、彼が私を見つめる。
『欲しい』という言葉に動揺して俯いた私の名前を、彼が優しく呼ぶ。おずおずと顔を上げると、彼は前も見ずに、両方の瞳で私を見つめていた。
「俺が今こうしていられるのは、葉月のおかげなんだよ。清信の話も、聞いてもらえてよかった。もしかしたら俺は、葉月が思い描いているような男じゃないかもしれないけど……」
「そんなことない。史弥さんみたいに優しくて、素敵な人、他にいない。私の乏しい想像力なんかじゃ思いつきもしないくらい、史弥さんは完璧な人」
彼の言葉を遮った私に、小さく笑って頷いてくれた。
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。葉月の想いを裏切らないように、ずっと葉月の完璧な恋人でいられるようにするから、これから先も、俺の傍にいてほしい」
突然、真剣な瞳で彼がそんなことを言うので、私は狼狽して目を泳がせてしまった。そんな私を見て、彼はいつものように優しく、しかしどこか意地悪く笑うのだ。
「そんな顔をされたら、この場でキスしたくなるからダメだよ。それとも、ひょっとして誘ってるのかな?」
顔を覗き込むようにして見つめられて、私は更に狼狽えてしまう。もう彼と付き合い始めて一か月以上になるというのに、慣れることはなさそうだ。
結局石丸さんの元へ着くまでずっとからかわれ続けたまま、車は緩やかに駐車場へと滑り込んだ。車を降りてさり気なく指を絡めた彼に、小さな声で応える。彼には、充分聞こえているはずだ。
「さっきの言葉、とても嬉しかった。私、何もできないけど、史弥さんを想う気持ちだけは誰にも負けません。だから、私なんかでよければ、ずっと傍に置いてください」
そう言い切って、乾いた唇を舐めてみたが、彼は何も言わなかった。まさか聞こえていなかったわけもなく、意図的に返事をしていないのは明らかだった。すたすたと歩き続ける彼の隣で足元を見つめていたが、いてもたってもいられずに、私はそっと横目で彼を見上げた。
すると、彼はすかさず繋いでいない方の右手で私の顎を持ち上げて、無理やり視線を合わせた。そして、にやりと意地悪く笑って見せる。
「もう絶対に離してやらないから、そのつもりでいてね」
何かを言うよりも早く、彼は身を屈めてキスをした。あっという間に離れてしまった唇を恋しく思いながら、満足そうに笑う彼に手を引かれて建物へと入っていった。
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