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1話(2)
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あの光景を見てから次の日の仕事は、全く手につかなかった。
上司に怒られてもなんの感情も湧かなかった。いつもはイライラしたりするが、一点を見つめているような気分だった。
その日は、とても長く感じる1日だった。
家に帰ると、またいつも通りインターホンの通話をつけたり消したりした。
昨日、あの奇妙なものを見た時刻は確か深夜1時だった気がする。
その時刻付近になると、男はインターホンの通話画面の前に立ち部屋の中から様子を眺めていた。
もちろん恐怖心もあるが、何より初めて見た奇妙なものを見たという、興奮や好奇心が勝った。
しばらく覗いていると、ズルズル引きずるような音がしてだんだん音が大きくなっていった。
近くにいる。
男は確信した。
足を引きずる音だろうか、それとも何かを引きずる音なのだろうか。
近くに来ないと分からない。
音はするが、なかなか姿が見えない。
だんだん苛立ち始めた。
その時、姿を表した。
近くにいる。
ズルズル引きずる音がするのはなんだろ。
あれは、人形?
いや、違うあれは人間だ。
人間を引きずっている。
それ以外にも足や腕、臓器など身体の1部を縄に括りつけ移動している。
顔が何度も殴られたかの様な所々凹凸が見られ、性別がどちらか分からない。
だか、その身体は全身が赤色に染まっている。おそらく血だろう。
【それ】が通ったあとの道は赤く染められていた。
通り過ぎると、音しか聞こえなくなるので何をしているか分からなくなる。
気になって気になって、何も考えずに男は興奮から家を飛び出してしまったのだ。
当然何をされるか分からないので興奮して呼吸が荒くなっているが、息を殺して姿勢を低くし様子をうかがっていた。
5分くらいしてからだろうか。
前方から人が歩いてきた。
仕事帰りのサラリーマンだろう。
お酒を飲みすぎたためか、千鳥足になっている。
【それ】のことはみえていないのだろうか、何事もなく通り過ぎようとしている。
そこでサラリーマンはやはり、何かがおかしいと思ったのだろうか話しかけてしまった。
「おいおい、ヒックこんな時間に着ぐるみなんか着て今はハロウィンじゃねーぞ。わははは。ヒック」
【それ】はサラリーマンの方をみた。
「おーい、聞いているのかー返事くらいしろよ社会の常識だぞー。」
サラリーマンは、そう言い【それ】の腕を引っ張ったのだ。
するとどうだろう。
腕が落ちてしまった。
いや、ちぎれてしまったの方が正しいのだろうか。
「これは、華奢な着ぐるみだな。俺は頑丈な四肢だけどなー。」
【それ】は何やら、サラリーマンに言っていたが男には聞こえ無かった。
その瞬間、肥大していた腕をサラリーマンに振りかざした。とても速いスピードで。
一瞬何が起きたか分からなかった。
腕を振りかざした瞬間、突然サラリーマンは倒れた。
顔面が潰れている。首から上がない。
【それ】は動かなくなった事を確認すると、男の腕を引きちぎった。
そして、その腕を自分の一部として無くなったであろう腕の部分に加え始めた。
「ヒッ………………。」
男はその瞬間、恐怖と絶望感から声が出てしまったのだ。
上司に怒られてもなんの感情も湧かなかった。いつもはイライラしたりするが、一点を見つめているような気分だった。
その日は、とても長く感じる1日だった。
家に帰ると、またいつも通りインターホンの通話をつけたり消したりした。
昨日、あの奇妙なものを見た時刻は確か深夜1時だった気がする。
その時刻付近になると、男はインターホンの通話画面の前に立ち部屋の中から様子を眺めていた。
もちろん恐怖心もあるが、何より初めて見た奇妙なものを見たという、興奮や好奇心が勝った。
しばらく覗いていると、ズルズル引きずるような音がしてだんだん音が大きくなっていった。
近くにいる。
男は確信した。
足を引きずる音だろうか、それとも何かを引きずる音なのだろうか。
近くに来ないと分からない。
音はするが、なかなか姿が見えない。
だんだん苛立ち始めた。
その時、姿を表した。
近くにいる。
ズルズル引きずる音がするのはなんだろ。
あれは、人形?
いや、違うあれは人間だ。
人間を引きずっている。
それ以外にも足や腕、臓器など身体の1部を縄に括りつけ移動している。
顔が何度も殴られたかの様な所々凹凸が見られ、性別がどちらか分からない。
だか、その身体は全身が赤色に染まっている。おそらく血だろう。
【それ】が通ったあとの道は赤く染められていた。
通り過ぎると、音しか聞こえなくなるので何をしているか分からなくなる。
気になって気になって、何も考えずに男は興奮から家を飛び出してしまったのだ。
当然何をされるか分からないので興奮して呼吸が荒くなっているが、息を殺して姿勢を低くし様子をうかがっていた。
5分くらいしてからだろうか。
前方から人が歩いてきた。
仕事帰りのサラリーマンだろう。
お酒を飲みすぎたためか、千鳥足になっている。
【それ】のことはみえていないのだろうか、何事もなく通り過ぎようとしている。
そこでサラリーマンはやはり、何かがおかしいと思ったのだろうか話しかけてしまった。
「おいおい、ヒックこんな時間に着ぐるみなんか着て今はハロウィンじゃねーぞ。わははは。ヒック」
【それ】はサラリーマンの方をみた。
「おーい、聞いているのかー返事くらいしろよ社会の常識だぞー。」
サラリーマンは、そう言い【それ】の腕を引っ張ったのだ。
するとどうだろう。
腕が落ちてしまった。
いや、ちぎれてしまったの方が正しいのだろうか。
「これは、華奢な着ぐるみだな。俺は頑丈な四肢だけどなー。」
【それ】は何やら、サラリーマンに言っていたが男には聞こえ無かった。
その瞬間、肥大していた腕をサラリーマンに振りかざした。とても速いスピードで。
一瞬何が起きたか分からなかった。
腕を振りかざした瞬間、突然サラリーマンは倒れた。
顔面が潰れている。首から上がない。
【それ】は動かなくなった事を確認すると、男の腕を引きちぎった。
そして、その腕を自分の一部として無くなったであろう腕の部分に加え始めた。
「ヒッ………………。」
男はその瞬間、恐怖と絶望感から声が出てしまったのだ。
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