37 / 122
35話
しおりを挟む
アクセサリー店へ行くと、先程と同様にオーナーの方が出迎えくれた。ギルバートと何やら話をしているので、私は店内のアクセサリーを見て回った。
お店の中は全体がキラキラしていて、幅広い年代の女性の方が多く訪れていた。
皆、綺麗になりたくてこちらに来ているのだろう。
このヘアピンかわいいな。
目に入ったのは、大きな琥珀色の石がつけられているヘアピンだった。
琥珀と言えば、宝石のアンバーを思い浮かぶな。この青色のブローチもすごく可愛い。爽やかな色合い、まるでサファイアみたい。
あれ、他のどのアクセサリーも石がついている。それに明らかに素材が高級感そう。ここってもしかしてジュエリーショップ!?
宝石の価値が年々上がっていっるため、最近では金額も上昇していてなかなか手が出しにくいって聞いたよ。
こんなところに、公爵家と名ばかりの私が来てもいいのかな、このお店に合ってない気がする。
「終わったよ。ここ出ようか。」
ギルバートが言った。
てっきり、私ここでアクセサリーを買うのかと思った。ギルバートは、何かオーナーと話すためにここに来たのかな。確かに子供が宝石を付けるとなると、生意気かな。もしかして、お姉様のためにここに来たのかな。
「ここの店の商品全て買ったよ。さっきみたいに、公爵家宛にしたから直ぐに届くからね。」
ギルバートは微笑んだ。
え?全部買った?この宝石店だよ?一つ一つの商品がものすごい高額なのに。
「す、全てですか、?」
「うん。」
「そんなに、大丈夫ですよ!ひとつで十分ですし、こんな貴重な物を身近に置いておけません。」
「アクセサリーは、いくつあってもいい。選べるくらいの宝飾品は必要だよ。」
(下級貴族でも、宝飾品は持っている 。 が、公爵家の直系であるティアナは持っていない。これまで、僕はティアナに興味を持つことはなく、放置し続けた。それにより、悲惨な状況を気づくことが出来ずにいた。僕の行いが、この子を苦しめることになったのだ。今できることは身の回りを手助けすることしかできない。)
「で、でも。申し訳ないです。」
(罪悪感が募る一方だ。)
ギルバートはこれまでの自分の行いに反省し、罪悪感が募っていた。
「これは、今まで何もしてこなかった僕からの謝罪だと思って。」
「謝罪だなんてそんな…。」
ギルバートがそういうのなら、ありがたく受け取っておこう。宝石なら、万が一公爵邸から逃げ出すときの逃走資金になる。
「受けとらせていただきます。」
ティアナは丁寧に、受け取ることを承諾した。
せっかく、街に来たのだから何かお姉様にお土産買って行こう。
お姉様は、綺麗な銀髪の髪だから大きな赤いリボンとかどうかな、お姉様に凄く似合いそう。
「このリボンお姉様に買っていってもいいですか。」
「うん、いいよ。」
ギルバートがお会計をしようとしたので、私がお姉様にあげるものだから自分で払いたいと言い、了承して貰った。
自分の満足いく物が買えて良かったな。
けど、ギルバートが全部買うって言った時本当にびっくりした。
結局全部買っちゃったし。何か、お礼するのが良さそう。
お店の中は全体がキラキラしていて、幅広い年代の女性の方が多く訪れていた。
皆、綺麗になりたくてこちらに来ているのだろう。
このヘアピンかわいいな。
目に入ったのは、大きな琥珀色の石がつけられているヘアピンだった。
琥珀と言えば、宝石のアンバーを思い浮かぶな。この青色のブローチもすごく可愛い。爽やかな色合い、まるでサファイアみたい。
あれ、他のどのアクセサリーも石がついている。それに明らかに素材が高級感そう。ここってもしかしてジュエリーショップ!?
宝石の価値が年々上がっていっるため、最近では金額も上昇していてなかなか手が出しにくいって聞いたよ。
こんなところに、公爵家と名ばかりの私が来てもいいのかな、このお店に合ってない気がする。
「終わったよ。ここ出ようか。」
ギルバートが言った。
てっきり、私ここでアクセサリーを買うのかと思った。ギルバートは、何かオーナーと話すためにここに来たのかな。確かに子供が宝石を付けるとなると、生意気かな。もしかして、お姉様のためにここに来たのかな。
「ここの店の商品全て買ったよ。さっきみたいに、公爵家宛にしたから直ぐに届くからね。」
ギルバートは微笑んだ。
え?全部買った?この宝石店だよ?一つ一つの商品がものすごい高額なのに。
「す、全てですか、?」
「うん。」
「そんなに、大丈夫ですよ!ひとつで十分ですし、こんな貴重な物を身近に置いておけません。」
「アクセサリーは、いくつあってもいい。選べるくらいの宝飾品は必要だよ。」
(下級貴族でも、宝飾品は持っている 。 が、公爵家の直系であるティアナは持っていない。これまで、僕はティアナに興味を持つことはなく、放置し続けた。それにより、悲惨な状況を気づくことが出来ずにいた。僕の行いが、この子を苦しめることになったのだ。今できることは身の回りを手助けすることしかできない。)
「で、でも。申し訳ないです。」
(罪悪感が募る一方だ。)
ギルバートはこれまでの自分の行いに反省し、罪悪感が募っていた。
「これは、今まで何もしてこなかった僕からの謝罪だと思って。」
「謝罪だなんてそんな…。」
ギルバートがそういうのなら、ありがたく受け取っておこう。宝石なら、万が一公爵邸から逃げ出すときの逃走資金になる。
「受けとらせていただきます。」
ティアナは丁寧に、受け取ることを承諾した。
せっかく、街に来たのだから何かお姉様にお土産買って行こう。
お姉様は、綺麗な銀髪の髪だから大きな赤いリボンとかどうかな、お姉様に凄く似合いそう。
「このリボンお姉様に買っていってもいいですか。」
「うん、いいよ。」
ギルバートがお会計をしようとしたので、私がお姉様にあげるものだから自分で払いたいと言い、了承して貰った。
自分の満足いく物が買えて良かったな。
けど、ギルバートが全部買うって言った時本当にびっくりした。
結局全部買っちゃったし。何か、お礼するのが良さそう。
3,316
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。
妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。
しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。
父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。
レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。
その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。
だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる