公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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40話

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   「お嬢様今日もとっても可愛いです!」
ルーシーが目をキラキラと輝かせた。

   「そ、そうかな、ドレスやアクセサリーが新しくなったからじゃないかな。」

   「アクセサリーがなくてもお嬢様は元々可愛いですよ!それに見合ったものを身につけたからより可愛くなったんです。」

ルーシーにそんなこと言われると、少し照れちゃうな。

   「お嬢様、今日も輝いておられます。」

   「ロ、ローズ、恥ずかしいよ。」

   「今日のお茶会で1番可愛いのはお嬢様ですね。」

   「マリアナまで…。」

今日は、お茶会ということで皆が張り切って準備をしてくれている。さっそく、ギルバートに買ってもらったアクセサリーや靴を使った。

朝、自分が想像していたものよりも多くの小包やらドレスが届きすごく驚いた。

ギルバートは、持っていて損は無いと言っていたが、確かにこういう時に選べるくらいの量が有るのは正直嬉しい。
けど、全部使う機会あるかな。

   「お嬢様もう行くのですか!?」
ルーシーが驚いた様子で言った。

   「まだ、あと20分はありますよ?」
マリアナも不思議がっていた。

日本人は10分前集合が身についてるの。とは言えないけど、マナーではある。




   「お待ちしておりました。本日お嬢様について初めての護衛ですが、腕はピカイチですのでしっかりと守ります。」

   「よろしくね。」

(うわー!めちゃくちゃ可愛いっ。久しぶりの公女様だ!)

   「お嬢様、本日は私マリアナも着いて行きますのでよろしくお願い致します。」

   「やった!」

いつも一緒にいる人が着いてきてくれるのは嬉しいな。何かあっても心強い。


   「ティアー!」

遠くから、私の名前を呼びながらお姉様が走ってきた。

   「ごめんね。お待たせ!」

今日のお姉様はやはり人前に出るということもあっていつもより、可愛い。


   「新しいドレスだよね!とっても似合ってる可愛いぃ!」

   「お姉様の方が可愛いよ。」

   「ありがとう。あっ今日一緒に来てくれる人紹介するね。」

そういうと、お姉様は付き人を紹介してくれた。

   「まず、私を護ってくれる人ニコラス。そして、前に会ったことがあるよね私の侍女のダリア。」

   『本日はよろしくお願いします。』

「私も紹介するね。まず、私の侍女のマリアナ。こちらは、護衛のディーノ。」

   『よろしくお願いします。』

マリアナとディーノは口を揃えて言った。

   「お互い自己紹介も終わった事だし、さっそく行こっか。」

エリーの後ろ姿には、ティアナが贈った赤いリボンがついていた。

馬車に乗り、お茶会が開催される伯爵邸へ向かった。


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