公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

谷 優

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73話

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   馬車が動き出して、少し経ったあとマリアナがティアナに声を掛けた。

   「フローラ様は、お嬢様が描いた絵すごく喜んでいらっしゃいましたね。」

  「うん、嬉しかったな。」

  「ティアナが描いた絵、私も見たかったな。次は、私にも絵描いてね。」

  「え、うん。わかった。」

私の絵、すごく下手だから貰っても嬉しくないはずなのにいいのかな。とティアナは疑問に思っていた。

今日の事を、ティアナのエリーは楽しく振り返っていた。

その時、

ヒヒィーン。ガシャン!

   「キャャア!」

馬の鳴き声とともに、馬車が大きく揺れた。エリーは咄嗟に掴まったが、ティアナは前に倒れそうになった。

その姿を見て、マリアナが手を出し引き寄せた。

   「ティア大丈夫!?」

   「お嬢様、大丈夫ですか!?」

前に倒れそうになった私を見て、周りは心配してくれた。

   「うん、大丈夫。みんなは怪我ない?」

   「うん、私たちはなんともないよ。」

良かった、皆怪我してない。
衝撃が大きかったから心配だったけど、何ともなくて安心。

ところで、一体どうしたんだろう。急に馬車の動きが止まった。馬に何か起きた?それとも、タイヤに不具合が起きたのかな。

   「お嬢様方、お怪我はございませんか。」

すると、外にいたディーノが窓から声を掛けた。

    「うん、私達はなんともないけど何かあったの?」

   「はい。ちょっとしたトラブルがございました。」

   「トラブル?」

   「馬が狙撃されました。」

   「え!狙撃!?」

誰かが、私たちの命を狙っているの?怖い。死にたくないよ。

でも。狙撃されたということは何者かが、何らかの目的があるからなはず。

何が目的?

   「刺客が、お嬢様方のことを狙っているのですか。」

マリアナが狙いは何かディーノに聞いた。
  
   「いえ、まだ分かりませんがその可能性は高いです。ですので、絶対に馬車から出てはいけません。」

    「分かりました。」

マリアナや、ダリアはディーノの話しを聞き、直ぐにいつもの冷静さを取り戻した。

   「ご理解いただけて幸いです。」

エリーは、刺客が自分たちの命を狙っているかもしれないと思い、ぶるぶると震えていた。

   「これから、増援を呼ぶため花火を打ち上げます。花火以外にも、大きな音がしますが絶対に出てはいけませんよ。」

   「…うん。」

   「絶対に、お嬢様を送り届けますのでご安心ください。」

   「…気を付けてね。」

ティアナは、震えながらもディーノの身の心配をしていた。

  パンパン パン__。

花火が近くで打ち上げられた。
その音は、あまりにも大きく聞こえた。

マリアナや、ダリアは私達を守ろうと抱きしめてくれた。

シュッシッュ   キィィィン__

外では、花火の音とともに剣が交わる音や弓の音、爆発音までが聞こえた。

誰か、誰か、助けて。

ティアナは、マリアナの腕の中で命の危険を感じていた。



その頃、公爵邸内__。





   





    

  
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