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74話
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その頃、公爵家内の様子。
「ティアナとエリー、少し遅くないか。帰宅の報告はまだか。」
公爵は、ヴァイスに二人が帰っていないか聞いた。
「はい。まだ、報告はないですね。少し遅いのが気になります。」
「ああ。念の為だが、地図を持ってきてくれ。」
「かしこまりました。」
ヴァイスは公爵に言われ、地図を取りに行こうとしていた。
すると、
パンパン パン__。
公爵とヴァイスは、音のする方をすぐさま確認した。
「…っあの色は、公爵様!」
ヴァイスが呼びかける前に、公爵は剣を握りものすごい殺気で部屋を飛び出して行った。
それに続いて、ヴァイスも公爵に着いて行った。
「私は、一足先に花火の上がった方に向かう。ヴァイスは、騎士団を連れ急いで向かってくれっ。」
「かしこまりました。」
公爵は、愛馬に乗りヴァイスに指示すると馬を走らせようとした。
背後から、馬の駆ける音がした。
『父上っ!』
その声の正体は、馬に乗ったギルバートであった。
後ろには、リアムも着いていた。
「俺達も連れて行ってくださいっ!」
リアムは、懇願した。その目には、強い熱意と覚悟があった。
二人の腰には、剣を装備していた。
緊急時に増援を希望する花火が上がった為、二人は急いで来た様子だった。
ギルバートも、公爵を強い眼差しで見ている。公爵は、二人の覚悟を認識すると共に行動する事を許可した。
「急ぐぞ。」
三人は、花火の打ち上がった方へと駆けて行った。
"間に合ってくれ__。"
公爵は殺気を放ち、風を切るようにもにも止まらない速さで向かっていった。
━━━━━━━━━━━━━━━
怖い、怖いよ。
ティナは、恐怖から震えていた。
でも、私とお姉様はネックレスの魔道具がある。万が一死を目前にしても、守られるがマリアナは?ディーノは?傷つけられたら死んでしまう。
どうして、私達を狙うの?
戦っている騎士達は、無事?少なくとも、私達を守る為に、必死に戦ってくれている。
え?あれ、もしかして、刺客が狙っているのは、、【⠀私 】?
ティアナは、自分のポケットに入っている袋を触った。
これは、さっき私がカミラの紅茶から摂取した液体が混じっているハンカチだ。
ああ、そうだ。これは、この刺客は、私を狙っているんだ。
この惨状は、私のせいかもしれない。
「はぁはぁ、ゼェ ヒュー ゼェ ヒュー__。」
ティアナの呼吸がどんどん荒れていった。
「お嬢様、お嬢様!大丈夫ですよ、大丈夫。」
マリアナは、背中を優しくさすった。
だが、ティアナは自分の持っている物が原因だと確信し、恐怖が募って上手く呼吸が出来ずにいた。
そのため、ティアナの顔色が青白くなっていった。
「お嬢様、深呼吸ですっ。お嬢様!呼吸をっ…。」
「…ティア…?どうしたのティアっ。ティアナ!」
エリーもティアナの異変に気が付き、動揺していた。動揺しながらも、エリーはティアナの手をぎゅっと握った。
(お父様、お兄様。誰か、みんなを助けて__。)
エリーは、強く願った。
ティアナは、何も聞こえなかった。ただ、周りの景色が真っ黒に見えたのだった。
私の、私のせいだ。私のせいで。
『ワォォォーン』
すると、犬のような巨大な生物の鳴き声が聞こえた。
その鳴き声の主は、どんどんティアナのいる馬車に近づいて来た。
「ティアナとエリー、少し遅くないか。帰宅の報告はまだか。」
公爵は、ヴァイスに二人が帰っていないか聞いた。
「はい。まだ、報告はないですね。少し遅いのが気になります。」
「ああ。念の為だが、地図を持ってきてくれ。」
「かしこまりました。」
ヴァイスは公爵に言われ、地図を取りに行こうとしていた。
すると、
パンパン パン__。
公爵とヴァイスは、音のする方をすぐさま確認した。
「…っあの色は、公爵様!」
ヴァイスが呼びかける前に、公爵は剣を握りものすごい殺気で部屋を飛び出して行った。
それに続いて、ヴァイスも公爵に着いて行った。
「私は、一足先に花火の上がった方に向かう。ヴァイスは、騎士団を連れ急いで向かってくれっ。」
「かしこまりました。」
公爵は、愛馬に乗りヴァイスに指示すると馬を走らせようとした。
背後から、馬の駆ける音がした。
『父上っ!』
その声の正体は、馬に乗ったギルバートであった。
後ろには、リアムも着いていた。
「俺達も連れて行ってくださいっ!」
リアムは、懇願した。その目には、強い熱意と覚悟があった。
二人の腰には、剣を装備していた。
緊急時に増援を希望する花火が上がった為、二人は急いで来た様子だった。
ギルバートも、公爵を強い眼差しで見ている。公爵は、二人の覚悟を認識すると共に行動する事を許可した。
「急ぐぞ。」
三人は、花火の打ち上がった方へと駆けて行った。
"間に合ってくれ__。"
公爵は殺気を放ち、風を切るようにもにも止まらない速さで向かっていった。
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怖い、怖いよ。
ティナは、恐怖から震えていた。
でも、私とお姉様はネックレスの魔道具がある。万が一死を目前にしても、守られるがマリアナは?ディーノは?傷つけられたら死んでしまう。
どうして、私達を狙うの?
戦っている騎士達は、無事?少なくとも、私達を守る為に、必死に戦ってくれている。
え?あれ、もしかして、刺客が狙っているのは、、【⠀私 】?
ティアナは、自分のポケットに入っている袋を触った。
これは、さっき私がカミラの紅茶から摂取した液体が混じっているハンカチだ。
ああ、そうだ。これは、この刺客は、私を狙っているんだ。
この惨状は、私のせいかもしれない。
「はぁはぁ、ゼェ ヒュー ゼェ ヒュー__。」
ティアナの呼吸がどんどん荒れていった。
「お嬢様、お嬢様!大丈夫ですよ、大丈夫。」
マリアナは、背中を優しくさすった。
だが、ティアナは自分の持っている物が原因だと確信し、恐怖が募って上手く呼吸が出来ずにいた。
そのため、ティアナの顔色が青白くなっていった。
「お嬢様、深呼吸ですっ。お嬢様!呼吸をっ…。」
「…ティア…?どうしたのティアっ。ティアナ!」
エリーもティアナの異変に気が付き、動揺していた。動揺しながらも、エリーはティアナの手をぎゅっと握った。
(お父様、お兄様。誰か、みんなを助けて__。)
エリーは、強く願った。
ティアナは、何も聞こえなかった。ただ、周りの景色が真っ黒に見えたのだった。
私の、私のせいだ。私のせいで。
『ワォォォーン』
すると、犬のような巨大な生物の鳴き声が聞こえた。
その鳴き声の主は、どんどんティアナのいる馬車に近づいて来た。
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