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俺は、冒険がしたい 4
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源太を連行していた警備兵のみなさんのお陰でこのピンチを乗り越える事が出来た。
警備兵の人から話を聞くと、最近この辺りを縄張りにしてる組織の人間でやり口が巧妙でなかなか尻尾を掴めなかったらしい。
この一件を機会にこの組織壊滅への糸口になると、感謝された。
「後でこの街の警備施設へ来なさい。 君達にお礼をさせてくれ。」
「でも、俺達はただ絡まれてただけです。 感謝される様な事は何もしていません。」
「子供が遠慮するものじゃないよ。 そこの鼻水の少年のお陰でもあるのだから、明日にでも来なさい。」
「わかりました。」
一体何が何なのかわからないけど、悪い事じゃないから良しとしよう。
それより、源太に事情を聞くことにした。
「いきなり居なくなって、どこに行って何をしてたんだよ!」
「おら、迷子の女の子を見つけて助けてあげてたんだじょ。」
「それで、どうやったら警備兵に連行されるんだよ。」
「それが……。 わからないんだじょ。」
源太から聞いた話さしをまとめると
街外れの安い宿屋に向かってる途中、道のすみでうずくまって泣いてる女の子を見つけ駆け寄ったら、俺達とはぐれ泣いていた女の子は、鼻水垂らした男が近寄って来たものだから更に泣きじゃくる。
「うわぁぁん! うわぁぁん! 怖いよー! 汚ないよー!」
「どどどどしうしよう。 そうだ、お菓子があるじょ。 食べると元気になるじょ。」
鼻水袋から取り出したお菓子を女の子に渡そうとするが、女の子も汚ない汚ない袋から取り出した所を見ていたから顔が引きつっている。
それでも、お菓子の誘惑には勝てないのか、お菓子を受け取り泣きながら頬張った。
「お、美味しい……。 体がポカポカして元気が溢れて来る感じがする。」
「おらの特別なお菓子だじょ。 そこら辺では、売ってないじょ。」
あっという間に、受け取ったお菓子を平らげ、不思議と元気になった女の子は、源太にお礼を言って母親とはぐれた事を説明する。
「それなら、おらが一緒にお母さんを探してあげるじょ。 一人より二人の方が目立つから、きっと直ぐに見つかるじょ。」
「ありがとう! 汚ないお兄ちゃん!」
「う……うん。 任せるじょ。」
純粋とは、時にどんな物でも切り裂く凶器になるのだと、源太は知った。
しばらく二人で手を繋ぎ、人通りの多い道を歩いていたら、源太の予想通り目立ったからか、直ぐに解決の兆しが見えた。
複数人の警備兵に後ろから話かけられた。
「ちょっと君、話を聞いても良いかな?」
「あ、助かったじょ。」
「街の人から半笑いの男が、女の子を連れ回して歩いてると通報があったのだが……。 君で間違いないようだね。」
「ち、違うじょ! ままま間違いだじょ。 おらは、女の子を助けようとしただけだじょ。 女の子に聞けば、わかるじょ。」
女の子は、安心したのか不安になったからなのか、急に泣き出した。
場の空気が凍りつく。
もう、警備兵に囲まれ最初の笑顔が消えて犯人を見る様な怖い顔をしている。
「お、落ち着くじょ。 話せばわかるじょ。」
「良いから一緒に来てもらおう。 逃げようとしたら逃走と見なして、切るから大人しくしなさい。」
「はい……。」
未だに泣き続ける女の子と未だに半笑いの男を警備兵が屯所へ連行する。
屯所に着くとそこには、綺麗な女の人が必死に警備兵に何かを頼み込んでいた。
女の子の母親だった。
母親は、泣いてる女の子を見るなり走り出し、源太を殴り飛ばした。
「じょ~!」
理不尽に吹き飛ばされた源太は、半笑いを崩さず涙した。
それを見た母親は、怒りが収まらない。
「この腐れ外道が! まだ、そのにやけ面を止めないのか!」
また、殴りかかろうとした母親を娘が抱き付き静止させる。
「違うの! ママ、この汚ないお兄ちゃんが助けてくれたの。」
母親は、もちろん。 連行した警備兵全員が驚いた。
この後、みんなが源太に謝罪した。
「別に気にしてないから良いじょ。 それにお菓子を食べれば元気が出るから大丈夫だじょ。」
この状況でお菓子を食べ始める源太を見て、その場に居る全員の顔が引きつる。
「君に悪い事をしたね。 お礼と言ってはなんだが、君のお家まで送り届けさせてくれ。」
「丁度、迷子になってたから助かるじょ。」
「「「え……?」」」
こうして宿屋まで警備兵の人達に連れて行ってもらった。
警備兵の人から話を聞くと、最近この辺りを縄張りにしてる組織の人間でやり口が巧妙でなかなか尻尾を掴めなかったらしい。
この一件を機会にこの組織壊滅への糸口になると、感謝された。
「後でこの街の警備施設へ来なさい。 君達にお礼をさせてくれ。」
「でも、俺達はただ絡まれてただけです。 感謝される様な事は何もしていません。」
「子供が遠慮するものじゃないよ。 そこの鼻水の少年のお陰でもあるのだから、明日にでも来なさい。」
「わかりました。」
一体何が何なのかわからないけど、悪い事じゃないから良しとしよう。
それより、源太に事情を聞くことにした。
「いきなり居なくなって、どこに行って何をしてたんだよ!」
「おら、迷子の女の子を見つけて助けてあげてたんだじょ。」
「それで、どうやったら警備兵に連行されるんだよ。」
「それが……。 わからないんだじょ。」
源太から聞いた話さしをまとめると
街外れの安い宿屋に向かってる途中、道のすみでうずくまって泣いてる女の子を見つけ駆け寄ったら、俺達とはぐれ泣いていた女の子は、鼻水垂らした男が近寄って来たものだから更に泣きじゃくる。
「うわぁぁん! うわぁぁん! 怖いよー! 汚ないよー!」
「どどどどしうしよう。 そうだ、お菓子があるじょ。 食べると元気になるじょ。」
鼻水袋から取り出したお菓子を女の子に渡そうとするが、女の子も汚ない汚ない袋から取り出した所を見ていたから顔が引きつっている。
それでも、お菓子の誘惑には勝てないのか、お菓子を受け取り泣きながら頬張った。
「お、美味しい……。 体がポカポカして元気が溢れて来る感じがする。」
「おらの特別なお菓子だじょ。 そこら辺では、売ってないじょ。」
あっという間に、受け取ったお菓子を平らげ、不思議と元気になった女の子は、源太にお礼を言って母親とはぐれた事を説明する。
「それなら、おらが一緒にお母さんを探してあげるじょ。 一人より二人の方が目立つから、きっと直ぐに見つかるじょ。」
「ありがとう! 汚ないお兄ちゃん!」
「う……うん。 任せるじょ。」
純粋とは、時にどんな物でも切り裂く凶器になるのだと、源太は知った。
しばらく二人で手を繋ぎ、人通りの多い道を歩いていたら、源太の予想通り目立ったからか、直ぐに解決の兆しが見えた。
複数人の警備兵に後ろから話かけられた。
「ちょっと君、話を聞いても良いかな?」
「あ、助かったじょ。」
「街の人から半笑いの男が、女の子を連れ回して歩いてると通報があったのだが……。 君で間違いないようだね。」
「ち、違うじょ! ままま間違いだじょ。 おらは、女の子を助けようとしただけだじょ。 女の子に聞けば、わかるじょ。」
女の子は、安心したのか不安になったからなのか、急に泣き出した。
場の空気が凍りつく。
もう、警備兵に囲まれ最初の笑顔が消えて犯人を見る様な怖い顔をしている。
「お、落ち着くじょ。 話せばわかるじょ。」
「良いから一緒に来てもらおう。 逃げようとしたら逃走と見なして、切るから大人しくしなさい。」
「はい……。」
未だに泣き続ける女の子と未だに半笑いの男を警備兵が屯所へ連行する。
屯所に着くとそこには、綺麗な女の人が必死に警備兵に何かを頼み込んでいた。
女の子の母親だった。
母親は、泣いてる女の子を見るなり走り出し、源太を殴り飛ばした。
「じょ~!」
理不尽に吹き飛ばされた源太は、半笑いを崩さず涙した。
それを見た母親は、怒りが収まらない。
「この腐れ外道が! まだ、そのにやけ面を止めないのか!」
また、殴りかかろうとした母親を娘が抱き付き静止させる。
「違うの! ママ、この汚ないお兄ちゃんが助けてくれたの。」
母親は、もちろん。 連行した警備兵全員が驚いた。
この後、みんなが源太に謝罪した。
「別に気にしてないから良いじょ。 それにお菓子を食べれば元気が出るから大丈夫だじょ。」
この状況でお菓子を食べ始める源太を見て、その場に居る全員の顔が引きつる。
「君に悪い事をしたね。 お礼と言ってはなんだが、君のお家まで送り届けさせてくれ。」
「丁度、迷子になってたから助かるじょ。」
「「「え……?」」」
こうして宿屋まで警備兵の人達に連れて行ってもらった。
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