童貞魔法使い 異世界へ

ミノル

文字の大きさ
19 / 28
異世界 編

ハーレムタイム突入か?

しおりを挟む
 俺の目の前に現れたのは、ヒナコだった。
 なぜ、こんな夜中にこんな場所にいるのか不思議で仕方なかったが、俺はそれ以上何も考える事が出来なかった。

 懐かしく感じる温もりに包まれ目を覚ます。

「メイ……?」

 目を開けると俺を抱き寄せ介抱するヒナコの姿があった。
 回復薬のおかげか、レベルのおかげか、火傷の後は消え、傷が治るのも早かった。
 意識を失っていた時間もそんなに長くはなかったと、ヒナコが教えてくれた。
 しかし、ヒナコが現れなければ、回復薬を使用する事が出来ずあのまま死んでいただろう。
 ヒナコには、感謝してもしたりないくらいだ。
 だが、「なぜこんな危険な場所に?」と聞くと、轟音が街に響き渡った時、俺との関連性を察し心配になって家を飛び出して街を走り回っていたら、アジトへ向かう俺を見かけて追って来たらしい。

「貴方が私を助けていなかったら、私は、どうなってたか分かりません。 今の私の命は、貴方の物です。 貴方が死ぬ時は、私も死ぬ時です。」

「……。」

 異世界、つまりここに来る前にメイが言っていた「命が軽い」の意味がわかった気がした。
 軽いから他人を見捨てるのが当たり前の世界で助けられた。 助けてもらったから、この命を捧げたいと思ったのかも知れない。

 そんな事よりも、回りに敵が居ないか急いで確認する。
 雑魚はおろか、ボスの存在すらなかった。
 不幸中の幸い、もし誰かいたら間違いなくヒナコと共に殺されていただろう。

 おそらくだが、アジトに踏み込み数人幹部を撃退した時点で、身の危険を感じ、爆発物を仕掛けて逃走したのだろう。
 賢い人間は、戦うより他を犠牲にしてでも、自分の身の安全を確保する事に長けて、立ち回りが上手い。
 頭が生き残りさえすれば、また組織を作り治すのは、簡単だ。
 厄介な敵になるだろう。

 少し休んで動けるようになった俺は、地下に閉じ込められている女の子達の部屋を探し見つけ出した。
 衣服と言うより、ボロボロの布を着せられ、扱いが雑で汚れてはいるが、美少女ばかりであることが一目でわかる美しい顔立ちをしていた。

 いきなり入って来た見知らぬ男に最初は、怯えていた女の子達も「助けに来た。」と、言ったら半信半疑の者もいたが、大半が泣き出し大喜びで抱きついてきた。

「ハーレムタイム突入か?」

 温かく柔らかい感触が俺を包み込む。

「な、何だこれは? おっぱいがいっぱいじゃねーか!」

 童貞の俺には、刺激が強すぎるが今は、昔の俺じゃない。
 メイやヒナコとの出来事が無ければ、間違いなくこの快楽の虜になっていただろう。

「危ない危ない……。 思わず奴隷を買い集めて楽園を作る所だった。」

 しばらく快楽を存分に味わった後、女の子達を落ち着かせる。
 もう夜中なので彼女達の事は、明日にし綺麗な部屋で寝かせる事にした。
 もちろん。 戦利品としてアジトと財産を全て俺の物にした。

 俺は、1日にして大金持ちになった。


 一方その頃、本拠地と部下を捨てて逃げ去った未だ顔見ぬ組織のボスは、急いで王宮を目指していた。

「一体何なんだあいつは、いきなり全てをぶち壊しやがって! 王宮にさえ行けば、もう一度やり直せる。 次に会った時は、ぶっ殺してやる。」

「全く、なんで私がこんな後始末しなきゃいけないのよ。」

「だ……。」

「うるさい! 黙れ!」

 男は、目の前に現れた謎の女性により、それ以上喋る事なくあっさりと絶命した。

 結局、顔もわからない組織のボスは、顔もわからない謎の女に殺され、長いようで短い一晩の戦争は、無事終演を迎える事になった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

最弱スライムに転生した俺、捕食スキルで無限進化していたら魔王軍すら支配してました

チー牛Y
ファンタジー
残業中に倒れた俺が次に目を覚ました時、なぜか異世界で最弱モンスターのスライムになっていた。 完全に詰んだ、戦う力もない。そう思っていた時、俺には一つだけ、とんでもないスキルがあった。 【捕食】 それは、倒した相手を取り込み、能力・スキル・力のすべてを奪うチート能力だった。 ゴブリンを食べれば腕力を獲得。 魔物を食べれば新スキルを習得。 レベルは爆速で上がり、進化は止まらない。 森の魔物を支配し、ダンジョンを制圧し、気づけば俺は魔物たちの王になっていた。 やがてその力は魔王軍すら飲み込み、世界の勢力図を塗り替えていく。 これは―― 最弱スライムから始まる、無限進化の成り上がり無双譚。

【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました

東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。 王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。 だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。 行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。 冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。 無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――! 王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。 これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。

山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。 異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。 その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。 攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。 そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。 前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。 そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。 偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。 チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...