異世界転生先で溺愛されてます!

目玉焼きはソース

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「 んっ‥」

 私はベットの上にいた。

「あれ、確か、人間と出会って‥」

 私は起き上がり一生懸命記憶を思い出そうとしていると、誰かが部屋のドアを開けた。開けたんだけど、入ってはこない。何で入らないのかな?多分だけど、昨日の大きい男の人だよね。

「あの、もしかして昨日の人ですか?」

 少しの沈黙の後、昨日の男の人(多分)が話し始めた。

「そ、そうです。あの、体調はどうですか?」

 やっぱり昨日の大きい男の人だ!私のこと助けてくれたんだ。ベットにまで寝かせてくれて、良い人だな‥。

「あの‥助けてくれてありがとうございます。私、あなたがいなかったら‥」

「い、いえとんでもないです。逆に私なんかが見つけてしまって‥」

 最後の方はなんて言ったのかわからなかった。
 さっきから思ってるんだけど何でこの人ドア開けたのにドアの後ろで話してるんだろ。

「あの、どうしてドアの後ろで話しているんですか?」

「えっ、そ、それは私を見たら気分が悪くなってしまうので‥」

 ん?気分悪くならないと思うけど。それにちゃんと顔を見てお礼を言いたいし。

「気分悪くなりませんよ?私のこと助けていただいたので顔を見てお礼が言いたいんです。」

 沈黙が続く。私のこと嫌いなのかな。

「すみません。助けていただいたのに‥迷惑ですよね、その本当にすみません。私ベット占領しちゃってるし、本当に迷惑だと思うんですけど‥」

「迷惑だなんて思ってないです!!」

 私がひたすら謝り続けているとすごい勢いで部屋に入ってきて、熱弁し始めた。
 
 カランッ

 あっ、なんか落ちた。
 仮面のようなものが落ちたが男は気付かずに「迷惑じゃないんです、でも私が‥」とすごい勢いで話している。
 私は落としたことを教えようと思って声をかけた。
 その瞬間衝撃が走った。

「あの、落としました‥‥‥よ。」

 私が男の人を見上げると、そこにはイケメンがいた。サラサラな金髪に空のような青い眼、高い鼻に薄くほんのりピンクの唇。これってもしかして、金髪碧眼イケメンか?やばい、初めて見た。イケメンすぎて震える。今なら弁論大会テーマ金髪碧眼で最優秀賞取れそう。困惑、私終わり?もしかして天国?
 私が頭の中で大合唱しているとイケメンは青ざめた顔をしていた。
 やばい、もしかして声に出てた?

「ご、ごめんなさいっ。」

 イケメンは私に謝り、部屋を出て行こうとした。
まずい、私がイケメン好き変態JKだと思われてしまう!!!断じて違う(とは言い切れない)!!誤解を解かないとっ!

 そう思った私は、気持ちが前のめりすぎて体も前のめりになってしまいベットから落ちてしまった。するとイケメンは心配して戻って駆け寄ってきてくれた。やっぱりこの人いい人だ。

「違うんです!私変態じゃありません!」

 私は一生懸命私が変態じゃないことを説明した。
 イケメンはすごく驚いている。黙っていたかと思ったら急に話し始めた。

「私のこと、怖くないのですか?」

「‥えっと?怖くはないですよ?」

 どーゆーことなのか分からないけど命の恩人だし怖くはない。イケメンだし。いや、イケメンすぎて逆に怖いけど。あっ、もしかしてそーゆー怖いの意味だったか?

「‥っ!!そ、そんな、私‥」

 イケメンは泣き出してしまった。

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